おひさしNajikoです。別に久しくもない。
この前、OneRoomMakerの企画に参加しました。
https://vr-lifemagazine.com/oneroommaker/
この企画は要するに、
「アセットを配るのでそれを使って気軽にワールドを作ってみよう!」
というものです。とてもありがたいですね。
大体、ワールドのアップロードはアバターをアップロードするのには慣れているユーザーにとってもなかなか敷居が高いものです。ワールドでは、ギミックやライティングなどについてアバターとは全く違う知識を要求される上、アバターほどはあれこれ詳しく解説された情報が手に入らなかったりします。おまけに今やワールドギミックは全てUdonで制御されており、ピックアップやテレポート、ミラーの設置といった基本的なことですらどういったアセットを使えば可能なのか初心者にはわかりません。
そんなわけで、「これを置けばいい」というセットを自由に編集してワールドが作れるのはとても画期的ですし、OneRoomMakerは、ワールドを初めてアップロードする人にもいい経験になるクリエイティブ満載なイベントです。
それでわたくしも参加してみようと思ったわけですが、まあなんか思いついたら作ろう、と思っていたんですね。けどこれといって思いつかないし、いつでもいいやとほったらかしにしていたら、イベントとしての提出期限が12月10日であることが判明(というか最初から説明されていたはずですが、イベント後もワールドアセットの使用は自由なので提出期限などもないと勝手に思い込んでいました)。それが12月8日の出来事です。もうおしめぇだ。
いや、諦めるのはまだ早い。1からじゃ間に合いませんが、今回の企画はアセットが用意されているのですから部屋1個置いてポイっとアップロードするだけでもワールド的には完成と言えます。わたくしにはワールド製作の経験もあるにはあるので、勝手がわからなくて詰むリスクも低い。いける!!
そして着手したのが9日の夕方。遅すぎる。本来、この企画に参加されている方の多くは部屋を作り替えて拡張したり、つなげたりして広い建物を作っていますがもうここにきてそんなことしてたら間に合おうはずもありません。ワールドは物を増やすとすぐ負荷が上がるので、メッシュベイカーで1つに統合したりメッシュコライダーをCubeに置き換えたりライトベイクをしたり……と工数も跳ね上がります。
とりあえず、部屋は1個。けど1個ポン置きしても狭い部屋のワールドになるだけです。じゃあどうしようかな……あ、そうだ。部屋の外に部屋よりデカいものを置けばオッケーです。よし、あとは部屋の中に最低限のものを置いて軽量なホームワールドに向いた作りにしよう。はい、完成!
というわけで、完成したワールドについて書いていきましょう。なんか自分のワールドの解説を自分でするの、言い放ったギャグの説明を自分でするみたいでちょっと苦しいですけどまあ、このワールドに訪れる人もこのブログ読んでる人もほとんどいないからいいでしょう。アーカイブです、アーカイブ。
このリリなつちゃん(エヴァのリリスみたいな改変をしたあまなつちゃん)が手に持ってるのが部屋です。リリなつちゃんは100倍のスケールがあります。
部屋の中ではわたくしが横になっています。外のリリなつちゃんはこっちを見てるので、わたくしは死角に入ってひっそりと休んでいます。外からの視線を避けた結果、ベランダからの光も当たらない。限界サラリーマンの帰宅後みたいなひどい光景です。後ろに置いているのは2年半分の写真からちょこちょこかいつまんで60枚チョイスしたアルバムです。
この世の終わりみたいな顔してますね。リリスが出てくるときはこの世の終わりなので、まあ終わりなんだと思います。見つめられたくないですよね、この世の終わりに。
ベランダに行くとちゃんとこの世の終わりがこっちを見ています。かわいいね。この世の終わりと言っても今回はガフの部屋を開けるようなやんちゃなことはしていませんが、外には雨が降っています。
この部屋で唯一綺麗に飾ってあるのがこのたまなつちゃんのAIイラストです。たまなつちゃん本人と並べてもよく似ていますね。部屋にはアルバムの他にはペンと動画プレイヤーとミラーしか置いてませんがそこで寝っ転がってるNajiko的にはたまなつちゃんの絵は大事に飾っときたかったんですね。まあ自分でAIに生成させた絵なんですけど。それと、部屋の角にあるラジカセからは陰鬱な部屋の雰囲気にそぐわないゴキゲンなシティポップが流れています。曲だけは明るくしようとして結局流しっぱなしで渋い顔で寝ているNajikoとのギャップが陰鬱さに拍車をかけています。深く恋に落ちた心情をポップに歌い上げる歌詞もここでは誰に届くこともありません。たまなつちゃんにもね。
フリー音源サイトで探した曲ですが、いい曲なので貼っておきます。
Please me, my honey / 蛯名めぐみ feat. Flehmann
ちなみにラジカセをインタラクトするとBGMはオンオフできます。ミラー横に雨音をオンオフするボタンもあるので雨だけ聞きたい、曲だけ聞きたい、あるいは動画を見るときは両方切ることもできます。意外と親切設計。
ミラーと雨音のオンオフはヨドコロちゃんハプティクスコントローラーを使用しています。QVペンとiwasyncの動画プレイヤーも、もはやいつでもどこでも見るお馴染みのオブジェクトですね。VCC対応ワールドでもUdon1.x系で動作するのでとても助かります。
最後に、部屋の入り口にはポスターとワールドのポータルが。これは応募規約なので設置必須です。場所も動かしてません。10日には間に合ったので、このワールドもクレジットされることになります。え、この製作者が寝てるだけの個人部屋ワールド見て回られるんですか?
そんな感じです。素敵な企画をありがとうございました。ちょうどホームワールドをVCC対応ワールドに更新しようか迷ってたところですが、このワールドにはしないかな。
けどこの経験によりまたワールド製作への知見が広がったので、とても助かりました。アセットも自由に使用できるので他にもお手軽にワールドを作ることもできてイベント後も大助かりですね。なお提出期限は10日でしたがその後の更新は自由なのでこのワールドも提出後に更新してるところがあり、Quest対応もしています。Quest対応する際にはシェーダーのUnlitWFが非常に役立ちます。このシェーダー、Quest向けアバターにこそ使用できませんがQuestで表示できるように調整されており、UnlitWF Mobile系がワールドオブジェクトに使用できます。両面描写可能、トゥーンシェード、Unlit、透過も備えた万能シェーダーで、Quest向けワールドを作る際に対応シェーダーがどれかわからなかったり描写が上手くいかなかったりで困る箇所がまとめてカバーできます。ぶっちゃけStandard liteにしておきたいところとか水面描写が必要な所以外は全部これでいいんじゃないかと思います。というかUnityデフォルトのUnlitがQuest向けワールドで表示できない意味が未だに分かりません。あとライトベイクはしてないし全然わかりません。いつもきったねぇライトマップしかできないのでそれならしないほうがいいくらいの気持ちです。
というわけで、Najiko’sOneRoom、遊びに来てもらえるたりブクマしてもらえるとワンチャンラボ抜けする可能性があるので助かります。
ありがとうございました。