前略Najikoです。
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前書き
わたくしは無言勢のVRChatterです。かれこれ6年近くそれでやっています。かつては一部で「人権がない」などと言う人が炎上したりした無言勢という存在。無言である理由は人それぞれで、実家だから、とか、恥ずかしいから、とか、その他諸々、まあ色々ありはするでしょうがそれらはすべからく尊重されるべきだとわたくしは思います。
近年は、チャットボックスもあり、チルワでは標準的なインフラとしてQVペンも置いてあり、無言勢もかなり意思表示がしやすくなりました。わたくしが始めた2020年はチャットボックスは当然なく、QVペンもあったりなかったりしたのでアバターにペンを仕込んだりいろいろ工夫が必要でした。
しかしまあ、いかに便利になろうとも、「声でコミュニケーションが取れない」という事態は結局、一緒に会話するフレンドにコミュニケーション上の負担を強いることになるのもまた事実。かといってコミュニケーションを控えてしまえば楽しくないしもったいないですよね。そこで、無言勢でもできるコミュニケーション術が必要になるわけです。
「ノンバーバルコミュニケーション」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。昔「人は見た目が9割」なんて本が有名になったこともありましたが、それにも書かれているように実は「非言語的な」コミュニケーションが結構重要なのです。
VRChatでは見た目がアバターになるわけですが、周りを見渡してみてください。フルトラで生き生きとアバターの全身を駆使して会話を繰り広げている人が果たしてどれくらいいるでしょうか。意外といません。いたらすごく目立ちます。
ここにつけこむのです。無言勢がコミュニケーションの情報量を増やすにはこの「ノンバーバル」な分野で勝つしかありません。寝っ転がってフルトラしてるあのお友達より目立つチャンスです。いや、別に争いごとではないので目立つ必要はありませんね。でも会話をする上で便利なので是非覚えてください。
何も難しいことはありません。やるべきことは2つ。
・表情を使いこなす
・身振り手振りを激しく
たったこれだけです。では早速わたくしが実践している方法をお伝えしましょう。
顔と指で喋る
まず、表情についてです。これはあなたがもしMetaのHMDを使っていない場合、ちょっとめんどくさいかも知れません。特にViveコンは慣れが要るようです。が、しかし、アバターのハンドサインに表情が連動していることには変わりありません。そこで、ハンドサインの形と表情が示す感情にシナジーを持たせることで「コミュニケーション」に使いやすい道具にしていきます。
わたくしは元々旧ロポリこんの表情セットをベースにこれらを使用していますが、こんちゃんはお手手がお饅頭であり、指がありませんでした。しかし、手話で手が使われていることからもわかるように、指は会話に便利なツールであるということを覚えておいてください。
ハンドサインには
・Idle(入力なし)
・Fist
・Open(待機状態)
・Point
・Peace
・RocknRoll
・Gun
・Thumbs up
の8種類あります。とはいえ、使い分けるのは実質6種類ですので難しいこたぁありません。ハンドサインと表情を使って「喜怒哀楽」を表現するのが大まかな目標です。
では見てみましょう。

まずIdleとOpenですが、わたくしはここには表情を入れていません。Idleはまあ普通そうなのですが、Openに関しては昔Viveコンでの操作を想定したアバターは笑顔が入っていることが多く、現在も慣例で笑顔が入っていることが多いです。しかし、MetaQuest系のユーザーはOpenに表情を入れなくていいと思います。暴発して制御しにくいだけになるからです。暴発するとコミュニケーションの妨げになるのでフェイルセーフ設計にしています。

次にFistです。ここにはわたくしは「コメくいてー」顔を入れています。喜怒哀楽で言えば「楽」でしょうか。この顔は地味に汎用性が高く、普通に和んでる感じ、何かに対してまあ納得がいった、という感じのほか腕で額の汗を拭うジェスチャーをすることで「やりきった」みたいな感じを出すこともできます。正直、こぶしを握っていることと表情のシナジーはそれほどないです。ここには怒りの表情がデフォルトで入っていることが多いのですが、Fistはワールド内の物を持っているときや何かを運転操作しているときに頻繁にする手なので、そのときにいちいちキレ散らかしているとどうしても使いにくくなってしまいます。ですので、あえてFistに何も入れないのも一つの手です。あえて笑顔にして笑顔で人を殴ったり物を振りかざしたりするムーブもできますが、コミュニケーションとしてはどうかと思います。

こちらはPointです。何かを指差しているときに使います。なお、指差し自体はGunでもできるのですがPointで指を差す際にはこのような泣き顔にしています。この泣き顔はなんとなく可愛らしい感じではなく、こんちゃん由来の思い切りコミカルな泣き顔を採用しています。これには明確な理由があり、こうすることで「訴え」が成立しやすくなるからです。泣きながら何かを指差すことで、それに対する抗議や嫌悪の意志を明確に示すことができ、これは無言勢にとってはとても重要な意思表示になります。また、わたくしは泣きながら怒っている感じを同時に出すことで喜怒哀楽の「怒」と「哀」を一度に表現しているのですが、物を持つときはFistやGunを使うことで暴発のリスクを抑えられるため、Pointはこれらの「何らかの理由や対象が明確な時にだけ使いたい感情」を表現するのに適していると考えています。暴発すると今どういう感情かわかりにくくなる怒と哀を圧縮してここに押し込めるのは瞬時の感情表現の正確さを高めるのに有効な手段です。

次はPeaceです。これは「喜」です。まあ、これは大体デフォルトで笑顔が入っていることがほとんどでしょうし、用途もわかりやすいですよね。写真を撮るとき、何か嬉しいことがあったとき、何かを達成したときなど、サムスティックにタッチするだけで繰り出せるこのハンドサインで瞬時に表現できます。VRCでは楽しい出来事がたくさんあるでしょうから使う機会も多いはずです。そうであってほしい。タッチ一つで簡単に出る表情ですが、笑顔なので暴発したとしても不自然な場面は少ないでしょう。

みんな大好きRocknRollです。こちらについてはハンドサインと表情にシナジーを求めることはほとんど無意味なため自由枠になりがちですが、押すボタンの組み合わせの関係上暴発もしにくいので、こういった驚きの表情などを入れておくと役立ちます。これもこんちゃん由来の顔なのですが、こんちゃんからわざわざ脈々とこの顔を継承している人はそう多くなく、どこに行ってもウケがよい顔です。ここにはデフォルトでぐるぐる目などの困り顔や変わり種の表情が入っていることが多いのですが、何かを見て驚いたことを表現することが出来ると便利なため、この表情を使う機会は多く、見た目が面白いだけでなくリアクションに非常に役立ちます。

これはGunです。どういう感情なのかと言われると「楽」の一種ですね。これもかなりよく使う表情で、Pointと同様指差しが可能なハンドサインですがこの顔には「納得」即ち「それな」の意味が含まれています。なるほどね、という「同意」を表現できるこのハンドサインはコミュニケーションにおいて重要な役割を占めています。また、穏やかな表情なので寝ていたりうとうとしたりしていることも表現できます。それと、同じ「楽」でもFistが口を開けているのに対してこちらは口を閉じているので物を食べるときはFistを使うことで対応するといったことができます。また、物を持つときに出やすい顔なので無難な表情の方が安全というのもあります。
体で喋る
これは要するに身振り手振り、というものですが、なにもフルトラじゃなくても問題ありません。最近はやりのスピキのMADを見たことがある人は分かると思いますが、スピキは日本人にとっては何言ってるかよくわかんない韓国語のボイスしか発しません。にもかかわらず。豊かな表情ともう一つ、コミカルな動きで色々な感情が表現されているのがわかります。
そうです、まずジャンプです。リアクションを取るとき、意思表示するとき、飛んで跳ねてフレンドに気づいてもらいましょう。現実で飛び跳ねてたら汗だくになるでしょうが、VRCではボタン一つで飛び上がれますから使い得です。まあ、あまりバッタみたいにずっと飛んでるとウザがられるでしょうから、ほどほどにする必要はありますが……
次に、手です。フルトラで足まで使って感情表現するのはちょっと手間ですが、手ならVR勢は動かすことが出来ます。コントローラーをぶつけないように周りに気をつけて……思い切り手を伸ばしてフレンドに手を振ってみましょう。否定する時は思い切り顔の前で手を振って、面白いなと思ったら「あらやだ奥さん」みたいな手の動きをしてみてください。もうそれだけでとってもチャーミング……なはずです。そんな程度でいいのです。ただ無言勢は元々目立たないので、縮こまってじっとしてると誰にも気づいてもらえません。腕を伸ばした半径にラリアットをかます勢いで振り回しましょう。ただ重ねて言いますが、くれぐれも周りに気をつけて。
最後に、頭……なのですが、これは割愛してもいいかなと思います。わたくしは個人的には激しくうなずいたり首を横に振ったりすることがあるのですがこれは医学的な観点から首に負担をかける恐れがあり危険なので推奨できません。特に重いHMDをかぶったまま真上を見るのは非常に頸椎への負担になる……はずなので、くれぐれもご注意ください。言いましたからね。首だけは、大事に! いいですね。
あとがき
まあ、特にないんですが、無言勢のコミュニケーションはそれほど難しいことではないし、無言勢じゃなくてもノンバーバルコミュニケーションを活用するとアバターの「実在性」がぐっと増してきますから、RPに興味がある方も是非取り入れてみてはいかがでしょうか。それでは、VRCのどこかでお会いしましょう。Naijkoでした……