Murder概論

 あけましておめでとうございます。Najikoです。今年もガシガシVRしていきたいですね。よろしくお願いします。

 皆さんMurderやってますか? わたくしがめっぽうハマっているVRCにあるゲームワールドです。

publicワールドでは海外キッズも多く遊んでいます。

ルールの概要

 知らない方向けにざっくりと概要を説明します。もう知っている人は読み飛ばしてください。一言で言うとMurderはアクション人狼です。1は既に存在せず、Murder2~4が現在遊べます。参加者はゲームの舞台になるフィールド(2と4は洋館、3は小さな島)にゲーム開始と同時に飛ばされます。そして、以下の役職がつきます。

・Bystander
一般人です。最初は武器がありません。Murdererから逃げ回りながらフィールドに散らばる証拠(2では手紙、3ではボトルレター、4では写真や懐中時計など)を5つ集めると銃などの武器が手に入り、Murdererを含むほかプレイヤーに対する殺傷力を得ます。
・Detective
探偵です。最初に目の前に銃がある特定の部屋から始まります。他のプレイヤーを銃で撃ち殺すことが出来ます。
・Murderer
殺人鬼です。フィールドに落ちている凶器(ナイフなど)を拾ってほかのプレイヤーを殺害できます。

 そしてそれを踏まえた上でゲームのルールも説明します。

・基本的にMurderer1人、Detective1人、残りはBystanderになります。
・Murdererは自分以外全員を殺害すれば勝利、Bystander側(Detective含む)はMurdererを殺害すれば勝利です。
・凶器はMurderer以外は持つことが出来ません。
・Detectiveの銃はMurdererは持つことが出来ません。
・証拠は全役職が集められ、証拠を集めて出た武器は全役職が持つことが出来ます。

 投票システムなどはなく、誰かが犠牲になってMurdererがバレない限りは自分の身は最後まで自分で守らなければいけない緊迫感が魅力的なゲームと言えます。

完全攻略(?)

 さて、各役職はどのように動くべきでしょうか。ゲームである以上、勝利条件を満たすにあたってよい手とそうでない手があるはずです。独断と偏見で考えていきます。

・Bystander
 実のところ、一番なることが多いBystanderが最も大変です。証拠集めは常にMurdererに刺される危険と隣り合わせだからです。特に、開始位置をランダムにできる4では密室で最初にMurdererと鉢合わせると部屋から出る間もなく死ぬこともあります。一応、Among usと違って証拠集めをサボっても直接勝利から遠ざかるわけではありませんが、その場合逃げ回る以外にやることがありません。
 わたくしの場合、序盤は誰かと部屋で鉢合わせたらサッと逃げて一人で証拠を集めつつ、時折Detectiveの部屋や陣取っている場所の様子を見に行って銃が落ちてないか(Detectiveが殺害されていないか)チェックします。武器が手に入ったらDetectiveのいる場所に向かうのがせいぜい、といったところです。出し惜しみしてうっかり死ぬのももったいないのでその辺をうろうろしてる人を撃ち抜いてもいいのですが、近くに他のプレイヤーがいるとMurdererに間違えられてしまう可能性が高いのが難点です。2では隠れてDetectiveがやられたら銃を回収しに行くこともできますが、場所が狭いので大抵拾う前に刺されて死にます。3ではDetectiveがやられると銃が初期位置にリスポーンするのでそこに陣取ったりもしますが、待機してるときにMurdererが乗り込んでくると漏れなく死にます。4は最後の一人になるとMurdererに位置を知られてしまうのでずっと隠れていると単に追いつめられて死ぬことになります。
 結論としては「なるべく安全に証拠を集めつつMurdererが誰か見当をつけ、あわよくば武器が手に入ったら撃つ」といった感じです。あまりにも普通なのですが、Bystanderは本当にこれしかありません。なお、Bystander同士が1か所に固まっているとMurdererに一網打尽にされるのでDetectiveや他のBystanderの様子を見るときは気づかれないようにそっと遠くから見守る明子姉ちゃんスタイルを取るのが無難です。

・Detective
 最初から武器を持っている為責任重大です。Detectiveが死ぬとBystander側は途端に危険に陥ります。いつまでも最初の部屋でぼんやりしているとMurdererの奇襲を受けて死ぬ危険が高いのでさっさと部屋を出るのがベストですが、かといってBystanderに混じってうろついているとBystanderと同じだけ刺されるリスクが高まります。
 ところで、実はDetectiveはBystanderを撃ち殺したとしても直接のペナルティがあるわけではありません(銃を落としてしばらく拾えなくなるだけ)。よって、手あたり次第に撃てばいずれ勝てる……と、最初は思っていたのですがMurdererが熟練してくると銃を落としている間はおろか外した後リロードにかかる時間を突いて刺してくることさえあるので、リスクがぬぐい切れません。特に屋外で場所が開けている3ではこの方法は向きません。そこで、考えられる方法としては「死角のない場所で待つ」ということがあります。特定の場所にいることが分かれば、生き残っているBystanderも告発がしやすくなります。
 まあ、大体みんなこうするのですが、ポジション取りが大事です。わたくしのオススメは2では探偵の部屋から出てまっすぐの突き当りに、3では灯台から出て右に回って灯台の横に、4ではピアノのある部屋で待っていることが多いです。2は2階の廊下にいることで上からナイフを投げられる危険を抑えられ、探偵の部屋を正面に捉えることで、そこにあるナイフを封殺できます。左の廊下から出てくるMurdererにだけは要注意ですが下のロビーで待つよりも安定します。3は灯台横から見張っている限り、死角から凶器を取ってMurdererが来ることは不可能なので、Murdererが証拠を集めてBystander面して銃を手に入れて撃ってきたり、凶器を持って向かってくるMurdererに対して銃を外しさえしなければ必勝のポジションです。直線距離も申し分ないです。4ではドアに鍵をかけて、しばらくガチャガチャしないと開けられないように出来るため、ピアノの部屋の2つあるドアのうち片方の鍵をかけ、もう片方のドアを見据えて銃を構えることで奇襲のリスクを低くしつつ距離を稼ぐことが出来ます。
 なお、Murderにおける銃は弾と着弾地点が見えず、判定もラグなのか元々の仕様なのか撃ってるはずなのに当たらない、なんてこともあるので距離を取るのは必須です。射撃の試行回数が勝敗に直結すると言っても過言ではありません。(ちなみに2では跳弾するような挙動を見せることがあり、同時に離れた位置の複数人が撃ち抜かれることもあります。判定も非常に広いです。3は跳弾はほとんどしないように見えますが判定が不安定です。4は跳弾らしい挙動は見えず、判定そのものも安定していますが渋く、「これ当たってないの?」ということが多々あります)
 結論としては「奇襲に強く距離が稼げる場所で待つ」といった感じです。4ではドアの鍵を閉めるとBystanderに嫌がられることがあるので籠城はほどほどにしましょう。

・Murderer
 みんなこれになりたくてやってるようなものだと思います。自分以外の全員を殺害すれば勝利、とはいえ途中でバレてしまうとDetectiveがやってきて撃ち抜かれてしまいます。では慎重に動くのが最適解なのかと言うと、モタモタしているとBystanderが証拠を集めて銃を手に入れてしまう為結局不利になります。自分も証拠を集めれば銃を手に入れられますが、見つからないことも多く、いざ出ても手榴弾(3と4のみ)だった場合はほとんど意味がありません。また、4以外ではMurdererも人を撃った後銃を落としてしまうのでわざわざ探すメリットは薄いです。
 とにかく、大原則としてリーチのある銃に対しては圧倒的に不利です。銃は外れることもありますがそれに期待して突っ込むのは分が悪すぎます。上述の通りモタモタしていれば銃持ちと対峙する機会が増えてより不利になります(Bystanderを殺害して銃を奪う手もありますが、Detectiveと合流されるとそれも絶望的になるのでリスキーでおススメできません)。
 では、どうするべきかというと結論としては「最初にDetectiveの部屋を強襲して殺害する」のが実は最も安全です。どうせいずれ銃を持ったDetectiveと対決することになる以上、死角のない場所に陣取られてからでは手遅れです。特に2では探偵の部屋にはナイフも置いてある為圧倒的に強襲がしやすいです。4ではランダムスポーンの場合探偵の部屋から遠いこともありますが、最寄りの凶器を取って走れば最悪陣取る為に移動しているDetectiveをすれ違いざまに殺害できる可能性はあるので諦めてはいけません。また2階からスタートの場合はロビーより早く強襲できます。Detectiveを探偵部屋内で殺害できた場合は、そこにあるトラバサミ(Murdererのみ使用できる、設置個所を通ると死亡するトラップ)を入り口に仕掛けることでBystanderによる探偵の銃の回収も阻止できるためメリットが大きいです。なお、3は初期位置と探偵のスタート位置の灯台がフィールドの端同士にあるので初手で強襲はできませんが、DetectiveはBystander側の初期位置に移動してくることが多いので岩場の影で待てばサッと奇襲できる可能性はあります。灯台の横に陣取られた場合は証拠集めでもするかDetectiveをその場から動かすために適当にキルし始めるしかありません。
 うまく強襲に成功してDetectiveを殺害したら、あとは証拠を集められる前にナイフを手にフィールド内を駆け回りBystanderを鏖殺します。時折探偵の銃のありかに戻って、回収しようとしに来たBystanderを阻止するのも有効です。

周りの様子

 ここに記したプレイスタイルはわたくしの独断と偏見であり、実際のところ誰がどのように動くかわからないところがこのゲームの面白いところでもあります。突然ふざけだす人もいれば、リスクを一切顧みないプレイスタイルでプレイヤーを混乱の渦に巻き込む人もいます。「人間観察」というところでは非常に面白いところでもあります。大体、パターンというほどではありませんが行動を大別することはできます。観測している範囲でよくある事例を紹介します。

・普段通り会話する人
MurdererでもBystanderでも同じようにしゃべりながらやる人です。「ここにもないなー、見つけた?」とか言いながら刺してくるので非常に恐ろしいです。刺された側が断末魔を上げなければ疑われにくいのでとにかくMurdererになった時の危険度が高いです。Bystanderの時よく喋る人はMurdererになった途端無口になることはあまりありませんが、殺しか証拠集めに夢中な時に口数が減る人はいます。当然どっちに夢中かはわからない以上「あれ、口数少ないですね、Murdererじゃないですか?」などと言ってる人の方がむしろ怪しいまであります。凶器を持ってない時にやたらDetectiveに「私じゃないので撃たないで」アピールしながら証拠集めをしに来る人はMurdererの割合が有意に高いのではないかと思っています。
・喋らない人
無言勢ではなくとも黙々とプレイする人です。この手の人はMurdererになってもBystanderになっても口数は少ないままです。情報が少なく、音もなく近寄って来るのでこれはこれで怖いです。最初喋ってなかった人が「あれ、ここにナイフ落ちてますね……」とか「あれ? さっき2人入っていきませんでした?」とか言い出すと、核心に近いことを言っているような気になってしまいますが蓋を開けてみると「お前じゃい」なパターンもしばしばです。
・Murdererの時速攻を仕掛ける人
わたくしタイプです。証拠はまず集めません。喋りもしません。とにかくMurderer時の危険度がダントツで高いのでこのタイプだと認識された人は周りから恐れられ、そういった役割を期待されるのでより早く、より狡猾に人を殺すようになります。この手のタイプはDetectiveになった時も情け容赦ないことが多いのでうかつに近寄ってはいけません。ただし、時間をかけて真っ向から向き合うことで人の心を思い出すこともあります。
・Murdererの時証拠を集めきる人
非常に少数派です。たいていの人は集めながらキルもしますが、頑として集めきるまでキルしないタイプの人です。この手の人はレアな上、試合が膠着するとMurdererがこの人物だとバレてしまうので、このプレイスタイルを常に貫く人はほぼ見たことがありません。最初に集めきれない限りは銃を持ったほかのプレイヤーに対処する方法が課題になりますが、証拠を集めている間は一切不審な行動を行わないのでうまくいけば厄介なプレイスタイルではあります。
・Murdererの時証拠を集めながら殺害する人
普通の人、ですが殺害スタイルは様々で、キルしながら時折ナイフをどっかに置いて移動する人もいれば部屋の入口の角で待ち伏せする人もいます。待ちを行う人は話術よりプレイスタイルで翻弄する傾向が強いように思います。必然的に危険な状況でDetectiveと戦う羽目になるので大抵ナイフを投げてきます。また、誰かにバレると途端に詰むことが多いです。
・Bystanderの時に奇行に走る人
厳密にはプレイスタイルではありませんが、証拠集めが面倒になったのかふざけだす人などです。ゲームに慣れてくると発生します。緊迫したゲームに花を添えてくれるのですが、一生懸命写真を撮ったりしてるとMurdererに一網打尽にされることもあります。わたくしもよく後ろに手を回してナイフを隠しているようなしぐさをしながら歩いてBystanderを恐怖に陥れることがあります。
・Detectiveの時人の心がある人、ない人
怪しいと思ったら、或いは思わなくても撃ち抜いてくる人と、不確定な段階では絶対に撃ってこない人がいます。撃ってくる人は大抵Murderer時にも情け容赦なく常にナイフを握っています。撃ってこない人はどの役職の時も口数が少なく、リスキーな行動は避けることが多い印象です。

実験的行動

 こう動いたら周りはどうする? ということを試してみたこともあります。

・後ろに手を回して歩く
当然ながらBystander時にMurdererと誤認されます。しかし、四六時中そうしている日は本当にナイフを持っているのかわからなくなり、逆オオカミ少年となってMurderer時に同じようにしていても警戒されなくなることもありました。やりすぎるとDetectiveに問答無用で殺されますが、Detective時に人の心がある人はここまでしても無暗に撃って来ません。近づいて何も持ってない手をバッと振りかぶってもなお反射的に撃ってくることをしない人もいます。むしろそんなことをしている自分の心を疑い、罪の意識に苛まれることになるのでほどほどにしておきましょう。
・Murdererでもないのに初手で探偵の部屋に突っ込む
撃ち殺されます。普段の行いからすれば当然と言えば当然です(ただしこの場合も普段無暗に撃たない人は撃って来ません)。これもBystanderの時撃ち殺されるのを承知でいつもやっているとMurderer時に警戒されにくくなるかと思いきや、Detectiveになった人は「この人はいつも初手でこの部屋に来るから今回も大丈夫だろう」とはならず、「いつも初手で来るし、Murdererだったら危険だから殺しとこう」となるため、手を後ろに回して歩くのよりもハイリスクノーリターンな行動と言えます。なおこの方法はトイレに行きたいのにゲームが開始してしまった場合に有効です。
・銃をねだる
相手がDetectiveの場合は、探偵の銃が持てればMurdererではないので応じてくれますが、Bystanderなのに銃を奪って好き放題したいのでなければ特に意味のない行動です。Bystanderが出した銃の場合は渡したのがMurdererだったら危険なので譲ってくれないかと思いきや、こちらも意外と応じてくれることが多いものです。しかし、わたくしは3の時譲ってもらった銃でそのまま相手を撃ち殺してすぐDetectiveに殺される(当然Bystander)という最凶最悪の行動に出たことがある為最近はめっきり人にねだりません。あとわたくしはねだられた場合渡さないので、道義的に自分もねだるべきではないというところもあります。
・命乞いをする
以前土下座の練習をしている人に「おそらく何の効果も得られない」と言ったことがありますが、明確に命乞いをする態度を取ると数秒間殺されなくて済む場合があるので全くの無駄ではありません。ただし、そのお陰で逃がしてもらえることは(ごく一部の特殊なケースを除いて)さすがにありません。意外なことにDetectiveに目をつけられた場合もほぼ同様で、普段から疑わしきを全く撃たない人でない限りはどれだけ両手を挙げて自分でないアピールをしても追い回されて撃ち殺されることが多いです。
・凶器を取ろうとする
Bystanderなのに凶器に手を伸ばす行為をすると、皆わたくしの名前を叫んで一目散に逃げて……いかないんですよね、これが……実際に凶器を手にするところを見るまでは早合点する人はほぼいません。にもかかわらず、わたくしが単独で凶器のある部屋に入っただけで告発される場合もあります。その場合も故意に陥れようとしているわけではないケースがほとんどなのが面白いところです。やはり普段の行いでしょうか。
・むやみやたらに撃とうとする
初期の頃全員殺すムーブをしていたこともあり、見知った人は逃げていきます。ただし、ここで露骨に弁明してくる人は逆に後々凶器を握って来ることが多いので最近は命を奪うこととしています。

 余談ですが、海外勢は勝敗に躍起になるよりごそっと固まって雑談しながら行動していることが多いです。

あとがき

 正月早々書く記事ではない気もしますが、思い立ったが吉日です(今日は仏滅)。Murderは単純なアクションの腕前よりは心理的な駆け引きとランダム要素で勝敗が決まることが多いゲームであるため、誰がどの役職についても毎回違う結果になるのが楽しいゲームです。ただし、Detectiveだけはその気になればいくらでも人を殺すことができ、わたくしはその性質からゲーム性を崩壊させたり、身内外から参加した人にむちゃくちゃブチ切れられたこともあるので意地の悪い遊び方はほどほどにしましょう。人の心とフレンドを喪いかねません。では、今年も皆さん良いVRライフを。わたくしは所属してるアイドルグループで使う撮影に行ってきます。茄子坂46とSummerSweeet!をよろしくお願いしますね。

カテゴリー: VRC

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です