皆さん、”生存”していますか?
わたくしはちょっと微妙です。Najikoです。
前書き
そんなわけで今日やりたいのはこれ。はいドン。
飛行モーションの導入です。
今回お借りしたモーションはこちら。
[VRChat向け]飛行アバター用の移動モーション | ふっとうわーく
https://booth.pm/ja/items/1456118 #booth_pm
これを説明書に従って導入すればおわりっ!
……とはいかないのがAvatars3.0の辛いところ。というのも、こちらのモーションも2.0の頃に公開されたものなのです。Avatars2.0の頃は「アニメーションオーバーライド」といって、ハンドサインに入れる表情や移動モーションにあたるアニメーションを一括で管理してくれるファイルを使用できたのですが、3.0からは自由度が爆上がりした代わりにこれらを別々のコントローラーで1から設定しなければならないのです。表情などは自動化ツールや各種情報が溢れていますが、移動モーションは調べてもなかなかいい情報が出てこなかったので書くことにしました。
Boothの商品写真にも出ているこちらがアニメーションオーバーライドです。ここの各項目にアニメーションをドラッグアンドドロップするだけですから、楽々ですね。しかし、3.0ではそうはいかないので早速Unityを開いて設定を開始します。
ファイルの導入と設定
まず最初に、当該のモーションをBoothからダウンロードしたら、Projectタブの適当なフォルダにダウンロードしたアニメーションファイルをドラッグアンドドロップしてインポートしておきます。その上で、アバターの設定を行っていきます。
こちらはこの前の記事までも使用していたこんちゃんのVRC_Avatar Descriptorの一番下の方です。表情関係のレイヤーなどが入っているFXレイヤーはお馴染みですが、FXレイヤーが所属している「Base」グループの上の方に同じく「Base」という項目があります。ここの「Default Locomotion」をクリックすると……
任意のレイヤーを選択できるようになるので、下の方にあるvrc_AvatarV3LocomotionLayerを選択します。
選択した後、そこをダブルクリックするとvrc_AvatarV3LocomotionLayerが開きます。こちらは移動したりしゃがんだりしたときの動きを制御するステートが入っています。
制御ファイルの編集
3つ並んでいるステートの一番上のオレンジ色のやつをクリックしたところです。右上のファイル名で「vrc_standingLocomotion」というモーション制御ファイルが使用されていることが分かります。
さらにそこをダブルクリックしたところです。さあ、いよいよ訳が分からなくなってきました。
ここにはどの方向に移動するときにどのアニメーションを再生するかが記録されています。右上の青いダイヤは下の表のPosX、PosYの値に従って位置が変わり、「アバターがそのダイヤの方向へ移動しようとしたとき」を示します。そして、実際に移動した時はそこに設定されているアニメーションを再生するというわけです。
まずここで、「vrc_standingLocomotion」をCtrl+Dでコピーし、「vrc_standingLocomotion Fly」とリネームして、先ほどのMotionのところにドラッグアンドドロップし、ダブルクリックして編集を開始します。
悪いことは言わないのでこの通りに設定しましょう。
実現したい動きに向けて設定の目処が立つようであれば調整してもいいと思います。
この設定値自体は確かどっかで見た値を参考にしているのですが元がどこだったかソースが追えなくなってしまいました。「おお、これ俺が考えたやつじゃん」という方がいたらソースとして貼りますのでご一報ください。
一番右のチェックボックスは、当該のアニメーションを再生する際に左右反転する、というチェックです。
一番下のProxy_stand_stillはデフォルトで設定されているアニメーションのうちの一つです。デフォルトで設定されている項目をクリックするとそのフォルダに飛ぶので、その中から見つけて設定しましょう。なお、設定項目は右下の+-で追加したり削除したりすることができます。
次に、同様に3つ並んだステートの一番下の「Prone」をクリックし、同じようにMotionに設定されているモーション制御ファイルを見てみると、こちらは「vrc_ProneLocomotion」となっています。こちらも同様にproject上でCtrl+Dでコピーし、「vrc_ProneLocomotion Fly」にリネームしてMotionのところに入れます。そしてそれをダブルクリックして開き……
今度はこのように設定します。こっちは値やチェックボックスをいじる必要はなく、アニメーションファイルを差し替えるだけでOKです。
これで設定は完了です。あとはいつも通りアバターをアップロードすれば……
完成!!
最初は全くプレーンな状態のこんちゃんでしたが、今やEXメニューから看板を出したり尻尾に椅子があったりホバー移動するようになりました。見た目が無改変でもだいぶカスタマイズ性が発揮されてきて感慨深いものです。こうして思うままにアバターをカスタマイズし、なりたい自分を目指しましょう。
なお、前回「マテリアル変えるやつの記事書く」とか言ってましたがそれは調べれば結構情報も出てくるやつなので気が向いたら書きます(小声)