インターネット遊牧民の皆さま、おはようございます。マンスリーNajikoのお時間です。
VRChatを初めてはや5年。わたくしのVRCでの姿と言えば

はい。たまなつちゃんですね。たまなつちゃんの誕生は2020年11月であるため本当に5年くらい主にこの姿で活動していると言っても過言ではありません。
またこの話かと思われると思いますが、そうです、たまなつちゃん≠Najiko問題は「VRCにおいてたまなつちゃんはNajikoのペルソナとかスタンドの類だ」ということで一応幕を閉じました。しかし、近頃思うのです。たまなつちゃんが存在しなかったら今わたくしは何だったのか?
そもそもわたくしはたまなつちゃんの話をし過ぎなのです。今や誰に頼まれるでもなく1日1回はたまなつバースのエピソードをほぼ欠かさずXにポストしていますが、客観的に見ると異常という他ありません。ポジティブに捉えるなら無限に湧いてくる創作意欲の源、ということもできますが、たまなつちゃんは元々は単一の概念としていたずらに生まれ落ちただけの単なるキメラアバターであり、彼女を取り巻くエピソード全てが後付けの創作なのです。
ですからまあ、端からはこのNajikoという人物は「たまなつちゃんというキャラクターを考案してからその概念に囚われておかしくなってしまった」という風に見えても不思議ではないし、実際にそう思っている人は身近に何人かは確実にいると思います。わたくしが幸運だったのは、気が狂っているわたくしに対して周囲の方々があまりにも寛容であったことです。「よっぽど好きなんだね」って、それだけで済んだからこそ、挫けずに狂い続けているとも言えるのですが……
でもそのことはいいのです。わたくしはこれからもおかしくなったままです。「よっぽど好きだから」。けどもし、たまなつちゃんを考案しなかったら、わたくしは今何になっていたんだ?
・・・・・・わからない。人間は未来永劫決して、「選ばなかった方の未来」(或いは過去)を垣間見る機会を与えられることはないからです。
予測してみるにしても、あの頃はこんちゃん→あまなつちゃんと主に使用するアバターが転換したちょうど過渡期であり、ここでたまなつちゃんが誕生したことによって主要なアバターが固定されたわけですが、わたくしは現在に至るまでそれ以降に導入したいずれのアバターも「もしたまなつちゃん以外だったらこれが一番しっくりくるな」と思わないため、たまなつちゃんがいなかったらここで固定されていただろう、という候補もないのです。
わたくしはたまなつちゃんになりたかったのでしょうか。でもたまなつちゃんはNajikoではありませんし、わたくしも望んでそのように扱っているのです。ならそもそもたまなつちゃんが存在するかどうかにかかわらず、わたくしは結局何になりたかったのか?
きっと答えは「別に何にもなりたがっていない」なのでしょう。わたくしも、コミュニティに所属することはあります。しかしそれはある場面において通用する小さなバッジを場面ごとにつけかえているだけであって、わたくし自身のアイデンティティを決定づけているわけではないのです。
ただ一つ言えるのは、「Najiko」はXのアイコンにしている髪が緑で服が青のVroidであり、その延長線上に、最近はむしろあまりやっていない、髪を緑、服を青に改変したアバターたちがいるということです。この点に関しては一貫していますし、もしかしたらたまなつちゃんがいなかったらこの髪が緑で服が青のアバターはその分多かったかも知れません。この場合VRChatという無限のモラトリアムは「緑と青」のわたくしをどこまでも薄く広く発散させていくだけです。

ですがそれはそれとして結局、単なる色改変の連続よりも遥かに多くなるであろう、たまなつちゃんに費やしてきた分のエネルギーが代わりにどこに使われることになるのかは不明です。もし、その場合の分岐パターンが無限に存在し、全てが見えたとして、どれか1つ選べと言われたらおそらくそれはそれで本当に気が狂うと思いますが、心配することはありません。その無限個のパターンのうち1つも垣間見ることなく、わたくしは既におかしくなっていますので……
じゃ、わたくしは今日もVRCに行きますので、これで……