どうも、マンスリーNajikoのお時間かも知れないし、そうでもないかも知れません。
Najikoとは一体何なのか。我々は、どこから来てどこへ行くのか。
一つ間違いなく言えることは、「Najiko」という文字列そのものは何らの意味も持ち合わせていないということです。これは何回か言ってるので知ってる方は知ってますが、元々「Najiko」という名前はデレステのリセマラ中に適当にタップした「なじ」というP名に「子」をつけただけのもの。奇しくもデレステのリセマラは結局成就せず、わたくしはSSR双葉杏を入手した状態でデレステを始めることを諦めた戒めとしてあえてこの「なじ」の名を改めることなくデレステでPを始めたのですが、そういう意味では結果の出ないことをすぐに諦めてしまうわたくしの性質に由来しているという皮肉めいた名前でもあります。
しかし、名前と実態のことはもうこの際どうでもいいのです。ここで半分記事名を放棄してしまいますが、ふと思ったことがあります。「あなたはアバターを何として捉えていますか?」という質問……よくXとかで流れてきますが、大抵選択肢は「自分自身」「操作しているキャラクター」あたりに二分されると思います。しかし、そのいずれでもない場合が事実としてあり、わたくしの場合厳密にはこのいずれでもない何かに分類されてしまいます。それは一体なぜなのか。
Najiko≠たまなつちゃん問題はわたくしの中でのみ広く知られていますが、要するにわたくしがVRChatにログインしている間中たまなつちゃんのアバターを使い倒し、あまつさえXには「〇〇するたまなつちゃん」として投稿しているにもかかわらず、その実態が「Najiko」であるということがこの問題の全てです。
この問題に長く向き合って……いや向き合ってはいないかも……でもまあ、ちょっと向き合ったり向き合ったりしないでいるうちに結局うまく言語化できないでいたモヤモヤの正体はなんなのか。そう、わたくしは別に、どのアバターを使用している時も特段ロールプレイをしているわけではないのです。だからアバターがたまなつちゃんであろうと「Najiko」と呼ばれることにはなんの違和感もない一方、たまなつちゃんとして振る舞っていないのかと言われれば、振る舞っている。果たして、この状況を矛盾なく説明する方法があるのだろうか?
見方が間違っていたのです。「Najiko」とたまなつちゃん、そこにいるのはどっちなんだ? と考えていると、気が狂うだけで答えは出ません。わたくしの振る舞いからいけばもしこれがどちらか一方しかあり得ないのであれば、わたくしはたまなつちゃんが生まれた時点で人格が破壊されて別々に分断されているという恐ろしいことになってしまいます。そこで、そもそもたまなつちゃんとNajikoは最初から別々の存在なのだろうか? と考えてみると「必ずしも別々とは言えない」という考え方ができます。強いて例を挙げるなら、スタンド使いとスタンド、ペルソナ使いとペルソナのような関係です。どちらが欠けても片方が成り立たないような状態……すなわち、わたくしがいなければ「たまなつちゃん」というキャラクターが成立しえないゆえに「Najiko」の名前と立場を共有している、というだけなのです。わたくしはたまなつちゃんのアバターの姿でいる間、「Najiko」でもあるし、「Najiko」というエンジンの名前を頭上に掲げたたまなつちゃんでもある。ただそれだけのことなのです。
ただし、このような関係はわたくしが無言勢ゆえに成立しているところが大きいとは思っています。見かけがたまなつちゃんだとしても、そこからNajikoの声が出ていては「たまなつちゃん」として見ることは難しいでしょう。しかしそれも迂回することによって解消できる可能性は十分にあります。例えば、上の写真のアバターはリップシンクがたまなつちゃんではなくサカバンバスピスの方に入っています。つまり、たまなつちゃんというアバターにNajiko(サカバンバスピス)を示す最低限のアバターが同時に存在しており、ボイスチャットを行ってもたまなつちゃんから声を出さずに「なんか知らんけどサカバンバスピスがしゃべってるだけ」という状態で済むというとても画期的なシステムです。まあ、わたくしが無言勢なので結局サカバンバスピスから声が出ることはありませんでしたが……
まあそういうわけなので……たまなつちゃんを使っていようがわたくしは「Najiko」ですし、それでいて「たまなつちゃんだったらどうする」と尋ねられればたまなつちゃんとして振る舞うこともできる、そんな不思議な状態で何年も過ごしているのです。どうでしょうか、これって意外と新しいアバターの解釈の形になったりしないですかね。特殊ケースといえば特殊ケースかも知れませんが……そしてこれは今やたまなつバースに登場する他の人物として扱っているアバターにも同じようなことが言えます。例えばどの表情もキレ気味なカリンちゃんは「Najikoエンジン」によってユーザー「Najiko」と同時に顕現しているブチギレカリンちゃんであって……という、そういう話です。
今でもたまにVRChatでは「あ、本物のたまなつちゃんだ!」と言われることがあります。そうですね。本物のたまなつちゃんです。そして本物の「Najiko」でもあります。そんな奇妙なわたくしとお会いしてくれた方には、Najikoとしてもたまなつちゃんとしても仲良くしていただけると嬉しいです。それでは、VRChatでたまなつちゃん(或いはNajiko)と握手!