おはNajikoです。「おはツイ勢」っていうともうアバターのエッチな写真上げてる人のイメージしかなくてちょっと……
早いもので、もうVRCでの無言勢歴も3年を超えました。無言勢は喋ることができないので、コミュニケーションにおいては聞き側に回ることが多いです。ペンで字を書いたりチャットを打ちこんだりすることはできますが、当然喋るよりはるかに時間がかかるため伝えられる情報量は多くありません。
すると必然、一方的に語ることはできないので基本的には人の話に耳を傾けるのが主になります。わたくしはこれに関してはあまり苦にはなりません。「傾聴」はわたくしの業務にもかかわってくるスキルであり、十数年は使い続けてきた生存戦略でもあるからです。
人の話を聞くコツ、と言われてどんなことがピンと来るでしょうか。色々あるのですが、まず前提として、延々と人の話を聞き続けるのっていうのはほとんどの人にとって苦痛ではないでしょうか。自分の言いたいことを一方的に言っている方が楽しいに決まっています。けどかといって壁に向かって話していても面白くも何ともありません。相手からのリアクションは欲しいですよね。ではどんなリアクションが欲しいでしょうか。「でもこうした方がいいよ」とか「俺はもっとすごいよ」ではないことだけは確かですね。答えは「へぇ~、そうなんだ」「すごいね」「つまり〇〇ってこと?」といったところではないでしょうか。はい、そろそろお気づきと思われるかもしれませんが、これが上手な聞き手のやり方です。
・話を否定しない
・自分の話をしない(割り込まない)
・相槌は豊富に
基本はこんなところです。日常会話では自分が話したいことを話して、相手が話したいことを話して、とターン制で会話が進むのが普通ですよね。会話のキャッチボールです。そして、相手のターン中にはこれらを踏まえて上手に話を聞いてあげれば自然と相手も同じように聞いてくれる……と、いいのですが……実際にはなかなかそうはいきません。わたくしは訓練していることもあり苦になりませんが(強調)話を聞くのって普通は退屈なんです。カウンター罠や手札誘発を発動してしまったりとお行儀の悪い聞き方をしてしまいがちです。それでも、礼節をわきまえてさえいれば普通トラブルにまではならないし、会話の楽しみ方に正解があるわけではないですから、別にいいのですが……
わたくしは人に向かって話をするのがめっぽう下手です。これは訓練してもなかなかどうにもなりません。このように文章にして出力するのは得意なのですが、声に出して喋るときというのは思考とアウトプットをほぼ同時に行わなければならないのでメモリがパンクしてわけわからんことを言い出します。こうなると、並の聞き手では流れも悪いしオチもない話を聞かされて「ああー……」みたいになるだけです。実際わたくしは高校生の頃それを苦にあまり自分から話をしなくなり、「自分の話をしない」を自然に達成。後に傾聴の技法を学び、人に気分よく話してもらうことはできるようになりました。実際のところ、VRCでは無言勢である以上物理的に自分から話せないので、何かしら延々と話してもらえないと逆にコミュニケーションが成り立ちません。ですが、リアルでふと気づくわけです。
「そういえば、わたくしは誰に向けて喋ればいいんだ?」
と。誰も、わたくしと同じようには話を聞いてくれない。これは驕りではなく実感なのです。わたくしはあまり延々と愚痴をこぼすタイプではありませんが、こうなるともう本当に誰かに聞いてもらうだけ聞いて欲しいことがあったときはブログやtwitterを地面に埋めた壺にするほかありません。人の話を聞くことはできても、自分の話を自分で聞くことはできないのです。「みんな僕より弱いから、誰も僕を守れない」と言っていた累くんの気持ちが少しだけ理解できる気がします。でもかといって、聞いてくれるなら誰でもいいというわけでもない。もし本当に誰でもいいから聞いて欲しいならキャバ嬢に話すのが一番手っ取り早いでしょう。彼女らはベテランであればわたくしよりも人の話を聞くスキルに長けているはずです。いや、どちらかというと「相手に話させるスキル」と言うべきでしょうか。しかしわたくしは見ず知らずのねーちゃんに聞いてもらいたい話などは持ち合わせていないのでどうでもいいのです。ただちょっとだけ、人の話を聞いた分だけ自分も「あ、こんなことあったんだよね。へへ……」って話がしたいだけなんですけど、家族を相手に話している時ですら一番聞いて欲しいところに行く前に話の腰を折られたりなんかすると「しゃあないか……わたくしの話が下手なんだ」と思うしかありません。悲しみ。
こればっかりは、誰が悪いわけでもないのでしょう。むしろ、「うまく話す」スキルを身につけられなかった自分が悪い、ということなんだろうな、とだけ思います。(苦ではないにせよ)我慢した分だけ自分も同じくらい好きにできる、と考える方がよっぽど驕りというものです。ただ、VRCにインしている間は特に何も不満には思いません。だって、どうせ自分から話せないのわかっててやってますからね。強いて言えば「ボイチャできたらここでこういう話したいんだけどな」というのはないではないですが……長い無言勢歴に比べれば儚いことです。
最近は6時起きの勤務も多いし遅く終わる勤務も多いし、ソシャゲは同時に更新するしティアキンもやりたいし夜はVRCにも入りたいし……あれ? Unityはいついじろうか……そんな日々を送っています。はぁ、せめて……贅沢は言わないので一生遊んで暮らせないですかね。それ以上の贅沢はないでしょうけど。そんなことを埋めた壺……ではなく日記に書いて、わたくしはVRCに向かおうと思います。それでは……