前略、お久しぶりです。Najikoです。
色々ありましたがブログが復旧したのでまた1年くらいはもつとおもいます。
先日1月23日はわたくしの誕生日。実はVRCを始めてから誕生日を迎えるのは2回目なのです。とにかくVRCで誕生会をやると楽しい、ということは1年目から認識していたものの当時はボケーっとしているうちに特に誕生会をやることなく過ごしていました。
これはフレンドのMotaさんのお誕生会(2020年8月28日)の様子です。
初めて参加したVRCでの誕生会でしたが、祝う側も祝われる側もとにかく楽しい、めでたい。大体誕生会などと、人を集めてパーティする機会なんて人生に何回あったでしょうか。せいぜい子供の頃家に友達を呼んで……くらいではないでしょうか。ましてや、コロナ禍のこのご時世。現実でどんなにお金を積んだところでこんな規模のパーティはとてもできません。一方、VRの世界でなら家の中で花火を打ち上げたりケーキに埋もれたりプレゼントボックスやパイを投げたりやりたい放題です。誰も怒りませんし、みんな楽しい。
同年9月11日には同じくフレンドの夢々見さんのお誕生会も行われました。こちらも大盛況でした。誕生会というのは一期一会のフレンドとかけがえのない時間を共有できる貴重で贅沢な機会だと言えるでしょう。
さて、それから約1年数か月。2022年こそはわたくしも自分の誕生会ってものを開いてみてもいいかも知れないと思っていました。すると、古くからのフレンドのティズさんがわたくしの誕生会を開いてくれるというので、わたくしは渡りに船と全てお任せすることにしました。
ティズさんは2020年のお誕生会の際は自らワールドを作って人を招き入れていました。わたくしも最初は自分で作って人を呼んじゃおうかなと思っていたのですが、ティズさんはワールドも新しく作ってくれるということだったのですっかり任せきりにしていました。もう至れり尽くせりです。
けれど、実はここだけの話、不安に思っていたこともありました。それはワールドの内容とかの話ではありません。大張り切りのティズさんから進捗を聞く限り、当初から結構大規模な企画になりそうだったことです。コミュ障のわたくしとしては、いつも遊んでる数人が「よかったねおめでとうー」とひっそりとお祝いしてくれればそれでいいんだけどな、とその時は思っていました。わたくしはVRCでアイドルグループに所属してこそいるものの、個人としての知名度は精力的に活動していたり多方面で功績を残している一部のメンバーから見ればお世辞にも高いとは言えません。そもそも大勢の人にお祝いしてもらえるような要素は初めから持ち合わせていない、取るに足らない人間だと疑いもなく思っていました。むしろ、そんなわたくしと日々共に過ごしてくれているフレンドの皆には逆にわたくしからその恩に報いるべきものであって、そうしたいと思ってはいながら具体的にできていることがいくつあるだろうか? と、自問してしまうほどでした。
わたくしの心配をよそに準備は順調に進んでいました。「プロモーションに使う写真を撮影したい」と言われた時はいよいよもって大がかりだと思いつつも、その頃にはわたくしも知らされていないタイムスケジュールの催しに少し期待も膨らんでいました。そして、ついに誕生日当日を迎えます。
21時に開始してすぐ、フレンドが一人、また一人と集まってきました。わたくしは上でティズさんと写っているたまなつちゃんのアバターで過ごしていることが多いのですが、この日は「Najikoの誕生日」なのでTwitterなどのアイコンにも使っているVroid製の「Najiko」で過ごすことにしました。10分くらいして乾杯する頃にはもう10人くらいは来ていて、早くもわたくしが当初想定していた規模を上回っていました。普段たまなつちゃんの姿ばかりTwitterに上げているので「Najikoさんどこ?」と言われるなどしました。ここです、ここ。
それから1時間くらいは次々と入ってくるフレンドの方々に挨拶したり、皆から募ったというわたくしが写った写真を眺めていました。自分で自分のことを撮ることは多いものの、人が撮ってくれた写真を見るのは嬉しいものです。アバターが写った写真というのは、単純にキャラクターと風景が合わさっただけのものではありません。その写真が撮られた当時その場所で何をしていたか、どんなことがあったか。一目見ただけで当時の記憶が蘇る思い出の記録装置です。ですが、おや……? その中には毎日遊んでいるフレンドから送られた写真だけではなく、茄子坂46でアイドル活動をしている際の写真も混じっていました。それらの写真は、わたくしを除けばグループのメンバーに掛けあわなければ手に入らない写真です。わたくしは古い写真しか送っていないので、もしやと思っていたのですがなんとやはり茄子坂46のメンバーに話を通して写真を送ってもらっていたのでした。
来てくれた人のほとんどとツーショットを撮りながら「そこまでしてくれていたとは」と思っていたところ、集合写真の時間に。そして、集合写真を撮っている間くらいについにわたくしも知らされていない催しが開かれます。
主催のティズさんがBGMを流していた動画プレイヤーをジャック。喜、怒、哀、楽と本体の5人に分かれたティズさんたちからわたくしに謎の課題が課されます。「誕生日に課題を課されるのか」と盛り上がる会場。あれよという間に指令が下ります。それは、このワールドに散りばめられたピックアップ可能なオブジェクトを6つ集めるというもの。ヒントはNajikoオフです。実はワールドにはわたくしがboothで公開していた3Dモデルがワールドのあちこちにあり、みんなで探して集めてきてね、という催しでした。
その頃にはなんと40名近い来場者がワールド内にいました。群がる人々によりあっという間に集まりまくるオブジェクトたち。わたくしはほぼ動いていなかったのですが色紙を持ってきてフィニッシュすると、6個と言われていたのにテーブルには総勢25個のピックアップ可能なオブジェクトが集まりました。Najikoオフ関係ないけどね!
その後、ついに「課題の報酬」がわたくしに与えられます。それは……いつも遊んでいるフレンド、アイドルグループのメンバー、そして主催のティズさんからのビデオレターでした。大体40人も来場していること自体すごいことなのですが、改めてこの企画にとても多くの人が携わっていたのだと実感しました。しかし本当に……こんなことってあるんですね。やっぱりほら、お祝いとか感謝とかって、言語化されて初めて実感できることも結構あるんですよね。いつもどう思われているのかな、とか、思っててもわざわざ聞き出せないようなこともこういう機会には話してもらえたりして、少し照れるけどこんなに嬉しいことはないわけです。ビデオレターを見ながら、わたくしは最初に考えていたことはすっかり忘れていました。たくさんの人がお祝いしてくれて、たくさんの人が企画に関わってくれて、素直に嬉しい。これまで2年弱、VRCをやってきて本当に良かった。色々な人と関わって、色々な活動を通じて、時には一緒に楽しみ、時には励まし合い、善い時間を過ごしてこられたことへの喜びと感謝が溢れます。掛け値なしに人生最高の誕生日になりました。こんなにお祝いされることは、後にも先にも……いやいや、ともすればいつかもっとお祝いしてもらえるくらいには、これから一層恩に報いていけたらいいなと思うばかりです。ワールドはLabに上げられているので、また見返して喜びに浸りたいと思います。
この企画の発端として、ティズさんが闘病中になんとかVRCにインしていた際にわたくしが励ましに行ったときのエピソードを挙げてくれたのが特にわたくしにとっては感慨深かったポイントです。あの時は、長い付き合いでいつも推してくれているティズさんにとって少しでも励みになればいいなと思ってjoinしたのですが、わたくしにとっては本当にほんのちょっとした恩返しのようなことでした。けれどその時のことがこうして巡り巡ってわたくしのもとに大きな喜びの体験として返ってきたことは「人に何かしてもらった分人のために何かをしたい」という思いの結晶であり、そうありたいと願うわたくしにとっては最高の祝福にほかなりません。これこそが、本当にVRCの世界に足を踏み入れてよかったと改めて実感することができた理由かも知れません。たびたびここでも書いていますが、大好きさんから最初に初心者案内を受けたとき、「Najikoさんもいつか慣れてきたら同じように初心者の人に親切にしてあげればいいんだよ」と言われたことがあります。人から受けた恩を、施してくれた人に(あるいはそれ以外の人にも)還元していくことの良さと大切さ……それを改めて感じることができた一日でした。
最後になりますが、この企画に携わってくれた皆さん、参加してくれたすべての皆さん、そして主催を務めてくれたティズさんに改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。わたくしのためにお祝いに来てくれた皆さんにも、素敵ないいことがありますように。そして願わくばわたくしも、どこかでそのための力になれたらと、心から思います。ではまたVRの世界でお会いしましょう。怱々。