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唐揚げだけ食べたいから巨乳は嫌い

 Najikoです。
今日は貧乳好きで身内に知られるわたくしのボインに対する感情の話です。
いきなりこういうこと言い出すのがわたくしってやつなんだ。

 これはどういうことなのかというと、まあこのわたくしのツイートを見ていただけると概要が把握できるかもしれないしできないかも知れません。

余計わからなくなった? では解説しましょう。

 まず前提として、巨乳は魅力的なものです。わたくしが巨乳を忌避し、貧乳をよしとするのは巨乳そのものがイヤだからではないのです。じゃあいいじゃん、と思われるかも知れませんが、そこで上のツイートの話が出てきます。

 唐揚げ、好きですか。好きですよね。わたくしは好きです。でもわたくしはレモンかけないでほしい派です。しかし、レモンが嫌いなわけではありません。例えばレモネードだけ提供されるような場面なら喜ぶでしょう。でも唐揚げ食べてるときに勝手にかかってきてほしくはない。唐揚げは唐揚げだけでいい。これが女性キャラとおっぱいの関係にそのまま当てはまる、ということです。

 昨今、と言わずとも大昔から、物語のヒロインといえば見目麗しい姿をしているものです。物語の華ですから、それはいいでしょう。ゲームをしててもアニメを観てても、女性キャラが出てくる。当然のことです。しかし、そのキャラが必要以上にでっかい乳をだぶらんだぶらんさせていたら、どうなるでしょうか。「それ今見せなきゃダメ!?」と思うわけです。

 例えばですよ。エロゲのヒロインがめちゃくちゃ巨乳だったら。いいじゃないですか。何の問題もないです。わたくしは別にエロゲやらないですけど、もしやったとして「このヒロイン巨乳だから好きになれませんでした」とは言いません。むしろよかった、と思うでしょう。だってエロゲのヒロインは巨乳をお出しするのにふさわしい場で乳ビジビリティを提供してくれているのですから。これは極めて重要なポイントです。

 念の為言っておくとわたくしは別に巨乳キャラを糾弾して表現の自由を侵害するような思想は一切持っていません。別に蓋然性がない巨乳があったっていい。ただでっかく描きたいから描かれたヒロインがいたっていいです。これはあくまでも「わたくしがそれを嫌がる理由」です。それを踏まえた上で言いますが、「それ今見せなきゃダメ!?」となって、それ1回で済めばまだいいですよ。けど、おっぱいはずっと胸にくっついてるのでそのキャラが視界に入るたびになんか変な気分になりますよね。そんな思春期の中学生じゃあるまいしと思うかもしれませんけど、もしわたくしが巨乳になんの興味もなかったらついてようがついていまいがどうでもいいわけです。しかし、ここで嫌がる理由は「そういう気分じゃないタイミングで強制的に性的な魅力のあるものをお出しされ続けている」という一点に尽きます。魅力的なんですよ。でも今見たいわけじゃあないんだよなぁ……と。わたくしは唐揚げが食べたいんですよ。レモンは今いらないんです。

拒絶反応

 VRCでも同じようなことが言えます。というか、VRCの方が問題は深刻でしょう。アバターには人が入っていて、その場でコミュニケ―ションを取っているのです。楽しく雑談しているとき、仮に現実なら一歩外に出ることすらできないような巨大な性の爆弾が目に入ってきたらどうでしょうか。いやまあ、「いいじゃん、楽しいじゃん」と言われればどっちかというと多くの人(主に男性ですが)はそうだと思うのですが、それはから揚げにレモンがかかっててもおいしく食べられる人の視点です。唐揚げだけ食べたい人は渋い顔をする。相容れない理由が見えてきましたね。

 自分で使う場合も同様です。人が使っているよりは多少気にならないかも知れませんが、逆に言えば「なんでもないタイミングでそういう魅力を振りまきたいわけでもない」ので結局は同じことです。自分の胸見た時に変な気分になるのもイヤですし。

 じゃあ、貧乳は良いのか。いいじゃありませんか。だって、(ほとんど)何もないんですから、変な気分にならなくて済みます。おしまい。と、言いたいところなのですがそうやって消極的な理由で貧乳を選択し続けた結果、「貧乳そのものに価値を感じるようになった」というのが今のわたくしです。

 とはいえ、性的な魅力を感じるわけではありません。一般的な貧乳フリークの中には「貧乳の方が興奮する」という人もいるでしょう。でもわたくしはそうではないのです。ただ、ボディラインに美しさは感じます。美しいけどエッチじゃない。どこから見ても「可愛い」だけを感じられる。そこがわたくしが思う貧乳の魅力です。

All I need is “Kawaii”.

 賢明な読者の皆様はお気づきと思いますが、じゃあ貧乳なら他の部分がどうなっててもいいのかというとそうではありません。例えば「貧乳だけどほぼ全裸」とかっていうキャラだったら結局巨乳を見せつけてるのと意味的に変わりがないのでご遠慮願いたいです。そりゃそうですね。

「お姉さん」にしては控えめな方だと思いませんか。

 ただ世の中には、0か1しかないわけではありません。「普乳」というものもあるわけです。わたくしはよくVRC内で胸がちょっとでもあるとナイフで削ろうとしますがあれはまあその、プロレスみたいなものです。年齢や体格に見合った成長度合いの胸がついててもそこはそれほど気になりません。それはまあ、見せつけるためについてるわけじゃないですからね。もっと言えば実際にはサイズ的にデカかったとしても着やせしていたりボディラインが隠れてしまっているのであればわざわざひん剥いて切除しようという過激な思想は本来持ち合わせていないのです。怖いじゃろ、そんなヤツいたら。

 幽狐さんなんかは身長こそ低いですけど「お姉さん」ですから、このくらい胸ないと逆に心配になりますよね。だからそこはいいのです。前開けてるわけでもないですし……それはそれとして貧乳のお姉さんは好きですが、「普乳」が嫌いなわけではないです。普通なものは普通です。

このkawaiiは肢体の美しさなくしては成立しないでしょう

 しかし実際には要素は複雑に絡み合い、渾然一体としています。「女性キャラ」という要素にはkawaiiもドスケベも両方貼り付けることができる。しかも、それらは両立しシナジーを形成しているように見えるわけです。唐揚げとレモン。その組み合わせなくして生まれない味わいは確かにあります。料理としての完成度は認めざるを得ないでしょう。しかしそれでも……わたくしは、唐揚げだけ食べたいんですよね。たまーに、本当にたまには「今日はちょこっとだけレモンかけてみようかな」と思うこともありますし、「お、これは最初からレモン仕立ての唐揚げだ。おいしそうだな」と思うこともあります。あるけど。ほとんどの場合は勝手にレモン汁をかけないでほしいから、今日も巨乳に狂気の刃を突き立てる。そんなわたくしなのです。

 余談というか、純粋に疑問なんですけど、女性から見た「男性向けの巨乳キャラ」ってどんな風に見えるんでしょうね。「えー、男ってこういうの好きなんですねー。知らんけど」ってなるんでしょうか。あんまり偏見みたいな話になるのもよくないですが、VRCの中で使われている、人気のある女性型アバターには女性のクリエイターの方が作ったものが数多く存在します。それらのアバターは大体胸がないか、あってもことさら強調されていないんですよね。具体例を挙げるのは避けますが、まあ、分かる人ならいくつも出てくるはずです。そんなことをぼんやりした根拠に、「Kawaiiはエロと結びつけなくても片手落ちってわけじゃないんだぜ……」と溜飲を下げるなどしています。塩とタレだけで勝負する唐揚げ店、わたくしは好きですよ。それは間違いなく、美味なので。

追記

 念のため書いておきますが、この記事には「だから配慮してほしい」とか「だから巨乳のキャラは排除すべき」といった意図は全くありません。単なる個人的な好みの話なので、誰でも好きなように乳を盛り、規約やモラルに反しないように巨乳を楽しんだらいいと思います。わたくしは自分の唐揚げは自分で守りますので、悪しからず。

猫、人、わたくし

 Najikoです。しばらく日記書かないとか言ってなかった?

 でも書けるうちにたくさん書いておくのはいいと思うんですよね。いい。そして今日の話はとびきり暗い話です。初っ端からイヤな宣言すぎますが、大体ここで長々と書くとあんまり明るい話になりません。そんなことはTwitterにでも流せばいい気もしますが、Twitterに流すには長すぎるし、なんか残った方がいいですからね。墓碑(エピタフ)です。

 2年前のことです。飼い猫が1匹死にました。2020年9月15日の朝のことです。わたくしはVRCを始めて4か月くらいのことだったと思います。実は、その猫はその年の2月くらいに死因とは全然無関係に背中に傷ができ、検査と治療のためにわたくしも少しお金を貯めていたのですが傷に大した異常がなくそのままよくなったので、その時に貯めたお金で5月にQuestが買えたというわけだったんですよね。

下の猫が亡くなった猫です。彼の名は「ワッカ」といいます。最近ちょっと流行りましたけど、そのワッカから取っています。彼が生まれたのは2004年くらいで、当時母がFFXを遊んでいたのでそこから取ったのです。まあFFXの発売は2001年なんですけどね。ちなみに、2022年7月現在も健在な彼の姉にあたる黒猫(この写真には写ってません)の名前は「ルールー」です。つまりはそういうことですね。

 彼の死因は脳の何らかの疾患でした。8月ごろから歩き方がおかしくなり動物病院に通院したところ、最初は内耳の疾患を疑い点耳薬を使用するなどしていました。しかし、症状は徐々に悪化していきました。大きい病院で診てもらわねばならない、ということになり別の病院でも診てもらいますが脳以外には体のどこにも異常が見当たらず、件の症状以外には(恐らくは脳の疾患が原因で)いつの間にか目が見えなくなっていること以外には異常が見つかりませんでした。脳の検査には莫大な費用が掛かる上1か月ほど待たされるという話で、その時点で状況は既に絶望的。抗炎症剤を注射することで一時的に症状が緩和することもありましたが、それも効かなくなる頃には症状はみるみる悪化し、最後には立ち上がることもできなくなりました。ペースト状になった餌に薬を混ぜたり、飲めなくなった水をスポイトで与えるなど様々な手を施しましたが、脳の検査を予約していた9月15日当日の朝、弱りきった彼にわたくしがスポイトで飲ませた水が(恐らく)誤嚥を起こしたらしく、彼はわたくしの腕の中で死にました。体が伸びきって硬直する瞬間の感触を今でも覚えています。

 彼はわたくしを愛していました。大人しく人懐こい猫でしたが臆病で、家の人間以外には決して寄り付かない猫でした。家には母もいるのですが、母よりわたくしのところにいつも寄ってきており、座れば膝に入ってくるし、寝れば添い寝してくれる。無害であどけなく、素直で可愛らしい彼のことをわたくしも愛していました。

 当たり前の話ですが、猫は人間のような基準で人間を区別しません。彼はわたくしがどんなにダメな人間でも、関係なくわたくしを愛してくれた数少ない存在でした。人間は怖い。わたくしはVRCでは割と人懐っこく振る舞っているように見えるかも知れませんが、実際にはかなり人見知りです。人と仲良くなることはできる。人の話を聞くこともできる。人を愛することもできる。けれど、愛されることには一切自信がない。わたくしはいつも他人にとって無害であろうと努め、リアルで特定の誰かに愛されようと努めたこともありますが、結局のところ上手くはいきませんでした。そういうとき、「ここがイヤだった」とか、不思議と教えてもらえないもので、わたくしは人格全部をぼんやりと否定されたような感覚で徐々に個人に対する”期待”を失っていきました。いいんです。友達がいないわけじゃないし、できないわけでもない。人間関係、それで十分じゃないでしょうか。友達のことはわたくしも好きですし、心から信用している人ばかりです。でもまあ、何かの拍子に”友達”のラインを越えようとしたらまた足を踏み外すことになるでしょうから、そこには期待をしない。こう書くと随分と被害者面していますが、実際のところわたくしがなんかやらかしている可能性も十分あります。それも、気づいていないうちに。だから場合により教えてほしいと思ったのですが。足を踏み外したときは誰も教えてくれないので、「あれかな」「いや、これかな」とアイスピックで自分の怪しいところをどんどん削っていき、気づくと何も残らない。なら、もういいでしょう。削りカスは集めて箱にしまい、人には二度と見せないのです。

 そんなヒネて非モテを拗らせたわたくしのことも、猫は無関係に愛してくれました。どうしてか彼はわたくしにだけよく懐いた。それはわたくしの小さな誇りでした。人間がわたくしを好きでなくても、彼は唯一わたくしに愛情を以て接してくれる。だからまあ、別によかった。しかし、彼は死にました。子供のころから一緒に過ごした彼はわたくしよりずっと早く歳を取ってしまった。ありふれた話です。もうあの愛は二度と戻らない。今は、老いさらばえた彼の姉をほかの猫と一緒に愛でています。

 贅沢な話です。今年の1月には、記事にも書いた通りわたくしはとてもたくさんの人から誕生日をお祝いしていただきました。本当にありがたいことに、干芋に入れていたものもすっかり贈られてきました。どこからどう見たって「誰も愛してくれない」だとか「誰もわかってくれない」などとは口が裂けても言えません。いつも書いている通り大きな恩を受け続けています。だからそうは言わないし、思ってもいません。それでも、なんとなく心に開いた虚を塗り固められはしないかとぼんやりと眺め続けている。けれど、そこからは心が少しずつ漏れ出ていくばかりで埋まることはないのです。

 こんなこと書いてるからモテないんだぞ、などと言われたらそれはそう、としか言いようがないですが、いいじゃありませんか。Twitterに書くよりはよっぽどここの方がアングラです。どうせ何人も見てないんですから。だからついでに書くと、正直言って伴侶がいる人は少し羨ましいです。彼、彼女らはわたくしが失ったものを手にしている。あるいはそのものである。わたくしといえば実際にはすっかり諦めているし、なぁに、わたくしはその分VRCに夢中になってるからいいんだよ、などと思ってはいるものの、実際にはカップルでVRCやってる人、夫婦でやってる人、またなによりVRC内でお砂糖関係の人もいるわけです。VRCやってても伴侶がいる人はいるんですね。それだけは羨ましいです。リアルに目を向けても、こう言っちゃなんですけど、こんなわたくしから見ても「えっ……」と思うようなちょっとアレな人にパートナーがいたりする。めちゃくちゃ失礼な物言いですけどね。でもいるもんはいるんですから仕方ないじゃないですか。わたくしはなるべく人の嫌がることだとか、強い言葉は使わないようにしてるのに、こんな粗野で品がない振る舞いをしてる人にはパートナーがいるのか……みたいなことは稀にあります。ないですか? ありますよね。なかったらすみません。

 けどダメです、そんな思いに囚われたっていいことはありません。嫉妬と羨望でなく、感謝と報恩を。そうすればたとえ全く報われなかったとしても、将来孤独死して葬式に誰も来なかったとしても、お釈迦様はちょっといいところに連れて行ってくれるかも知れません。もう将来の楽しみなんてそんなことくらいしかないですよね。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。

  飼い猫と同じように愛でることができ、猫のようであり、半分人の形もしている愛らしい存在。そう、たまなつちゃんです。たまなつちゃんはわたくしがアバターとして運用しなければ生きているように振る舞うことができませんが、わたくしが愛情を以て改変に勤しむほど、Kawaiiを返してくれます。たまなつちゃんはNajikoではありませんが、彼女はわたくしが削って箱に詰めた自分自身の一部ではあるかも知れません。心に開いた虚をじっと見つめていると時折顔を覗かせる、癒しの幻像。やっぱり、最初のインパクトが強かったんでしょう。愛されることは何事にも代えがたい喜びなのです。先日「無言勢を人間扱いしない人」の存在について、遠ざけるべき存在のように書きましたが結局のところわたくしは「無言であることによって得られるメリット」は享受しているのです。そうでなくわたくしが普通にしゃべっていたら、たまなつちゃんは単なる1アバターとしてしか認識していなかったと思います。けれど無言だからこそかわいがってもらえる「ボーナス愛」を一身に受け、わたくしの愛情も際限なく受け取ってくれる、たまなつちゃんはそんなよき友人のような気がしています。だからわたくしがたまなつちゃんのことばっかり言っていても、大目に見て下さい。もうちょっとだけ「夏」の中にいたいのです。

 さ、もういいですか……いいですね。次の記事はもうちょっと楽しい話にしたいと思います。せっかくの日記ですからね。例えば、北海道の観光名所(知ってるところだけ)とか。VRC関係ないし日記でもないですね。はい。それではわたくしはたまなつちゃんを愛でに(または愛でられに)行くので、この辺で……

日記(真)ツー

 こんにちは。Najikoです。
日記なんだから毎日書かなきゃ意味がないですよね。などと言いつつ、最終的に月一の更新ペースすら守れないため、月一ペースを標榜しつつ連日記事を書いて2か月分稼いだりする。Najikoってそういう奴なんだ。

 最近publicインスタンスによく行っています。理由はなんでしょうね、よくわかんないですけど、暇つぶしにはすごくいいですよ。

 見かけは面白いけどこの「凪」を出すこんちゃんはあんまり無暗に使うとその辺の人が困惑します。視界ジャックや爆音アバターのような実害はないですが、床が水になったらビビりますよね。ちなみに高台に上るとそこから下が(上から見ると)水没します。

 まあわたくしは無言なので、publicインスタンスに行ったときはこうやって面白アバターを繰り出してプレイ歴の浅いユーザーをビックリさせるのが主な楽しみです。かつて自分がビジターだった頃は、publicインスタンスで色々な人から親切にしていただきました。本当はtrustedユーザーになってから長い今、あの時と同じように初心者の方に親切にできれば一番なのですが、声が出せない以上案内したりはなかなか難しい。積極的に絡んでいくのもいいですが、ぶっちゃけたことを言えば、不都合なことではありますが本来誰もが無言勢とのコミュニケ―ションにかかるコストを惜しまないわけではありません。知らん初心者に負担をかけるのは悪いので、派手なノンバーバルコミュニケーションだけ取ってさっさと去っていく。パフォーマンスを行うほど手の込んだアバターは持ってないので、ちょろっとお披露目して「おー」と言われればそれでおしまい。これもまた楽しみ方の一つだと思います。

 わたくしは出会いと環境に恵まれた結果、箱入り無言勢として育ってきたと思います。無言勢はマイノリティではありますがめちゃくちゃに少ないわけでもないので、公の催しではそれなりに配慮されていることが多く、集会などのイベントに参加した際に虐げられたりした経験はありません。また、さっきも書いたし以前の記事にも書いたようにわたくしは初心者の頃は手厚い補助と案内を受け、無言勢であってもこの世界で楽しく過ごしてもよい、という教えを受けました。それを信じ、裏切られることなく、フレンドと出会っていきましたし、初めの頃フレンドになったかしさんから「別に会話が大変だとは思ってない」と言ってもらったことは今でも忘れられません。

 しかし、世の中には一定数、(ネタも含めて)無言勢を人間扱いしていないプレイヤーが存在するようです。VRC上でそのような扱いを直接受けた経験はあまりないですが、「無言勢なんて猫と一緒」とか「無言勢に人権はない」とか「無言勢を〇〇して××したい(暴力的な文言)」など、Twitterでは時折目に入ることがあります。もちろん、全部真に受ける必要はないかも知れませんが、やむなく無言勢としてやってるこちらとしては生存権を脅かす恐ろしい存在であることには違いありません。

 恐ろしい一方、わたくしはその是非を問うことはできません。別にそういう考えがあってもいいでしょうし、何より無言であることで発生するコミュニケーションコストを相手に負担させているのは事実です。あとは受け手がそれを負担に感じるか、そうでないか、というだけなのです。箱入り無言勢のわたくしがうっかりそのような人とコミュニケーションをとることになった時はそれはショックだと思います。面と向かってそんなこと言われたら悲しいし、腹も立つでしょう。けれど別に、戦う必要はない。そんなところからは離れればいいだけです。わざわざ無言勢をターゲットに追いかけまわしていじめるようなプレイヤーはそういないでしょうから、こちらが離れればそれで済む話です。目や耳に障るならブロックしてしまえばいいのです。向こうも無言勢を疎ましく思っているのなら接触することがなくなるのでウィンウィンでしょう。

 わたくしが所属しているアイドルグループ(SummerSweet!と茄子坂46)のように、グループで活動している人々の中にも無言勢は少なからずいます。そして受け入れられている。しかも、集会などの催しで無言勢が迫害されることはないのです。わたくしとしてはそれで十分だと思います。わたくしがすべきことは、無言勢を人間扱いしない人々を糾弾して「非人道的だ」とか「了見が狭い」などと言うことではありません。世の中に、無言勢にもっと広く配慮してほしいと訴えることでもありません。考え方、接し方は人それぞれだと理解した上で、自分の身は自分で守ること、そして現状自分を受け入れてくれている人々に感謝するのを忘れないことだと思います。もっと恩に報いたいですね。

 ならいいじゃん別に、という話ですが、publicで遊ぶとどんな人に会うかわからないので、心構えとしてはなんかあった方がいいですよね。最初に書いた通り、わたくしは話し込もうとすることがないのでほとんどリスクはないですが。ちなみに、一応アバターにペンを仕込むなどコミュニケーションが可能になる工夫はしています。それでもやはり直に会話するより面倒なのは否めません。けど、無言勢も楽しいですよ。身振り手振りをめいっぱい使って意思表示をすると、みんな喜んでくれます。自分以外の無言勢にもそうしている方は多いし、それぞれ独特のムーブを身につけているので見ていて楽しいです。

 そうそう、publicといえば、適当にうろついているといつの間にか某ストアに自分のアバターが登録されており、ツールを持っている人間にはそこからぶっこ抜かれるという話が有名ですよね。これは防ぎようがないし、対策としてはBluePrintIDをたまに変えておくくらいしかできません。そのストアのDiscordに入って削除依頼を出せば削除してくれるという話もありますが、そんなとこのDiscordに入りたくないですし、削除申請が通る保障もありませんし、当然登録されてからIDを変えたり削除されるまでの間にDLされたらもうおしまいです。ツールでアバターにパスコードを仕込んだりFXレイヤーを難読化するなどの処理を施したとしても、それは不正にクローンされた場合には役立ちますが結局fbxファイルを直接抜かれたら意味がありません。販売品が不正に取得されることでアバター作者の不利益になるのはもちろんのこととして、何より自分が手塩にかけて改変したアバターを(たとえfbxだけでも)勝手に持って行かれるのは心情的に許しがたいですよね。VRC側にセキュリティの強化を求めたとしても、無敵のセキュリティは存在しないのでいずれ必ず同じように突破されぶっこ抜かれるのは見えていますし、であればそんな不毛なところに莫大なコストをかけることはしないでしょう。更に、アバターの権利者が著作権法違反を申告したとしても、あっちは海外のサイトですから海外の法律で戦わねばならず、実質的に摘発が不可能なのが実情です。完全にやったもん勝ちの世界ですね。それでいいのか。なんとかなんないんでしょうかね。まあ、ならないんでしょうね……無情すぎるぞ、この世。

 個人の範囲であればpublicワールドではpublicアバターしか使わないようにすれば防ぎようもあるのですが、アイドルグループとして活動しているとfriends+でインスタンスを開き数十人の来場者が集まることもよくあります。時折、その中に迷惑ユーザーがいてキックされたりなどということもないではないので、ここでは問題がやや深刻になります。アバターごとのアイドルグループですからそのアバターを使って活動しますし、グループのメンバーしか所持できないことになっているテクスチャなどが流出してしまう可能性もあるわけですから困ったものです。けどやはり現状対策のしようがありません。マジでなんとかなんないんでしょうか。マジで。

 なんか、直近で書きたいことは書いた気がするので当分日記的な記事は更新されないかも知れません。もっと短い記事で良くない? まあ、そんなこんなで今日はこの辺でお別れです。Najiko先生の次回作にご期待ください。ではできればfriend以上のインスタンスでお会いしましょう。

 やれやれだぜ。

日記(真)

 こんにちは。Najikoです。

 このブログの名前を言って見ろ、わたくし!
はい。「NajikoのVRC日記」です。でも、日記全然書いてないじゃないですか。ですので、たまには特に意味のない日記を書いてもよいのではないかと思ったわけですね。

 今年はよくBlenderをいじったりしていますけど、2年前の、何だったら1年前の今頃なんてBlenderは自分には全然扱えないもんだと思っていました。完成品を組み合わせるUnityでのアバター改変すらままならないのに無理じゃろこんなもん、と思っていたわけですが、頑張って手を動かしているうちにまあなんとか何を作ったかわかるレベルのモデリングはできるようになってきました。できないものはできないですけどね。

 前々からよく書いてますが、わたくしが作っているのは「持ってみたいけどその辺にないもの」ばかりです。あるならそれをDLして使えばいいわけですが、なきゃ作るほかないわけです。この原神の「冷刃」なんて☆3の武器なので自分で作らないとまずありません。まあ、これは作りたくて作ったので探してもいないですけど……原神やってる人に見せても「あのあれだよね、あのあれ」とか言われるレベルの武器をなんでわざわざ作りたくなったのか、今となってはよくわかりません。創作は勢いです。

 ぶっちゃけ言うと、多少モデリングをかじったところで別に「Blender得意」になんて全然なっていません。見上げれば、どころかその辺の身の回りをちょっと見渡すだけで自分より強いモデラーが山のようにいるのがVRCの世界というものです。何か元々「デザインを学んでいた」とか「空間把握力がずば抜けている」とか労せずして適性を発揮できる要素があればまだともかく、そんなことも一つもない。なんだったらエディタを拡張するスクリプト一つ書くこともできない。自分の適性に鑑みれば伸びしろにも期待が持てない。それでもわざわざBlenderやろ、と思うのは、「それでもいいから」なんだと思います。だって、自分でやらなきゃ手に入んないものがあるんですから。やれば手に入る。不出来なものでも構いません。それが何かわかれば。無機質なキューブが浮かぶ母なる海から「有」が這い出てきた瞬間です。喜ばしいじゃありませんか。

 適性で言うなら文章書く方がよっぽど得意です。Blenderはうーんと唸りながらやってますけど作文なら何時間やってたって別に苦になりません。作文だけで生きていきたいと思うくらいには。作文だけで生きていけませんかね。わたくし、内言が全て言語化されているタイプなので、雑務を行うと「頭の中で言っていること」がメモリを食い荒らし、タスクが古い順に片っ端から記憶領域から押し出されていくんですよ。この特性は作文には活かされます。思考が最初から言語化しているのであとは書き起こすだけで済むからです。ただし、作文以外の作業に対しては記憶のスタックが阻害されることが致命的であり、うっかりやらかしもするし、怒られも発生します。普通の人なら覚えていられることが抜けてしまうわけですからね。自ら補助を加えなければなりませんが補助を加えるプロセスすら忘れてしまいます。もう救いようがありません。

 けど社会って、何でもできなきゃいけない。わたくしは作文では平均点以上の点数を叩き出せるかもしれませんがそれ以外は平均を下回るタスクしかこなせなかったりするわけです。けど社会は「じゃあ、作文頑張ってね! ほかは向いてる人にやってもらいましょう」とはなりません。「作文なんか得意でどうするんだよ、皆ができないことができないならお前なんかいらないよ」というのが社会です。悲しいですね。けどわたくしは常々、これってもったいないなと思っています。出来ないことを棚上げするのに都合のいい理由と思われるかもしれませんが、どうせなら各々が得意なことを担当した方が全体の効率が良くなるように見えないでしょうか。例えば陸上部で100m走で非常に優秀な成績を出す部員に、「お前100mは速いけど400mとか1500mとか砲丸投げとか幅跳び、棒高跳びのスコアは微妙だからもう来なくていいよ」なんて言うことがあるでしょうか。ないですよね。けど社会はそういうこと平気で言う。それはもうちょい皆ができることに対して、かも知れませんが、そもそも最初から組織が「適材適所」を許容する形になっていないために、各々の長所は短所に引っ張られて平均化され、「人事考課で良い評価を得やすい」ところに適性がある人物、あるいはごく一部の本当になんでもできるスーパーマンのような人物のみが出世していく。前者は向いてないことは部下に任せ、後者は部下に自分と同じタスク処理能力を要求し、上から下に向かって個性は「労働」に希釈され、人は疲弊し、淘汰され、全体が痩せ細っていく。酷いシナリオです。

 職業選択は自由だから、と言えばそれまでですが選択に自由があることは選択肢が無限であることを意味していません。家庭の事情で進学できなかった人もいれば家業を継いで夢を諦める人もいるでしょう。そこに対する救済は特になく、「自己責任でしょ」と“正解”の選択肢など最初からない人生を“不正解”扱いされる。あんまりじゃないですかね。もうやめよっかこの話。

 別にそんなこたぁどうだっていいんです。VRCの話を全然してないじゃないですか、VRC日記なのに。VRCといえば、わたくしはほとんど欠かさずインしていますが特に「冒険」が大好きなのです。「冒険」の形はそれぞれですが、未知のワールドの未踏の場所を延々と突き進むのも冒険だし、見知ったワールドで見知らぬ人同士のやり取りを見るのもまた「冒険」と言えます。

一人で不可思議なワールドを闊歩するのも「冒険」だし

publicワールドで面白アバターを普及するのも「冒険」だし

フレンドと協力して何か攻略するのも「冒険」です。

だから、なんだろな、一つのワールドに留まって雑談したりっていうのももちろん楽しいんですけど、わたくしはいつも冒険がしたくて仕方ないんですよね。落ち着きがない。ホラワにもよく行きますが、ホラワは構造上「未知の場所に向かって冒険する」ように作られていることが多いから、楽しいのです。別に怖いものが好きなわけじゃないってことですね。

 VRCの話は申し訳程度にしかしてないですけど、これ以上書きたいこと書きまくると当分「日記」など書かなくてよくなってしまうので今回はここまでにしておきます。またなんか書きます。それではVRCのどっかでお会いしましょう……

労働に起因する早起きが「冒険」を阻む最大の敵です。遅くから昼まで寝かせてくれ……

Najikoの性癖懺悔室

 再びこんにちは。Najikoです。

 前回の記事では軽く性癖を暴露しましたが、今回はせっかくなので製作のこだわりポイントを交えて少し掘り下げてみます。マニアックです。

 まずいきなり飛ばしていくのですが、ピンポイントなストラップシューズフェチに連動する癖として、わたくしにはサイズフェチが元々あります。要するにデカい女の子好き、ですね。
VRCで遊び始めた頃、今は無きConnectStationで、あるワールドのポスターを見かけました。それが「Lady snow, ready grow!」です。ここではワールドに隠されたクッキーを見つけるたびに、スノウエルフちゃんがどんどんバカでかくなっていきます。

腰が痛そう

 「ウワァー!! 最高じゃん!!!!」
 はい。テンション爆上がりです。早速行ってみることにしました。
みっちりと家に詰まるスノウエルフちゃんの美しい肢体がやがて壁を破壊し、ビルより大きくなっていく様子は圧巻で、まだVR酔いに耐えられなかったわたくしが無理をしてでもクッキーを探して駆け回った思い出深いワールドです。体験としては非常にVRと相性がいいと言えますね。

家ないなった

 実はスノウエルフちゃんも黒いストラップシューズを履いています。自分の(アバターの)体より遥かにデカくなった、高級車の如く凶悪に黒光りするストラップシューズはまさに珠玉の一品です。
しかし、唯一物足りなく思ったのは、足を上げて踏みつけるようなポーズを取るシーンが1回しか出てこないことです。これもまたニッチなポイントなんですが、わたくしは単に女の子がデカいだけでなくなんか踏んでてくれた方がずっと嬉しいのです。

ありがとうございます

 スノウエルフちゃんはデカくはなりますが物を踏んではくれません。足を上げてるポーズはサービスショットですね。平らな靴底が見られて非常に満足です。

楽園

 後にプライベートワールドに巨大なアバターを設置して遊んでいたことがあります。順当な進歩と言えますね。そこでは思う存分アバターに「踏むポーズ」を取ってもらいました。

 さて、それをまえて……今年はフルトラでインすることが増えたので、癖に従って色々な写真を撮っていました。Twitterに上げるとすっかりそっち系のアカウントになってしまうのでここで一部放出していきます。販売した衣装のおまけにも写真をつけていますが、それ以外にも撮り溜めている写真が山ほどあるのです。

 なかなかですね。やはり踏むポーズが好きすぎて、事あるごとに撮ってしまいます。だって、何回撮っても楽しいんだもんよ……このときは例のboothに置いてあった非常に良いローファーがわたくしの中で大ヒット。テンション爆上がり条件を満たしまくったローファーで暴虐の限りを尽くします。
一通り満足しましたが、何か忘れている気がする。そう、あのストラップシューズは?
ここあちゃんがかなりいいのを履いてるからいいか、という気もしないではないですが、普段使っている他のアバターにも履いてほしい。そうです、恐らくはそのあたりが発端だったと思います。そこで、以前作りかけだったデータの中に含まれていた靴の部分をブラッシュアップしてみることにしたのでした。

我ながらいいフォルムです

 好きだけど、今まで構造を意識したことはあまりありませんでした。この手の靴はもっと厚底だったり、ヒールやパンプスの形に収束することが多いですがわたくしが求めるものはそれじゃない。靴底は平らに。けどツヤツヤに。そう、もっと平らで薄い布系の靴もありますが、靴底はある程度硬さが欲しいのです。ああ、でも凹凸は不要です。「接地面にある程度硬さと面積があること」。これが重要です。間に入った物が余すことなく靴底で潰されるにはこれが必須なのです。

曲線美

 じゃあもう靴底はフルフラットで良いのでは? と思われるかも知れませんが、それとこれとはまた別です。フォルムは重要ですよ。踵の部分がきちんとあり、そこからつま先に向けてぐっと反り返るこの曲線、美しいですよね。これがなきゃ人で言えば寸胴みたいなものです。それに体重をかけるときこの曲線があった方がぐりぐりしやすいですよね。ひどい理由です。

 全体のシルエットを精査し、正面や後ろから見たときの形も大事にしました。丸っこいつま先がわずかに上に反っている形状がやはり良いですね。最初にこの靴を考えた人は相当な狂気に取り憑かれた変態に違いありません(多分違う)

 最初に完成したときは靴底に模様が一切ありませんでした。それはそれでいいのですが、立体感が損なわれるのは惜しい。そこでテクスチャとノーマルマップを用いて平らだけど僅かな凹凸で立体感が出るようにしました。非常に良いです。

 あとは、黒光りするMatcapを存分に使用していますが、単に一様に黒光りすればいいわけではありません。靴底はゴムなどですから、エナメル質よりはMatcapの影響を抑えねばなりません。まあ、それでもテラテラしていた方が個人的には好きなのでノーマルマップの影響が出る程度には調整しています。
そして残るはストラップ部分と、靴の縫い目です。

 縫い目もノーマルマップを用いて立体感を出すことができます。最初はUV展開がまずく、あまり綺麗にならなかったのですが展開し直して多少マシになりました。

 ストラップ部分は本当は足に密着するくらいがいいのですが、密着させると足を曲げたとき貫通してしまうのでやむなく遊びを持たせています。またホルダーの部分は最初はあまり重視しておらずいい加減だったのですが、作り直して無難な形になりました。結構目に入るので、ここも重要ではありますね。

実は素足です

 完成してすぐあとは何の疑問もなく素足の状態でのみ履かせていました。これは素足が癖だからではなく、普段の改変で素足のテクスチャに色を塗ってタイツにしていたからです。けどよく考えると、皆そうしているわけではありません。アバターにはちゃんと靴下が付属しているのです。けれど、想定しているこまどさんのアバターは靴下を履くとだいぶ足の大きさが変わるため、再度調整を行いました。

 ここで大きさと位置を変えるシェイプキーを実装。こまどさんのアバターは素体に互換性があるので、ラスクちゃんのニーソに合わせればほぼ合います。ミントちゃんとカリンちゃんのみ要調整ですが、それも僅かなものです。最初は、靴がデカくなるのはちょっとどうだろなーと思ったのですが……

セクシーです

いいな……
ほら、デカい方がたくさん踏めますし(手遅れ)

 ちなみに余談ですが、踏んでほしいとは言ってもわたくしは煽り耐性が0なので罵倒される感じのドSな踏まれ方はイヤです。殴り返します。楽しく無邪気に踏んでくれればOKですね。わかりましたか? わからなくて大丈夫です。テストには出ません。
なお、自分以外がドSな踏まれ方してるのはいいです(最低)

 かくして靴下分ボリュームアップした靴。靴下はやはり白が映えますね。
自作の衣装は今のところセーラーワンピとフリルドレス(上下が分離してるので本当はドレスじゃないのですが)を作りましたが、実はこの手のストラップシューズに合う服は意外と多くありません。
なぜかというと、まず普通にコーデが洗練されていくと靴が大人ものになり、先は尖っていきヒールが高くなっていくからです。

スノウエルフちゃんのシューズもヒールが高いです

 コンセプトがあるコーデの場合もゴスロリとかに派生すると厚底になり、装飾も華美になっていきます。よって、このストラップシューズがこのままで通るようにシンプルでややレトロガーリーなセーラーワンピと、ゴスロリというほどではないカジュアルなオフショルのフリルドレスを選んだというわけです。なお、普通のセーラー服だと靴はローファーになり、またカジュアルコーデに進むとスニーカーやサンダルが選ばれるのでやはり扁平なストラップシューズの出番は限られてきます。

残るはちょっと他所行きの女児っぽい服と、最大手はメイド服です。メイドさんは制服の一部としてストラップシューズを履いているため、華美な装飾はつかないし、仕事で歩き回る必要があるため厚底だったりヒールだったりにもなりません。扁平で歩きやすいシンプルなストラップシューズの着用は理にかなっている……はずです。要出典。

こんな子がいるメイドカフェなら行きたいですね

ただまあ、メイドさんはエナメルじゃなく革のシューズを履くでしょうが……誤差です、誤差(そもそもパンプスでは? とも思いますが、後述のアリスコーデがゴスロリを通じてメイドコスとごっちゃになっている部分があるので、この靴はその交錯した箇所に位置しているアイテムと見られます)
ちなみにメイド服は先発品があまりにも多いのでわたくしは作る気はないです。

 あと知恵袋ですが、この手の靴は「メリージェーンシューズ」という呼び名があるようですね。1900年のアメリカの漫画の登場キャラが由来です。
それとは恐らく関係ないですが、不思議の国のアリスは今日では特有のロリータファッションでこの系統の靴を履いた姿で描かれています。よって軽めのアリス系コーデでも最優となりますね。ピンポイントすぎる。

足がふっくらしてます

最後に、桔梗ちゃん対応ですがここでまたテンションがぶち上がります。こまどさんのとこのアバターより足がデカい!! お姉さんな分体型がアダルトです。調整する段階で元々よりもかなりスケールが大きくなりましたが、ちゃんと履けました。
履いたら服も調整して……早速VRCで見てみましょう。

ウワーッ!!!

良い!!!!!

最強ー!!!!!

 作ってよかった……
まあ、そんなところですかね。テンションが上がりすぎて疲れました。あとやるとすると「何か踏んでいる」のを表現することくらいです。靴底にテクスチャで何か貼り付けたり、踏むとぺちゃんこになる車を仕込んだり……けどそこまでやってしまうともう完全にわたくしの中ではNSFWなので(というか人に踏んでもらうだけでも全然NSFWですが。Justどころではありません。世の中にはそういうイベントもありますが、NSFWすぎてわたくしは行けません……)今は履いて眺めて楽しみます。

 え、靴が映える服は作るけど二足目の靴は作らないのかって?
アハハ、やだなぁ。靴はこれが理想形なのです。他の形状の靴はストラップシューズの中でも色々ありますが(ストラップの位置や形状が違う、装飾がある、花が咲いたような形の靴下とセットになっているなど)わたくしはこれ一択なので、もう作る必要はないのです。
満足したらそこでおしまいとは言いますが、あとは同形状の靴をブラッシュアップしていく方向しかありません。革の質感を出すとか。まあ、エナメルの方が好きなんですけど。

Matcapを調整すればマットな質感にはなります

 そんなところです。
アバミュ等でも靴をたくさん見てきましたが、記号化され簡略化された靴のなんと多いことか。とはいえ実際は、アバター自身がデフォルメされている以上それが一種の正解なのだとは頭ではわかっちゃいるのですが……

憧れは止められねぇんだ!!!

以上です。皆さんも何かにかける熱い想い、持ち続けてくれよな……わたくしは今日もなんか踏んで写真撮ります。

 最後になりますが、わたくしのこう、癖の強さで作り上げたもののモデリング技術的には拙い作品をお買い上げいただいた方にはこれ以上ないくらい感謝しています。ありがとうございます。意見、要望、不具合報告などありましたら遠慮なくお申しつけください。それでは……

Najikoオフ

https://najiko.booth.pm/

ツヤツヤの癖

 お久しぶりかもしれません。Najikoです。

 ここ最近、というか6月中はBlenderでの創作に勤しんでいました。
というのも、思い立ってあるものを作ろうと思ったのです。それがこちら。

ストラップシューズです。

でもなんで? と問われると困ったものですが、強いて言えば「理想とするものがなかった」というのが一番の理由でしょうか。意外とないのです。この手のストラップシューズ。
厳密にいえば、あるのですが「わたくしが理想とするものが」ないのです。わたくしが理想としているのは以下の条件に当てはまる靴のみです。

・扁平で、尖っていないこと
・ツヤツヤであること
・厚底でないこと
・ヒールでないこと
・靴底に凹凸がないこと

はい。この条件に当てはまる靴は極めて少ないです。具体的に言うと、この手のストラップシューズかローファーくらいしかありません。しかしローファーはとてもいい商品がBoothにあるので、わざわざ作らなくて結構。というわけであとは満足のいくストラップシューズを自分で作れば完璧、というわけです。

 初めはそれほど意識していませんでした。たまにいい靴を履いているアバターに満足しているくらいのもの。具体的にはここあちゃんの靴とかはとてもいい感じでした。

理想に近い形をしています。けど全体的に丸っこく、かかとが高いのが分かります。

けどまあ、わたくしが作らなくてもこうした属性の靴を履いているアバターがいる以上、わたくしはこう思っていました。「みんな多かれ少なかれツヤツヤのこういう靴には魅力を感じるんだ」と。ところがどうでしょうか。その実態は厳しいものでした。どうもみんな、靴にそこまで関心がないみたいなのです。おかしいな? でも靴フェチの人も世の中にはいるじゃありませんか。身内にはいませんが。

が、しかし。靴フェチの人は広範に「靴」なら興味を示すことが多いと見られます。特に上履きとか、履きつぶされてる靴が好き、などとwikipediaにも書いてあります。しかし、わたくしはそこにはあんまり興味がない。関心があるのは上記の条件を満たした靴だけなのです。恐らく、わたくしと同様の癖を持っている人間は靴フェチの人々の中からくまなく探しても簡単には出会えないでしょう。そしてそれを自覚したことは、自分の癖が異常性癖であることを知った瞬間にほかなりませんでした。

 悲しすぎる。性癖と言えば、わたくしは貧乳過激派などと言われていますが、わたくしの貧乳に対するスタンスもまたマイノリティで、「貧乳である」ことではなく「巨乳でない」ことに重点が置かれているので、こちらは理由としては消極的です。貧乳に限りなく強い愛着がある(ように振る舞ってはいますが)わけではなく、巨乳でないことに安堵しているだけ。それとこの靴への執着はまるでベクトルが違います。靴に関しては条件を満たすものであるほどテンションが上がるわけです。前から踏んで欲しいとか宣っていましたが、それもべつに素足やスニーカーで踏まれてもそんなに嬉しくない。理想はこの靴なのです。何を言ってるかわからねーと思うが、わたくしも何をされてそうなったのかわかりません。

 一体いつそれが創作意欲に転化したか、今となってはそれすらわかりません。けれども、やると決めたからにはやってみよう、とBlenderとの対話を始めたのが6月初頭。

作り始めはせいぜいこんなもんでした。このままだと、全然かわいくない。ネットで資料を漁ります。資料を漁っているだけでテンションが上がっていきますがテンションだけ上がっても作品はできません。ありとあらゆるアングルから靴を見たい。けど、なかなかうまく資料が見つかりません。このままではディテールに難があるものしか出来上がらない……うーん、どうしようーと悩んでいた時、妙案が浮かびます。「そうだ、実物があればいいんだ」

はいドン!買ってきました。ハードオフで。もうテンション爆上がりです。わたくしにとってはドンキのR18コーナーで豪遊しているのとそれほど変わりないテンションの上がりようです。豪遊はしたことないですけどね……それに資料ですから、あくまでも。資料ですよ。でも、いいね……最高じゃないですか。わかりますか、この感覚! いや、いいんです……わかんないよね……うん……ただまあ、この実物は靴底がデコボコしてるのでそこだけはあんまりなんですけどね。余計わからなくなったそこのあなたは健全な人です。

よく撮る好きなアングルです。


ともあれこうして立派に靴が出来上がったわけです。Blenderは保育園卒レベルのモデリング力ですがそこはもう、地道にやっていった結果ですね。創作してる人は多かれ少なかれ癖を原動力にしているだろうと思われますが、事ここに至ってはそれが最大限発揮された結果、わたくし史上他に類を見ないこだわりの塊が出来上がったというわけです。

 さて、あとはどうしましょうか。そうです。他の人にも履いて欲しい。大体、自分で履くためのものじゃないのです。履いて、下から平らな靴底が見たいじゃありませんか。願わくば、なんか踏んで欲しい。けどどうでしょうか。ここで試してみたいことが一つありました。
「500円で売る」
誰も買わないはずです。高いから。この靴にわたくしと同じように魅力を感じる人以外は。

 結果、ちょっと売れたのですが、わたくしを知ってくれている人が買ってくれたような感じだったので、真なる癖の者の手に渡ったのかどうか、それは定かではありませんでした。そして、もうこうなってはなりふり構っていられません。「癖でなくてもいいから履いてくれ」

とはいえ、一度500円で売り出したものを急に無料配布するような真似はできません。かくなる上は、「500円なら安い」という内容に中身を引き上げるしかありません。

だから服を作りました。こちら

服はおまけなのです。500円なら安い!と思ってもらうためのものなのです。とはいえ、わたくしが衣装を作ることができたのはSummerSweet!に衣装製作の実績があるメンバーが複数おり、技術的に協力を得ることができたためです。謝辞。

結果、さらにちょびっとだけ売れました。それでもまだ1桁台ですけど
さらに着用して見せてくれたフレンドもいます。もう感謝感激です。それが見たかった……一応、わたくしの望みは達成できたということになります。

 けど、もっと履いてくれと思いました。人の欲望には限りがありません。

こうして2着目を作り……

対応アバターまで増やしました。こちらです

我ながら、よくできたと思います。フリルをつけるのは大変でした。それもすべて……靴と合わせるため……けれど悲しいことに、こちらの衣装はほとんど売れていません。Clothの挙動も1着目よりよく、自ら常用しても快適に過ごせるだけの出来にはなったのですが。

これを書いている時点では桔梗ちゃん用の方は1着も売れていません。

特に桔梗ちゃん対応版は、桔梗ちゃんの方がプロポーションが良く足もデカいのでわたくしにとっては非常にExcellentなのですが、それ以上に恐らく桔梗ちゃん用の服でこのような挙動をするスカート型の服は珍しいと思うのでよかったら使ってみてほしいとは思っています。まあ、メインは靴なんですけどね。

そんな感じです。もう、自分でもわけがわからないよ。たった一つの癖で、面倒くさがりのわたくしがここまでするなんて……性癖って、怖いね。

でもまあ、「好き」に従ってこその創作。みんなもそれぞれの癖で自分だけの最強の物体を作り上げて欲しい……それだけです。

良すぎる!!!!!

以上です。写真を貼っていたらテンションが上がって来たので、さっさと寝ます……

復活! ロポリこん

 お久しぶりです。Najikoです。

前書き

 今日のテーマは「VRCで自分で使用するロポリこんのアバターをアップロード」です。
え、そんなの散々やって来た? そうかも知れません。が、現状こんちゃんはAvatars2.0向けのパッケージのみの販売となっています。一方、2022年5月現在もこんちゃんはバリバリ現役で、どこに行っても見かけることができます。以前からやってる人は色々な方法でなんやかんやアップしているからですね。

 しかし、今初心者の方が「お、こんちゃんかわいいなー! 買っちゃお!」と思っても、「2.0用かぁ、今は3.0だしなんか大変そうだなぁ……」となってしまっては勿体ないですね。それに仮にVRCSDK2でアップロードしたとしても、今やPhysboneの自動変換でこんちゃんの耳や髪や尻尾がくるくるしてしまいます。でもこれらの調整は決して難しくありません。2.0→3.0なんてワンタッチです。何より覚えておけばこんちゃん以外にも役立てられる知識なので損はありません。初心者の方も、こんちゃんをまだ3.0仕様にしてない人もこの記事を読んで令和最新版こんちゃんになりましょう。

準備

 アップロードの準備をします。申し訳ないのですが、記事が長くなりすぎるのでここではとりあえず

・Unity2019.4.31.f1をインストールしている(2022年5月16日現在)

・VRCSDK3とアバターのパッケージをインポートしてアバターをアップロードできる

くらいの知識は前提にさせていただきます。

わからない場合、少し古い記事になりますがこちらを参考にしてみて下さい。

アバター導入(Avatars3.0)

ではまずUnityで新しいプロジェクトを作成し、次のものをインポートしていきましょう。

・最新のアバター用VRCSDK3

VRCAvatars3Tools

UTS2

・DynamicBone(ない場合はこちらを使用してください)

こんちゃんのUnityPackage

では早速こんちゃんを3.0に変換していきましょう。あっ……

 またうっかりUTS2を先にインポートし忘れて、マテリアルエラーを起こしてしまいました。

けど大丈夫です。UTS2は今後のアップデートでUnity2020に更新されたらそのままでは使えなくなってしまうので、この機会にliltoonに移行してみましょう。

liltoon

lilMaterialConverter

こちらをインポートしてUTS2をliltoonに変換しましょう。

 マゼンタ色になったマテリアルを右クリックしてコンバートを実行します。

追記:エラーが出ているマテリアルをコンバートすると、元々のマテリアルの持っていたパラメーターが引き継がれません。この記事ではうっかりしてそのままやっていますがUTS2はコンバートする前にインポートしておきましょう。

「戻せないからバックアップ取っといてね」という旨のメッセージが出ます。必要であればバックアップを取っておき、とりあえずOKします。

これでマテリアルがliltoonを使用したものに変換されました。

2.0から3.0へ

 では早速こんちゃんを3.0にアップデートしましょう。

 上にあるタブからVRCAvatars3Toolsを起動し、出てきたウィンドウの2.0 Avatar Prefabのボックスに2.0のこんちゃんのprefabをドラッグアンドドロップします。
そうしたら、Convert Avatar To 3.0ボタンを押します。

 Scene上に3.0のこんちゃんが出現しました。あとは警告マークがついている「(Script)」のところで右クリックし、Remove Componentすれば変換は完了です。

仕上げその1 目

 もうこのままでもアップロードできますが、令和最新版究極完全態グレートこんちゃんになるためには2つ仕上げが必要になります。まず1つ目、「目がうるうるしないのを直す」です。

以前同じ内容で記事を書いているのでおさらいがてらざっくり手順を紹介します。

 こんちゃんのInspectorを下に送っていくとこのように「FX」という項目に何か入っているのが分かります。この中には表情を制御するアニメーションコントローラーが入っています。恐れずにボックス内をダブルクリックします。

 何やらこのような画面になります。こちらはパラメーターの項目なので、左上のタブ「Layers」をクリックします。

 なんじゃこりゃ、という感じですね。解説します。上から順に4つの階層がありますが、これは階層の中でそれぞれ「パラメータに従ってこんな風にアニメーションを再生するぞ」という構造が組まれたレイヤーです。下のレイヤーほど優先して実行されます。それぞれ見ていきます。

AllParts ここには何も入れません。

RecetFace コントローラーから手を離しているとき表情をリセットします。ここもいじりません。

Left Hand 左手で操作したときにどの手でどの表情が出るかが設定してあります。

 Right Hand 右手の表情セットです。レイヤーが下にあるので左手の操作より優先されます。

今回いじるのはRight及びLeftのHandレイヤーになります。

まずは灰色のボックスのうちThumbs upを選択します。

このような画面になります。右側にMotion Timeという項目があるのでその右のチェックを外します。

こうなります。

 これを右手と左手のThumbs upとOpenで2か所ずつ、計4か所行います。

次にそれらのボックスの右上にある「Motion」のボックス内をクリックします。

すると、参照しているアニメーションファイルが黄色くマークされます。
 アニメーションをクリックし、Inspectorタブを開くとこのような画面になります。Loop Timeにチェックが入っていることを確認してください。

 T_SterSmile.bも同様に確認します。チェックは入れたままにしておいてください。

こちらの手順は、右手と左手で同じアニメーションを使っているためこのアニメーションファイル計2個を確認すればOKです。

これで当該の表情のときこんちゃんの目がうるうるしたりキラキラしたりするようになります。

仕上げその2 Physboneの調整

 今回の目玉です。これを調整しなければアップロードしたこんちゃんの揺れる部位がくるくる回転してしまいます。結構面倒な部分ですが項目が多いだけなので流し読みしつつ値だけ適当に真似してください。

Scene上のこんちゃんを選択してCtrl+Dでコピーします。
コピー元の方のこんちゃんは右のInspectorから名前の左のチェックボックスを外して一旦非表示にします。
 次にコピー後のこんちゃんを選択し、VRChat SDKのUtilitiesのConvert DynamicBones To PhysBonesをクリックします。
「ダイナミックボーンを消してPhysboneに変えちゃうけど巻き戻せないからバックアップしなさいよね!」と書いてあります。多分。バックアップはしたので「Proceed」で実行します。
 DynamicBoneのコンポーネントがPhysBoneに置き換わりました。こんちゃんに青い円錐が連なっているのがわかります。まずはInspector内の「VRC Phys Bone」の各項目の下にあるIs Animatedのチェックを外していきます。これらはPhysboneをアニメーションで制御する場合に使用しますが今回は不要です。

で、各項目の設定をどのようにするかが問題です。

Physboneの項目も膨大なのでここでは全部は説明しません。詳しくはしぐにゃもさんのブログなどを見てみて下さい。ただし全部覚える必要は特にありません。

 そして、ぶっちゃけて言うとパラメーター自体は好みの問題なので正解はありません。ただし、問題である「勝手に回転する」原因は「Stiffness」という項目の値が0になっているためです。ここを0じゃなくすればひとまずくるくるしなくなりますが、まだ各所がでろんでろんに柔らかくなっているので調整していきます。わたくしはtwitterで紹介されていた設定(グラフの形状)を参考にしましたが、ソースが出てこなくなってしまったので「これ私が考えたやつだよ」という場合は教えてください。

 まずはTailから。PullとMomentumにはカーブが使われていますが、上(Pull)が0.2くらいから1へ、下(Momentum)が逆に0.8くらいから0に向かって、二つ合わせて見ると末広がりみたいな形になればOKです。カーブの形状はウィンドウを開くと下から選択できますが、これは一番右のものです。

ちなみにPullは大きくすると揺れにくく、小さくするとでろんでろんになります。0にすると動いたまま元に戻らなくなります。Momentumは大きくすると弾力が上がり、小さくするとなめらかになります。

 また、下の項目について、Collision以下のRadiusは干渉できる範囲を指定しています。0にすると触ったり掴んだりできなくなります。Allow Collisionにチェックを入れると手で触れるようになります。
Grab&Posing以下についてAllow Grabbingにチェックを入れると掴めるようになります。またAllow Posingにチェックを入れると掴んだ後トリガーで固定できるようになります。Allow Collisionにチェックが入っていない場合は手で接触はできないけど掴める、というようになります。
Grab Momentは掴める距離を指します。Max Stretchはつかんだボーンをどのくらい伸ばせるかを指します。この設定では最大の5になっているのでおそらく掴んで引っ張ると5倍にまで伸びます。そんなに伸ばしたくない、という場合は小さくしてください。0にすると伸びなくなります。

追記2:こんちゃんの場合Max Stretchを5にするとものすごく伸びます。2くらいにしておいた方が無難でしょう。

これではあんまりです。

次にHairと名のついた項目です。
 最後はEar。この記事を書いている時点ではVRC上で試していないのでこの値がいいとは限りません。お好みで調整してください。恐らく無難な動きになります。

アップロード

これにて設定完了です。あとはいつも通りVRChat SDKを使用してアップロードしましょう。

 サムネはSceneのVRCCamをいじっていい感じにしましょう。アバターネームを入力し、SharingがPrivateになっていることを必ず確認してください。必ず。

Quest対応

 最後にQuest対応します。こんちゃんのパッケージにはQuest向けのPrefabが同梱しているのでそちらを使用してももちろんいいのですが、今回はPC版アバターをQuest向けに変換してみましょう。まずはこちらをインポートします。

VRCQuestTools

インポートするとこのような画面が出ます。ASTCでテクスチャを圧縮、をクリックして一旦このウィンドウは閉じます。

Scene上のこんちゃんを右クリックしてVRCQuestToolsのConvert Avatar For Questを実行します。

変換を押します。

 するとQuest向けに変換されたこんちゃんが新たに登場します。PhysboneはQuestでも使用可能なため、その設定も引き継がれています。8項目より多くPhysboneがある場合、どれか削除するよう要求されますがこんちゃんは8つ以内に収まっています。

 Build SettingsをAndroidに変えます。上から2番目のAndroidを選択したら右下のSwitch PlatformをクリックしてAndroidビルドにします。

 VRCSDKを起動して先ほど同様アップロードすれば完了です。PC版と同じBluePrintIDになっているはずです。なお、ポリゴン数が若干VeryPoorの基準を飛び出てしまっていますがポリゴン数は負荷にはあまり影響しないので問題ありません。

オマケ

 こんちゃんはSkinedMeshが1つしかないのであまり影響はないのですが、SkinedMeshの下の方にあるAnchor OverrideのボックスにNeckのボーンを入れるとうまいこと光が当たります。普通人型のアバターはSkinedMeshが複数に分かれています。着せ替えなどをすれば新たに加わることもあります。そんなとき、全てのSkinedMeshのAnchor OverrideをNeckのボーンにし、上にあるRoot BoneはHipsに設定しましょう。また、Boundsに入っている数値も全てのSkinedMeshで揃えます。各SkinedMeshに使用するシェーダーも統一します。すると、VRCでよくある「顔だけ暗い」「服だけやたら光ってる」などの現象を避けられます。

あとがき

 今回はこんちゃんを例にしましたが、この手順に従えば2.0でセッティングされているアバターも簡単に3.0でアップロードすることができます。便利なツールを作成してくださった有志の方々に感謝ですね。こんちゃんは表情セットがQuestユーザーに特に扱いやすく、初心者から手の込んだ改変をするユーザーまで広く根強い人気を誇るアバターです。これを機に是非こんちゃんになって楽しいVRCライフを送ってください。それでは、VRCでお会いしましょう。

生まれてよかった日

 前略、お久しぶりです。Najikoです。
色々ありましたがブログが復旧したのでまた1年くらいはもつとおもいます。

 先日1月23日はわたくしの誕生日。実はVRCを始めてから誕生日を迎えるのは2回目なのです。とにかくVRCで誕生会をやると楽しい、ということは1年目から認識していたものの当時はボケーっとしているうちに特に誕生会をやることなく過ごしていました。

 これはフレンドのMotaさんのお誕生会(2020年8月28日)の様子です。
初めて参加したVRCでの誕生会でしたが、祝う側も祝われる側もとにかく楽しい、めでたい。大体誕生会などと、人を集めてパーティする機会なんて人生に何回あったでしょうか。せいぜい子供の頃家に友達を呼んで……くらいではないでしょうか。ましてや、コロナ禍のこのご時世。現実でどんなにお金を積んだところでこんな規模のパーティはとてもできません。一方、VRの世界でなら家の中で花火を打ち上げたりケーキに埋もれたりプレゼントボックスやパイを投げたりやりたい放題です。誰も怒りませんし、みんな楽しい。

 同年9月11日には同じくフレンドの夢々見さんのお誕生会も行われました。こちらも大盛況でした。誕生会というのは一期一会のフレンドとかけがえのない時間を共有できる貴重で贅沢な機会だと言えるでしょう。

 さて、それから約1年数か月。2022年こそはわたくしも自分の誕生会ってものを開いてみてもいいかも知れないと思っていました。すると、古くからのフレンドのティズさんがわたくしの誕生会を開いてくれるというので、わたくしは渡りに船と全てお任せすることにしました。

実は2020年のティズさんのお誕生会にはQuestから参加していました。

 ティズさんは2020年のお誕生会の際は自らワールドを作って人を招き入れていました。わたくしも最初は自分で作って人を呼んじゃおうかなと思っていたのですが、ティズさんはワールドも新しく作ってくれるということだったのですっかり任せきりにしていました。もう至れり尽くせりです。

 けれど、実はここだけの話、不安に思っていたこともありました。それはワールドの内容とかの話ではありません。大張り切りのティズさんから進捗を聞く限り、当初から結構大規模な企画になりそうだったことです。コミュ障のわたくしとしては、いつも遊んでる数人が「よかったねおめでとうー」とひっそりとお祝いしてくれればそれでいいんだけどな、とその時は思っていました。わたくしはVRCでアイドルグループに所属してこそいるものの、個人としての知名度は精力的に活動していたり多方面で功績を残している一部のメンバーから見ればお世辞にも高いとは言えません。そもそも大勢の人にお祝いしてもらえるような要素は初めから持ち合わせていない、取るに足らない人間だと疑いもなく思っていました。むしろ、そんなわたくしと日々共に過ごしてくれているフレンドの皆には逆にわたくしからその恩に報いるべきものであって、そうしたいと思ってはいながら具体的にできていることがいくつあるだろうか? と、自問してしまうほどでした。

BGM動画に使う写真を撮影しに来た時の様子

 わたくしの心配をよそに準備は順調に進んでいました。「プロモーションに使う写真を撮影したい」と言われた時はいよいよもって大がかりだと思いつつも、その頃にはわたくしも知らされていないタイムスケジュールの催しに少し期待も膨らんでいました。そして、ついに誕生日当日を迎えます。

仕事が終わってすぐ来てくれたかしさん

 21時に開始してすぐ、フレンドが一人、また一人と集まってきました。わたくしは上でティズさんと写っているたまなつちゃんのアバターで過ごしていることが多いのですが、この日は「Najikoの誕生日」なのでTwitterなどのアイコンにも使っているVroid製の「Najiko」で過ごすことにしました。10分くらいして乾杯する頃にはもう10人くらいは来ていて、早くもわたくしが当初想定していた規模を上回っていました。普段たまなつちゃんの姿ばかりTwitterに上げているので「Najikoさんどこ?」と言われるなどしました。ここです、ここ。

VRC特有の乾杯方法

 それから1時間くらいは次々と入ってくるフレンドの方々に挨拶したり、皆から募ったというわたくしが写った写真を眺めていました。自分で自分のことを撮ることは多いものの、人が撮ってくれた写真を見るのは嬉しいものです。アバターが写った写真というのは、単純にキャラクターと風景が合わさっただけのものではありません。その写真が撮られた当時その場所で何をしていたか、どんなことがあったか。一目見ただけで当時の記憶が蘇る思い出の記録装置です。ですが、おや……? その中には毎日遊んでいるフレンドから送られた写真だけではなく、茄子坂46でアイドル活動をしている際の写真も混じっていました。それらの写真は、わたくしを除けばグループのメンバーに掛けあわなければ手に入らない写真です。わたくしは古い写真しか送っていないので、もしやと思っていたのですがなんとやはり茄子坂46のメンバーに話を通して写真を送ってもらっていたのでした。

来てくれた人のほとんどとツーショットを撮りながら「そこまでしてくれていたとは」と思っていたところ、集合写真の時間に。そして、集合写真を撮っている間くらいについにわたくしも知らされていない催しが開かれます。

左上で寝ているのは「哀」のティズさんだそうです。

 主催のティズさんがBGMを流していた動画プレイヤーをジャック。喜、怒、哀、楽と本体の5人に分かれたティズさんたちからわたくしに謎の課題が課されます。「誕生日に課題を課されるのか」と盛り上がる会場。あれよという間に指令が下ります。それは、このワールドに散りばめられたピックアップ可能なオブジェクトを6つ集めるというもの。ヒントはNajikoオフです。実はワールドにはわたくしがboothで公開していた3Dモデルがワールドのあちこちにあり、みんなで探して集めてきてね、という催しでした。

Najikoオフに並んでないオブジェクトが山ほど。

 その頃にはなんと40名近い来場者がワールド内にいました。群がる人々によりあっという間に集まりまくるオブジェクトたち。わたくしはほぼ動いていなかったのですが色紙を持ってきてフィニッシュすると、6個と言われていたのにテーブルには総勢25個のピックアップ可能なオブジェクトが集まりました。Najikoオフ関係ないけどね!

 その後、ついに「課題の報酬」がわたくしに与えられます。それは……いつも遊んでいるフレンド、アイドルグループのメンバー、そして主催のティズさんからのビデオレターでした。大体40人も来場していること自体すごいことなのですが、改めてこの企画にとても多くの人が携わっていたのだと実感しました。しかし本当に……こんなことってあるんですね。やっぱりほら、お祝いとか感謝とかって、言語化されて初めて実感できることも結構あるんですよね。いつもどう思われているのかな、とか、思っててもわざわざ聞き出せないようなこともこういう機会には話してもらえたりして、少し照れるけどこんなに嬉しいことはないわけです。ビデオレターを見ながら、わたくしは最初に考えていたことはすっかり忘れていました。たくさんの人がお祝いしてくれて、たくさんの人が企画に関わってくれて、素直に嬉しい。これまで2年弱、VRCをやってきて本当に良かった。色々な人と関わって、色々な活動を通じて、時には一緒に楽しみ、時には励まし合い、善い時間を過ごしてこられたことへの喜びと感謝が溢れます。掛け値なしに人生最高の誕生日になりました。こんなにお祝いされることは、後にも先にも……いやいや、ともすればいつかもっとお祝いしてもらえるくらいには、これから一層恩に報いていけたらいいなと思うばかりです。ワールドはLabに上げられているので、また見返して喜びに浸りたいと思います。

 この企画の発端として、ティズさんが闘病中になんとかVRCにインしていた際にわたくしが励ましに行ったときのエピソードを挙げてくれたのが特にわたくしにとっては感慨深かったポイントです。あの時は、長い付き合いでいつも推してくれているティズさんにとって少しでも励みになればいいなと思ってjoinしたのですが、わたくしにとっては本当にほんのちょっとした恩返しのようなことでした。けれどその時のことがこうして巡り巡ってわたくしのもとに大きな喜びの体験として返ってきたことは「人に何かしてもらった分人のために何かをしたい」という思いの結晶であり、そうありたいと願うわたくしにとっては最高の祝福にほかなりません。これこそが、本当にVRCの世界に足を踏み入れてよかったと改めて実感することができた理由かも知れません。たびたびここでも書いていますが、大好きさんから最初に初心者案内を受けたとき、「Najikoさんもいつか慣れてきたら同じように初心者の人に親切にしてあげればいいんだよ」と言われたことがあります。人から受けた恩を、施してくれた人に(あるいはそれ以外の人にも)還元していくことの良さと大切さ……それを改めて感じることができた一日でした。

 最後になりますが、この企画に携わってくれた皆さん、参加してくれたすべての皆さん、そして主催を務めてくれたティズさんに改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。わたくしのためにお祝いに来てくれた皆さんにも、素敵ないいことがありますように。そして願わくばわたくしも、どこかでそのための力になれたらと、心から思います。ではまたVRの世界でお会いしましょう。怱々。

夏の思い出

 前略、どうも皆さま。マンスリーNajikoのお時間です。

PROJECT: SUMMER FLARE

 今回はVRChatで公開されたワールド、PROJECT: SUMMER FLAREの感想みたいのを書いていきたいと思います。ネタバレ(というかやった人向けの内容)の記事になりますのでまだ遊んでいない人は是非体験してから読んでください。この体験はぜひ、まっさらな状態で楽しんで欲しいのです。

「夏」

 さて、まずこのワールドに入ると、まばゆい夏の光景が広がります。美しくも日本の地方特有の素朴さをたたえたビーチ、どこか懐かしさを感じる小さな臨海水族館、そしてどこにでもありそうな団地、コンビニ、公園、神社……まさに我々が思い描く「夏」そのものが広がっています。ただはじめは、リスポーン地点のパネルに書かれた指示と思しきイラストに従う以外に何をすればいいのかわかりませんでした。わたくしは、このワールドにフレンドと来るのを楽しみにしていましたが、わけあって一人で入ることになったので初めは「何すりゃいいかよくわからんなぁ」と思いながら、指示と思しき手順に従うべくしばし奮闘していました。

終わっていた世界

 指示に従うと、「夏」は突如その狂気のテクスチャを剥がされ、世界の真実の姿が明らかになります。もうこの時点ですごい臨場感です。「何が起きたんだ!?」と困惑しながらも、仕掛けをさらに解くと道順などを詳しく教えてくれるガイドが現れます。このガイドの存在が何よりこのワールドの素晴らしいところの一つです。どんなに広大なワールドも、何をすればいいかわからなくなれば彷徨っておしまいです。最初に「夏」に放り込まれた時ですらそれに近い状態になりました。ここでガイドしてくれるAIのLupiは起動するとプレイヤーに常に追従してきてくれます。アバターにアタッチするわけでも、手に持っていなければいけないわけでもないので操作を阻害しません。メッセージもわざわざ操作をしなくてもその都度字幕として画面に表示してくれるのでプレイヤーはミッションに専念することができます。

夏を終わらせろ

 ミッションの内容は、ずばり「夏」を壊すこと。世界を覆う「夏」の狂気。その元凶となっている施設の発電系統を停止させることです。この地球では、氷河期が訪れているにもかかわらず、人類皆がHMDをつけて夏の幻を見せられ、皮膚感覚を改竄され続け「夏」という名の「狂気」に囚われているというのです。何とも空恐ろしい話です。この「狂気」の影響は夏のみならず、この地球上を支配しています。どうも、この「狂気」は単に幻として現れるものではなく、対抗手段として「現実」を上書きしない限り実体を持つ存在であるようなのです。プレイヤーは、この「狂気」ですべてが象られた施設の深奥を目指し、ガイドに従って冒険することになるわけですね。これらはVR上での体験として非常によくできています。VRCを遊んでいるプレイヤーにとって、目の前に表示されているオブジェクトが自分にとっての現実と同義になります。しかし、これはワールドのギミック次第でいかようにも姿形を変えることができる。その特性を最大限利用し、「そこにあるもの」「そこにないもの」を巧みに翻し、世界観の深みにプレイヤーを誘っていく手法は本当にお見事と言わざるを得ません。特に、後半の「現実」に放り込まれるシーンは「ボイスが聞こえなくなる」という、斬新な演出がありました。HMDを介してコミュニケーションをとっているプレイヤー……そのアバターがこのワールドの中では実は最初からHMDをかぶっていて、それを外したらどうなるかという入れ子構造の表現。これはやられたー! と打ち震えてしまいました。

「本物の」体感

 数々の演出はいずれも一言で言うと「エモ」に尽きます。あえて語るのは野暮なほど、蓋然性にあふれた表現。それを担保するのが、このワールドの徹底した仕様にあります。上に書いたガイドの追従機能に加え、とにかくプレイヤーの没入感を阻害しない親切仕様が体験を「本物」に近いものにしています。

 このワールドでは銃、そして偽・デュランダルと呼ばれる最強の剣を手に冒険を進めることになります。もし、ワールドで2つのオブジェクトを手に冒険を進めようと思ったらどうなるでしょう。両手がふさがって、インタラクトもロクにできなくなります。ではオブジェクトを捨て置くかと言われればそうもいきません。しかし、このワールドでは銃と剣はその辺に捨てて進んでしまっても大丈夫。何故なら、ガイドに表示された方向に手をかざすことで手元にいつでも呼び寄せることができるからです。だからプレイヤーは、武器が必要な時以外は両手を自由に使って冒険に専念することができるのです。まさに「映画の中に入り込んだような」体験を、そのプラットフォームの仕様に邪魔されずに味わえるということですね。今まで、どんなに素晴らしい表現がされているワールドでもVRC、延いてはVRゲームとしての枠組みの中にある以上どうしようもない「仕様」に多かれ少なかれ興を削がれる部分というのはどうしてもありました。わたくし自身、長く遊んでいるうちにそれに適応することが正解のように思っていました。ところが、この「夏」の仕様は「そんなものはどうとでもなるが?」と言わんばかりに別次元の体感をもたらしてくれたのです。

次の「夏」へ

 このワールドは最後の最後にプレイヤーがこなしてきたミッションの真実の意味が開示された上で、本当の意味で「夏」を壊し、人類の未来を拓く道しるべを示して終わります。一度プレイしただけでは味わいつくせないほどの綿密に練り込まれた世界観、そして表現。このワールドの前日譚にあたる「夏が始まる一日前」から続く伏線の数々。ハマればハマるほどあれが気になるこれが気になる、これをもう一回見たい……などなど、夢中になる要素が盛りだくさんです。いやぁ……本当にこれ、無料で遊んでいいんですか……いいんですか、そうですか……
 作者のヨツミフレームさんは今後設定資料やサウンドトラックを出す予定だそうで、そちらもあわせると一層楽しめるんじゃないかと思います。個人的には、この素晴らしい体験がVRCのワールドギミックにパラダイムシフトを起こすくらいのことがあってもいいんじゃないかと思っています。ホントに。
 さあ、そんなVRCの”よりよい”未来を夢見ながらわたくしは今日もログインしようと思います……怱々。

PS.初めてこのワールドに行った時はガイドがあっても途中でくじけるかも知れないと思っていましたが、フレンドのKtさんが来てくれたおかげで最後までミッションを遂行することができました。ありがとうございました。

たまなつちゃんの一張羅

おはこんばんち……こんばんは。Najikoです。

かわいい服を着せたい

 こちらは普段わたくしが使っているアバター、「たまなつちゃん」です。

 体はあまなつちゃん、髪と耳と尻尾はしらたまちゃんの複合改変アバターです。
あまりにも可愛くて仕方がないので、今年の6月に、あまなつちゃん専用衣装を数多く販売しているIstriaさんに依頼してワンオフ衣装を製作していただきました。元々の服装はこのように、あまなつちゃん用のキャミワンピにしらたまちゃんのアームウォーマーとスリッパ、というものでした。キャミワンピ1枚に上着は着ないでアームウォーマーをつけるという、寒いのか暑いのかよくわからん状態だったのですがシルエットは気に入っていたので、一体になった服が欲しいと思いました。

で、自分で描いたデザインがこちら。

 こうして見ると原案はまあまあ地味な感じだったのですが、さらにこれを元に祥さんに改めてブラッシュアップしてもらったデザインから作られた完成品がこちらです。

 かわいい!!
専用の帽子と、新調したサンダルも加わりまさに頭のてっぺんからつま先までフルで作ってもらいました。当初考えていたよりもずっとユニークで可愛い仕上がりになりテンション爆上がりです。


デザイン面では、わたくしがむちゃくちゃざっくりメモ書きにぶん投げていたしらたまちゃんマークが意匠に取り入れられてキュートマシマシのワンポイントとなっているのが最高のお気に入り要素です。

こういうのもワンオフ衣装ならではという感じがしますね。そして、こうして近くで見るとよくわかるのですが、布の質感も抜群です。

 そして何より、この衣装の最大の魅力であり特長……それはフワッフワのClothです。まさにこの部分がIstriaさんの真骨頂。アバター最高級ブランドとして名を馳せるYOYOGIMORIの制作チームにも「運ゲーなところがある」と言われた揺れものの挙動(※)を、一説ではUnity公式も仕様を理解していないとさえ言われるClothを利用してこれでもかというほど最適化した衣装のクォリティは一言で言えばオーパーツです。

(※なお、記事内のインタビューで紹介をされているアンキテちゃんのスカートは最終的にClothを用いずDynamicBoneで実装されているそうです)

 Clothコンポーネントは布の挙動を再現するUnityコンポーネントです。VRChat向けのアバターをいじったことがあれば一度は聞いたことがあるかも知れません。

 同じく揺れものを表現するコンポーネントとしてDynamicBoneがあり、よく服のスカートなんかにはボーンが入っていてDynamicBoneで揺れを表現していることがありますね。Clothはボーンではなく、適用したメッシュによって挙動が決まります。ボーンが不要なため、(意図的に極端に重く設計しない限りは)動作自体は軽くなります。

 しかし、このClothというコンポーネントは扱いが難しく、適当に手を出すとどうなるかというと、こんな感じになります。

 このマントはなんとUnityAssetStoreで売っているものです。しかもCloth設定済み。なのですが、実際にSceneに配置して再生ボタンを押してみるとその時点ですでに端が丸まってしおしおし始めます。あまなつちゃんに装備させてみたものの、当然そのままだと貫通するのでカプセルコライダーで貫通を防止しようとしました。しかしもはや焼け石に水状態。画像のように、動くと大暴れしたメッシュがコライダーの間に挟まって元の形状に戻らなくなります。これでは使い物になりません。

 一方、たまなつちゃんのこの衣装のClothは腰から下全部という大規模なものであるにもかかわらず、激しく動いても人間の可動域の範囲で足が突き抜けることはまずありません。ダンスしても平気です。突き抜けないだけでなく、コライダーにはさまったりめくれあがって元に戻らなくなることもありません。勢い良く動けばCloth部分は確かに大きく舞い上がりますが、立ち上がれば重力に沿って元の形状に戻ります。極端な話、体が逆さまになっても元の姿勢に戻ればClothも戻るのです。リセットアバターしなきゃならないようなことは全くありません。いやホントどうなってるんですかねこれ……

 手にスフィアコライダーを入れればこのようにカーテシーすることも可能です。

というわけで、製作していただいたのはかれこれ3か月近く前ですが、毎日着て大満足なのでした。実物が見たい方はいつでも会いに来てください。多分そのときも着てます。それではわたくしはVRCに行ってきます……