おはこんハロチャオ、Najikoです。
Table of Contents
地縛神 Wiraqocha Rascaというカード
近頃遊戯王ファイブディーズがYoutubeで期間限定公開しており、大いに楽しんでおります。今ちょうどダークシグナー編が終わったくらいなのですが、ダークシグナーといえば地縛神ですね。この地縛神の中でも一番の大ボスがコイツ。

はい。みんな大好き、地縛神 Wiraqocha Rascaです。めんどくさいので以下「ウィラコチャラスカ」と表記します。
ダークシグナー編のラスボスが使用するカードということでそりゃもうとんでもない強力な効果に違いないと思ったそこのあなた……いや、そんな人おらんか……遊戯王詳しくない人もなんとなくお察しいただけるかと思われますが、このモンスターは非常に扱いにくいです。効果がとてつもなく弱いのかと言われると一見豪快な効果を持ってるような感じがするんですが、実際に使おうと思うとすごくめんどくさいし割に合わない、アニメ遊戯王のラスボス級カードのお手本のようなモンスターの一体です。ではステータスと効果を見てみましょう。
地縛神 Wiraqocha Rasca
効果モンスター
星10/闇属性/鳥獣族/攻 100/守 100
(1):「地縛神」モンスターはフィールドに1体しか表側表示で存在できない。
はい。まずはステータスと誓約効果から。(1)の効果は他の地縛神と共通ですが、最上級モンスターにしてはあまりにもステータスが低いです。これは何かありますね。一旦(2)の効果は飛ばして残りの効果を見てみましょう。
(3):このカードは直接攻撃できる。
(4):相手はこのカードを攻撃対象に選択できない。
(5):フィールド魔法カードが表側表示で存在しない場合にこのカードは破壊される。
この3つの効果も他の地縛神と共通です。ではこのモンスターの強みと弱み、全てが詰まった(2)の効果を見てみましょう。
(2):このカードが召喚に成功した場合、
相手の手札の数までこのカード以外の自分フィールドのカードを対象として発動する(最大3枚まで)。
そのカードを持ち主のデッキに戻す。
その後、戻した数だけ相手の手札をランダムに選んで捨て、
このカードの攻撃力は捨てた数×1000アップする。
な、なるほど……??
要するに、このカードが召喚に成功すると、自分のフィールドのカードをデッキに戻すのと引き換えに3枚までランダムハンデスを行い、攻撃力は最大で3100まで上昇するということですね。うーん……
コストがデカすぎる。
遊戯王というゲームは手札や盤上のカード1枚1枚について、それらの枚数と質をあらゆる方法で互いに競い合う、そんなゲームです。基本的に、相手よりも1枚でもリソースが多い方がいい。そして、この枚数の差による優位性を「アドバンテージ」と呼びます。フィールド上のカードというのは即ちアドバンテージそのものであり、「既にフィールド上に出ている」という一点において、その価値はある意味手札よりも重いと言えます。
「ウィラコチャラスカ」は「召喚」を行わなければいけない関係上、普通はアドバンス召喚のリリースに2体のコストが必要になります。それに加えて3枚もフィールドのカードをデッキに戻さなければいけないため、コイツを出して効果を発動するだけで自分のフィールドからは実に5枚ものカードが吹き飛びます。これはとてつもないディスアドバンテージです。効果が決まれば相手は3枚手札を捨てなければいけないものの、自分がフィールドから5枚カードを失って「ウィラコチャラスカ」を召喚したということでボードアドバンテージが合計マイナス4、相手は手札を3枚捨てさせられているためハンドアドバンテージがマイナス3……枚数でも負けてる上に、相手は手札を「デッキに戻す」わけではなく「捨てる」なので墓地アドバンテージは得られる可能性があり、とても召喚することで得を取れるカードとは言い難いことがわかります。
余談ですが、こいつはそもそもアニメ版の効果と全く関係がない効果に変更されています。まあアニメ版の効果は、「バトルフェイズを放棄することで相手ライフを1にする」という凶悪すぎるものだったので調整もやむを得ないことではあるのですが……
召喚しよう
さて、長々と「ウィラコチャラスカ」の効果について解説しましたが、実際に召喚してみましょう。相性のいいデッキは色々ないわけではないあると思いますが今回は【ふわんだりぃず】に採用してみます。理由はわたくしがマスターデュエルでふわんだりぃずを組んでいるからです。ふわんだりぃずカードの効果の説明は長くなるので省きますが、ギミックは非常に単純です。
①「ろびーな」を召喚→効果で「いぐるん」をサーチ
②「ろびーな」の効果で「いぐるん」を召喚→効果で「ウィラコチャラスカ」をサーチ
③「いぐるん」の効果で「ろびーな」、「いぐるん」をリリースし「ウィラコチャラスカ」をアドバンス召喚
以上です。わあとっても簡単。が、しかし。実際にはもう少し複雑な条件が必要になります。
フィールド魔法が必要
そう、地縛神最大の特徴である「フィールド魔法がないと破壊される」という効果……まあ、はっきり言ってデメリットなのですが、とにかくフィールド魔法が必要です。でも心配することはありません。ふわんだりぃずには「ふわんだりぃずと謎の地図」というフィールド魔法があります。ただこれ、マスターデュエルでは制限カードなんですよね。その代わりサーチ手段として「ふわんだりぃずと旅じたく」と「えんぺん」の効果があるので、必要に応じてサーチすることになります。
「謎の地図」には手札のレベル1ふわんだりぃずを召喚する効果があるため、こちらも「ウィラコチャラスカ」の召喚に繋げるのには効果的です。ただし、ここで問題が起きます。できれば「ウィラコチャラスカ」は可能な限り早く召喚しておきたいのですが(相手の手札が3枚未満になるとハンデス効果を最大限生かせないため)実際にはこれが少し難しい。というのも、「ろびーな」→「いぐるん」→最上級鳥獣族モンスター召喚の流れは、1ターンに1度しか行えないのです。つまり、「謎の地図」をサーチするために「いぐるん」で「えんぺん」をサーチして召喚した場合、「いぐるん」は既にこのターンサーチ効果を使用しているため「ウィラコチャラスカ」をサーチできません。さてどうしたもんでしょうか。
最後は素引き
ふわんだりぃずには4種類の下級モンスターがいます。「ろびーな」「いぐるん」の他に「すとりー」「とっかん」で合わせて4種類。これらのモンスターは召喚時に効果を発動し、その後鳥獣族モンスターを1体召喚できる、という特徴があります。召喚時に発動する効果の対象がいないなどで不発になると鳥獣族モンスターを召喚する効果も発動できないので少し工夫が要りますが、理論上、4種類のふわんだりぃずをフル活用すれば2体分、最上級モンスターのアドバンス召喚用コストを賄えます。
「謎の地図」にはデッキのふわんだりぃずを1枚ゲームから除外する効果がありますが、下級ふわんだりぃずはいずれも鳥獣族モンスターが召喚された時除外ゾーンから手札に戻すことができるという効果を持っているため実質的にサーチになります。よって、手札に発動コストとして必要ななんらかのレベル1ふわんだりぃずがいれば「ろびーな」にアクセスできるため、その後「ろびーな」の効果でレベル1ふわんだりぃずをサーチすることで3体までふわんだりぃずを確保できます。一応、最上級モンスターの「えんぺん」もリリースコストに数えてよいのであれば、「ろびーな」「いぐるん」「えんぺん」+「すとりー」or「とっかん」の4種類が使えるため、「えんぺん」か「ウィラコチャラスカ」のいずれかを素引きさえしていれば「ウィラコチャラスカ」の召喚に漕ぎつけることができます。が、しかし……
デカすぎるコスト
ついに「ウィラコチャラスカ」を召喚したらこれでめでたしめでたし、と行きたいところなのですがそうは問屋が卸しません。「ウィラコチャラスカ」の効果を最大限生かすためには、上に書いた通り自身の効果で自分フィールドのカードを3枚デッキに戻さなければならないのです。ふざけんじゃないよ。そう、フィールドに出しているカードを、デッキに、です。
そして、その3枚のうちにフィールド魔法、下級ふわんだりぃずは含められません。一体なぜでしょうか。当然、フィールド魔法は戻してしまえば自身が破壊されるからです。一方、下級ふわんだりぃずの方はというと、コイツらときたら表側表示でフィールドから離れると除外される共通効果があるんですね。よって、デッキに戻そうとすると除外され、デッキに戻らないんです。なんてめんどくさい。
ということはデッキに戻せるカードはわずかに3種類。「えんぺん」or魔法、罠ゾーンの魔法と罠。これらを3枚。状況によっては「えんぺん」もリリースコストにしなければ召喚できない可能性すらあるというのにこの有様。こうなるともう手札誘発モンスターすら邪魔にしかならない可能性大です。これは構築をとことんまでとがらせる必要が出てきそうですね……
構築
説明ばかり長くなりましたがここでようやくデッキ構築と各種カードについてです。

こんな感じ。「ウィラコチャラスカ」についてはピンでもいいのですが「いぐるん」の効果がターン1であることを考慮し、素引きできた方が嬉しいことがあるので2枚入れています。なお、強欲で金満な壺のためにエクストラデッキにカードを入れていますが、ふわんだりぃずの下級モンスターは効果を発動するとそのターン特殊召喚ができなくなるためエクストラデッキからカードを出すことはほぼありません。なんでもいいです。
ではキーカードについて解説していきます。

まずはこのデッキのエース問題児「ウィラコチャラスカ」です。こんな奴ピン差しにしておきたいところではあるのですが、「いぐるん」のサーチ先が「えんぺん」と競合する関係上素引きできる可能性を残しておきたいのでやむなく2枚採用します。ちなみに余談ですが、このカードを召喚した時にフィールド魔法をデッキに戻した場合、自身は破壊されますがハンデス効果は適用されます。「えんぺん」をフィールドに残しておきたくてこのカードは別に破壊されてもいい、というのであればフィールド魔法を戻してハンデスだけしてしまっても構いません。気の毒ですが……

「謎の地図」です。まず①に手札からレベル1ふわんだりぃずを見せて、デッキからほかのふわんだりぃずを除外し、見せたモンスターを召喚する効果があります。これが非常に強力で、除外されたカードを手札に戻すことで手札のふわんだりぃずの種類を増やすことができます。なお、これは「謎の地図」使用時以外にも言えることなのですが、ふわんだりぃずを召喚したときはチェーンを①召喚したモンスター→②除外されているふわんだりぃずの順にすることをお勧めします。こうすることで除外ゾーンのふわんだりぃずが手札に戻る効果が先に発動し、その後召喚したモンスターの効果処理後、手札に戻ったふわんだりぃずをすぐに召喚できます。これを逆にしてしまうと、召喚時効果の処理後、手札に召喚するモンスターがいないため不発→除外されているふわんだりぃずが手札にという流れになり追加召喚が行えないことがあります。
②の効果で相手ターンに召喚を行うのも非常に強力で、先攻1ターン目で「ウィラコチャラスカ」を出せなくても相手ターンにモンスターが召喚されたタイミングで任意のふわんだりぃずを召喚→「いぐるん」を召喚→「いぐるん」で「ウィラコチャラスカ」をサーチして召喚までつなげられる可能性は十分にあります(それを見越して「ウィラコチャラスカ」のコストは用意しておきましょう)。相手がモンスターの召喚前に手札を減らしたり、召喚を行わない場合は使えないのですが「ウィラコチャラスカ」を警戒して事前に手札を減らすムーブをする人はまずいないので、相手が召喚時効果持ちモンスターを展開の起点にすることを期待しましょう。

「未知の風」は永続魔法で、②の効果で手札の鳥獣族をデッキに戻してドローできます。手札で腐っているカードを交換できる上に、永続魔法であるため効果を使ってから「ウィラコチャラスカ」の効果のコストに使用することができる無駄のない1枚です。本来は2枚くらいでいいのですが、上記の通りコストとして優秀なため素引きできるとありがたいということで3積みです。①の効果も普通に優秀で、相手ターンに展開する場合に除去として使用できますがこのデッキでは「ウィラコチャラスカ」を出したときにデッキに戻すことが多いため、どちらかというと「ウィラコチャラスカ」が出せなかったときに効果を発揮します(出せない場合の方が強いとか言ってはいけません)

「えんぺん」はサーチ、モンスター効果の阻害ができ戦闘にも強い「ふわんだりぃず」のエースモンスターです。最上級モンスターのこのカードは下級ふわんだりぃずと違いフィールドから離れても除外されないため、「ウィラコチャラスカ」のコストとしでデッキに戻すこともできます。できれば立っててほしいので戻したくないんですけど、このデッキの目的は勝利よりは「ウィラコチャラスカ」の効果を決めて相手をびっくりさせることなので致し方ありません。モンスターの召喚効果も持っているためリリースコストにすることもあります。あと見落としがちですがこのカードの効果にはターン1制限がありません。手札に2枚以上「えんぺん」があり、「ウィラコチャラスカ」の効果のコストが足りない場合に2体目を召喚して魔法、罠をサーチしてコストを無理やり賄う、といったこともできなくはないです。また、「いぐるん」の効果のサーチ先として「ウィラコチャラスカ」と競合するため素引きしたい場合が多く、3積みです。

「エルブルズ」です。あまり見慣れないカードかもしれませんが効果は強力です。②と③の効果で大型鳥獣族モンスターの召喚を助けてくれます。よって、実質的に2枚目以降の「謎の地図」として使用するような感覚になります。「謎の地図」と違いデッキから下級ふわんだりぃずを持ってきたり相手ターンに召喚を行うことはできませんが、「えんぺん」の効果のサーチ先を「謎の地図」に割かなくてよくなるため「ウィラコチャラスカ」のコスト確保に間接的に一役買ってくれます。①の効果で「えんぺん」または「烈風帝ライザー」を見せれば「ウィラコチャラスカ」のリリースコストも減るのが地味にありがたいほか、③の効果も「ウィラコチャラスカ」に使用可能です。多分召喚補助の方に風属性を指定していないのはシムルグに「ダーク(ネス)シムルグ」がいるからなのでしょうが、地味に恩恵を受けています。
欠点はこのカード自体をサーチする手段を用意できないことですが、フィールド魔法が手札でだぶついた場合「ウィラコチャラスカ」のコストにするなどの方法で処理することもできず無駄になるため、2枚だけ入れておきます。

「旅じたく」はふわんだりぃずの万能サーチ……と言いたいところなのですが、コストが必要で、ふわんだりぃず魔法、罠はフィールド魔法である「謎の地図」を除いてサーチできません。速攻魔法なので、召喚して効果を使った後のふわんだりぃずをコストにすることで消費を抑えることができます。もっとも、下級ふわんだりぃずは手札からコストにしても除外ゾーンから簡単に手札に戻ってきますが……
このカードが不要な場面ではセットして「ウィラコチャラスカ」のコストにしたいところです。また、他のふわんだりぃずカードにも言えることですが「すとりー」で墓地から除外して「とっかん」で回収することで使い回すこともできます。このデッキにおいては「いぐるん」のサーチ先を「ウィラコチャラスカ」にするためにこのカードで「えんぺん」をサーチしたり、「えんぺん」で「未知の風」などをサーチするためにこのカードで「謎の地図」をサーチするなど、「ウィラコチャラスカ」のサーチ、召喚、効果の使用の負担を減らすような運用が理想的です。削る理由がないので3積みです。
実際の運用
ようやく実践に移ります。しかし、本来なら「初手にこのカードとこのカードがある場合先攻で出せる」みたいなパターンを提示したいところなのですが、パターンが多すぎる上にほとんどの場合まともに先攻で立たせられない(ウィラコチャラスカ単独で立たせることはできてもコストがない、などの場合が多い)ので、例を挙げながらデッキを回すコツみたいのを書いていきます。

例えばこんな初手の場合。見るべきポイントは以下の通りです。
・「ろびーな」が初手にあるか、あるいはサーチなどでアクセスできるか
・「ウィラコチャラスカ」または「えんぺん」のいずれかが素引きできているか
・「エルブルズ」または「謎の地図」が素引きできているか
・「ウィラコチャラスカ」の効果のコストは足りているか
今回の場合、上記のうち3つを初手で満たしているのでなんだか行けそうな感じがしてきました。では展開に移ってみましょう。

「ディメンションアトラクター」はどうでもいいですが初手で投げておきます。投げないと腐るし、投げた場合でもコイツ自身を「すとりー」の効果の対象にできるので問題ありません。

「エルブルズ」の効果が運よく使用できるタイミングのためさっさと貼って使っておきます。

相手には不審がられるかもしれませんが、「ウィラコチャラスカ」のコスト候補カードは早めに伏せておいた方がミスがなくて済みます。現状だと枚数が足りていませんが……

ではいよいよ「ろびーな」を召喚し「いぐるん」をサーチします。

続いて「ろびーな」の効果で召喚した「いぐるん」で「ウィラコチャラスカ」をサーチします。

「エルブルズ」の効果でリリース1体で「えんぺん」を召喚。召喚時効果でカードをサーチします。

「えんぺん」をチェーン1にすることで「ろびーな」を先に手札に加えます(実際には今回は不要です。不要な場合はサーチ効果をチェーン2にした方が無効化されにくくなると思います)

「えんぺん」の効果で「未知の風」をサーチ。その後モンスターを召喚するか尋ねられるので、まあ別に「ろびーな」を無駄に召喚してもいいんですが今回は一旦「いいえ」で効果を終了させます。

ここで「未知の風」を発動。効果を使用して「ろびーな」をデッキに戻し1ドローします。思い切りプレミしてますが、「えんぺん」の召喚に「いぐるん」を使用するべきでしたね……

運よく罠を引けたのでこれはセットします。もし「ろびーな」(この場合または「いぐるん」)を手札に温存したい場合、「ウィラコチャラスカ」のコストに「えんぺん」を使用してもよいのであれば「未知の風」の効果は使わなくてもいいです。

そして「エルブルズ」の効果を使用し、「ウィラコチャラスカ」の召喚を行います。

「いぐるん」をリリースし、最強の(?)地縛神がついに降臨しました。
究極の破壊をもたらせ!最強の地縛神!出でよ!Wiraqocha Rasca!

効果で魔法、罠を3枚デッキに戻し、3枚ハンデスすることができました。これが最終盤面となります。ハンデスしたことを差し引いても心もとないですね。
今回は運よく初手で「えんぺん」と「ウィラコチャラスカ」を残すことができましたがこのようなことは非常にまれです。実際には「謎の地図」や相手ターンにふわんだりぃずを召喚できる罠の「ふわんだりぃずと夢の町」を使用して相手ターンで召喚することも視野に入れた方が実践的と言えます。というかぶっちゃけ「エルブルズ」を初手で素引きしてなかったら先攻で出すのは諦めた方がいいですね……

では、ぜひこれを読んでいるあなたも「ウィラコチャラスカ」の効果を発動してみてください。
入れ替え候補のカード
基本的に「月の書」、「無限抱影」などの魔法、罠は自由枠なので、「ウィラコチャラスカ」のコストを揃えることを視野に入れつつ自由に入れ替えてください。
フィールド魔法については「神縛りの塚」なども候補に挙りますが、展開を補助する効果がなく、「ウィラコチャラスカ」を召喚しやすくはならないと思います。「死皇帝の陵墓」は「ウィラコチャラスカ」を召喚するのには役に立ちますが、サーチ手段もなく「アドバンス召喚」を行わなければ効果を発動しない「えんぺん」とは相性が悪いです。
その他、「すのーる」を採用して召喚権を増やすことも考えましたがやはり最上級モンスターゆえに「いぐるん」のサーチ先として競合してしまい、有効活用は難しかったです。
また、「うらら」や「増G」は「ウィラコチャラスカ」のコスト候補にならないため今回は採用していません。勝ちにこだわるなら入れてもいいでしょうが、そうすると最終的に「ウィラコチャラスカ」が抜けていくことになります。代わりにサーチや召喚効果の対象になり小回りの利く「フワロス」を採用したこと、また「無限抱影」の枚数を増やすことでお茶を濁しています。一方、「ディメンションアトラクター」はどうせ1枚しか入れられず、使用さえしてしまえば強力なためコスパが良いと判断し採用しています。これも自由枠ですね。

対人戦で召喚に成功したときの様子。やはり相手ターンに召喚しているほか、「えんぺん」をデッキに戻してしまっていますが、3ハンデスしています。
最後に
まあ、なんだろう……「ウィラコチャラスカ」の召喚演出が見たい、効果を発動して相手を横転させたい、という奇特な方以外には正直言ってオススメできません。ここまでお膳立てしてようやく余裕があれば出せるチャンスがある、という程度ですので……なお、同じく地縛神の鳥獣族でOCGでは本当の意味で長らく地縛神最強と言われていた「アスラピスク」であればここまで構築上の無理をしなくても簡単に召喚できるので……どのくらい使いやすさに違いがあるのか、今度はそっちも検証してみようかと思います。それでは、よい光なき世界を。