ブログ

いっぱい食べる君が好き、だが……

 おはこんハロチャオ、Najikoです。

 今日はですね、ゲームの紹介です。まだ体験版がリリースされてる段階なんですが……ジャン!

 その名も「DRAPLINE」です。以下は公式のX。

https://twitter.com/kanawo_tu0/status/1893982465049444526

 1年間でなんでも食べるドラゴン娘を最強に育てる! いいですね。早速遊んでみましょう。

 はい、このゲームの主役でありなんでも食べちゃうドラゴン娘の「クー」です。うーん、もう既にかわいすぎる。あんまりかわいいので……

 クーにゃんと呼んで差し上げましょう。これでゆく先々で「クーにゃんちゃん」とか「クーにゃんさん」とか呼ばれること請け合いです。

 ゲームは4月の1週からスタートします。恋シミュみたいに一月を四週として、それが12ヵ月という計算で話が進むわけですね。マスに特有のイベントがなければ自由に行動を選んで次の週へ、という時系列に沿った一本道になっています。

 かわいいからつい許してあげたくなるんですけど、こんな調子でクーにゃんはその気になれば有機物、無機物、そしてその量をも問わずなんでも食べてしまいます。

 そんなわけなので、毎週の初めにはクーにゃんにご飯を食べさせるフェーズが発生します。そしてとにかくクーにゃんは食べるとステータスが上がるようになっており、主に毎週の食事で後々のバトルに向けてステータスをコツコツ上げていくのがゲームの基本というわけですね。ただし、良くも悪くも結局のところ1行動ごとに週が移行して毎週何か食べさせなければいけない(食べさせないことはできません)ので、お金がすごい勢いで減っていきます。

クーにゃん以外の登場人物もかわいいです

 でも大丈夫。町に出ればクーにゃんにお仕事をさせることができます。お仕事をすると、さまざまなボーナス、スキル、そしてお給料がもらえます。こうしてお金を稼いで毎週ご飯を食べるわけですね。ボーナスの中には、毎週のご飯のレアリティが上がりやすくなったり割引確率が上がったりというものがあり、お仕事とご飯をバランスよく繰り返していくことが肝要です。

地面……?

 それと、メイン食事以外にクーにゃんは事あるごとになんかを食べたがったりするのですが、不用意に何でも食べさせると後で思わぬ事態に発展することもあるので、本当に食べていいかは慎重に決めましょう。左上のHPバーの下にWILD←→RULEと書いたゲージがありますが、なんでもかんでも食べていいよと言うとWILD寄りに、しっかり躾けるとRULE寄りに偏っていきます。それぞれメリット、デメリットがありますが、果たして……

 登場人物は結構たくさんいて、それぞれにもらえるボーナスなどが異なります。また、週の初めにランダムなイベントが起こってそこで登場したりもします。このマーサのところでは鍛冶のバイトができるんですよね。で、クーにゃんがなんか食べたがるのはお仕事開始時なのですが……

 えっ……

 く、クーにゃん……嘘だよな……?

 せ、戦闘はコマンド選択方式になっており、スキルは育成の過程でひらめいたものを随時セットすることで使うことができます。STRなら物理攻撃、INTなら魔法攻撃の威力が上がりますが、手に入るスキルも毎週の食事もある程度ランダムなため、周回する度に毎回違った組み合わせで戦うことになります。

 総じて、ローグ「ライト」を名乗っているだけあり、体験版を遊んだ感じではシステムはシンプルで、ものすごくシビアなバランスではなさそうな印象を受けました。ピクセルアートなグラフィックもとにかくかわいらしく、しかも結構よく絵が動くので眺めてるだけで楽しくなる素敵なアートワークです。
 一方、WILD←→RULEゲージや金銭の管理(底をついた場合借金することになります)はなかなかにハードワークになりそうで、体験版以降のゲームプレイで借金が膨れ上がった場合にどんなデメリットがあるのか、またWILDかRULEのいずれかに寄っていることによって何が起きるのかなど、漠然と進めているだけでは何かしら破滅を迎えるかも知れないという意味ではローグライクのシビアさも見え隠れする歯ごたえのありそうな一本でした。というかこれ、黒字運用するのかなり難しいですよ。行動には体力を消費するので、回復するために1週休憩することもありますし、お仕事以外の外出をすることもありますが、そうやって1週分の収入がなかった場合でも毎週食事でお金は使うし、お仕事がうまくいかなかった場合お給料が芳しくなかったりすることもあるので……果たしてどんなゲームバランスになるのでしょうか?
 また、WILDとRULEに関しては何かこう、シナリオ分岐にもかかわっていたりしそうな雰囲気がありますよね。タクティクスオウガのCルート、Nルート、Lルートみたいな感じで。絵柄がかわいいだけに、不穏な様子が見え隠れするのがとても恐ろしいです。

 いやまあ、わたくしですね、「よつばと!」大好きなんですよ。しかも、かわいいのにバカ強くて時々とんでもないこと言いだしたりする子も大好きなんですよ。もう最高じゃないですか。わかるかな。わかりますよね、普段のわたくしをご存知の方であれば。だからもう珍しくめっちゃくちゃ癖に刺さっちゃいました。よいね。けど、うーん……やっぱりこう……

 あの……

 やっぱヤバいですよねこのゲーム!? 怖い!!!!

 はい。そんな感じでした。今春にはアーリーアクセス版をリリース予定とのことで、リリースされるのが非常に楽しみではあるんですが、内容によってはわたくしの気が狂う可能性がありますね。助けてください。

 でもなー、積みゲーもいっぱいありますし、ほんと時間がないですよね。ま、とりあえずVRChatでお会いしましょう!それでは……

翼持つ乾月

 「さぁて、困ったのう……」
 狐の耳と尻尾を持ち、髪は長い緑色で青と白の巫女装束のような服に身をやつした一人の少女が呟いた。彼女の名は千春という。彼女は見た目こそ少女のようだが、その正体は自称齢数千の狐の大妖怪である。長い年月の間に神仙術や道術を修めた彼女は、ある一人の人物と対峙していた。
 「別に困ったことはないでしょう? 現に私はじっとしているんだから」
仄暗い洞穴の壁に、無数のお札とともに磔になった、長身のハーピィの女性が答えた。短い青い髪に、鮮やかな青のドレスと羽に身を包んだ彼女の名はミルヌーヌであった。
 「うんにゃ、ハッキリ言ってワシはもうお手上げじゃ。できればこのままどこかへ行ってしまいたいわい」
千春は文字通りお手上げ、といったポーズを取っていた。脂汗が頬を伝っている。
 「あら、てっきり私とお話がしたいものとばかり思ったけど、どこへ行くつもり? 私はせっかくだからもう少しお話したいんだけど」
ミルヌーヌは磔になったまま落ち着き払ってそう話した。彼女は一見千春の術によって完全に身動きを封じられているように見えた。しかし、
 「ワシもできればめいっぱい話がしたいが……恐ろしくて仕方がないんじゃよ。お前さんは何故、そこから”動かずにいる”? ワシのやった札なぞ、今のお前さんからすれば厠のちり紙ほどの拘束力も感じられんじゃろうに」
千春は困惑し、恐れおののいていた。その見た目の状況に反して、実はミルヌーヌは封じられてなどおらず、いつでも自由に動けるはずだと彼女は知っていたからだ。にもかかわらず、ミルヌーヌはまるで封じられて動けないようなフリをしてる。その理由がわからなかった。
 「まあ、そうね。少なくともトイレットペーパーとは思わないわね。イヤだもの、トイレットペーパーなんて体に巻いてたら。それに拘束力は十分に感じられるわ。これは誰だって動けなくなるわよ。私でなければだけど。だから私はね、これは私を拘束しようとしているんだと十分に理解した上で、その意図に従っているのよ。何か目的があってそうしているんでしょうから、それは知りたいじゃない?」
ミルヌーヌは相変わらず雑談を楽しむような口ぶりで言った。実際に彼女は雑談を楽しんでいた。
 「ほう、なるほどのう。対話しようという意志があるわけじゃな。うーむ……そうさな、もちろん目的はある……それはお前さんを無力化して、亡き者にすることじゃ。じゃがそんなことは聞くまでもなくお前さんもわかっておるじゃろう?」
千春はそう言うと無意識に一歩後ずさりしていた。もし万が一ミルヌーヌがそのことをわかっていなかった場合、気が変わってすぐさま動き出すかもしれないと思ったからだ。だが、
 「もちろんわかってるわよ。そうじゃなきゃこんな風に拘束しないでしょ。だから私が聞きたいのは、私がそんな目に遭わなきゃいけない理由の方よ。ひどいと思わない? 今日は直売所でネギが安く買える日だったのに。朝ゴミ出しをして、お夕飯のために買い物に行こうとしていた矢先にこんな仕打ち、よっぽど私に強い怨みがないとできないわよね」
ミルヌーヌはそう言いながらもにこにこしていて、敵意をまるで見せていなかった。ただ千春からどんな答えが返ってくるのか楽しみにしているだけであって、そんな仕打ちを受けたことに対しての恨めしさなどは微塵も持ち合わせてはいないようだった。
 「それはすまんのう。じゃが……調べはついとるんじゃ。お前さんは……上位存在じゃろ。それも上玉どころの話ではない。これがいい例えかはわからんが……そうじゃな、ありんこの行列があって、そこをバカでかい『ロードローラー』が通ろうとしておったら止めねばならんじゃろ。ありんことしてはな。まあ、ワシらは少しばかり長生きしとるありんこじゃからの、お前さんにしてみれば目に留まらん虫ケラ程度の存在に違いないじゃろうが……長寿の会の同胞として、お前さんにこの島……いや、この世界を轢き潰させるわけにはいかんのじゃ。そう思っとったが……」
千春がそこまで言うと、
 「ありんこの力ではロードローラーを止めることなんてできないって、思い出した……といったところかしら?」
とミルヌーヌが言った。千春はがっくりとうなだれるように頷いた。
 「そうね、ご長寿の会は一つ勘違いをしているようだけど、私はまだロードローラーを運転してないし、今後するつもりもない、と言ったら理解していただけるかしら? そうしている限り私はみんなと一緒のかわいいありんこでしょ?」
ミルヌーヌはそう言ったが、千春は目を見開いて、背に受ける陽光が作る影に瞳を青く燃え上がらせ、
 「いつでもそんなもんを運転できるありんこがおってたまるか!!」
と全身を総毛立たせながら敵意をむき出しにした。そうすると、彼女の大きな狐の尻尾は次第に割れ、それは最終的に九本にまで分かたれた。そして、目の前で何か呪術の印を切ろうとしたときだった。千春は後ろからポンと肩を叩かれた。
 「千春、無駄よ。手に負えないってわかってるでしょ」
そこには、頭にはいかつい悪魔の角を持ち、両手に振り回せるほどの長い袖を余らせ、フリルだらけの黒いゴシックドレスを着た長い銀髪の美女が立っていた。彼女は名をゾメという、千春が所属しているご長寿の会のメンバーの一人であった。ご長寿の会とは、長命種や不老不死の者が集う会で、その知見や大きな力を活かしてこの世を脅威から遠ざけるため陰で暗躍しているというスーパー老人会で、千春は神仙術によって不老不死になっているため、ゾメは魔女狩りの時代をも生き延びた長命種であるためにその会員であり、二人は文字通り規格外の力を持ってこの島に出現し何食わぬ顔で一般人に混じって生活していたミルヌーヌを早々に見出し、秘密裏に尋問、処理しようとしていた。千春はその実行役だったのだが、裏で占術によりモニタリングを行っていたゾメがこうして現地に現れたことは、その計画が完全に頓挫したことを示していた。
 「おお、ゾメか……すまんのう……ワシが不甲斐ないばかりに……」
千春はそう言うと意気消沈し、一瞬のうちに身にまとっていた莫大な呪力を霧散させ、尻尾もすぐさま元通り一本になってしまった。
 「賢明な判断だわ。争いごとは少ない方が嬉しいものね。大体事情は理解したし、きっと私が急に出てきてしれっとしていたから、賢いあなた達はびっくりしちゃったんでしょうね。ごめんなさいね。ふふ。でも正直ここまで苛烈な歓迎を受けるとは予想してなかったわね。ほら、私だってこうして予想を外すこともあるのよ。チャーミングじゃない? だからそろそろ買い物に行かせてほしいのよね。さっきも言ったけど、あなた達は勘違いをしている。あなた達がやっていることが、それをよーく表しているわ。一般人より長く生きて、大きな力を持っているからといってこんな”越権行為”に及ぶあなた達は、この私という脅威と何が違うのかしら? ……まあ、違うわね。私は力があっても越権行為には及んでいないんだから。私の方がずっとまともでしょ。あなた達よりもね。ああ、別に咎めているわけじゃないのよ。私だってあなた達の立場だったらどうにかしようとするでしょうからね」
ミルヌーヌは相変わらず穏やかな口ぶりでそう話した。まだ動き出す気配は微塵も見せていない。
 「では私からも一つ聞かせてもらうけど……一体貴女は何をしに来たの? それほどの力を持ちながら、一般人に潜入するようなことをしていたら何か企んでいると思うのは無理からぬことだと思うのだけど」
そう質問したのはゾメだった。
 「確かにそう、怪しいわよね。けど疑わしきは罰せずってよく言うじゃない? だから普通にしていれば平気かと思っていたわ。でもこのままずっと警戒されてても悲しいし、正直にお話しておくわね。私の目的はあなた達とそれほど大差ないの。ただそれがあなた達ほど大それた越権行為に及ぶ必要がない、もう少し簡単なものだっていうだけの話。そう、この世界を守る……いい響きよね。でもあなた達はそれ、誰のためにやってるのか尋ねられたら、みんなのためって言うんでしょう? 殊勝よね。とても。うふふ。でも私は違うの。たった一人のためなのよ。その一人が当たり前の暮らしができれば、あとのことはほっといてオッケー。慎ましやかでしょ?」
ミルヌーヌは楽しそうにそう返した。千春とゾメは顔を見合わせ、信じられないといった様子だったが、やがて千春が尋ねた。
 「その一人とは一体誰なんじゃ?」
するとミルヌーヌは、
 「これは、言っちゃっていいのかしら。ああ、まあどうせダメだったら後で何とかするからいいわよね。教えてあげるわ。『たまなつちゃん』って子よ。確かあなた達と知り合いよね。ふふふ……さ、そろそろいいでしょ。本当にネギが売り切れちゃうから。もう走って行かないと間に合わないかも」
と言うやいなや体に張り付いていた強烈な呪術の込められた無数の札を、濡れた体を乾かす犬のように体を震わせて全て紙くずにした後、平べったい靴でバタバタと走って千春とゾメの脇を抜け、洞窟から出て行った。そして途中で不意に立ち止まり、
 「あら? 私の場合飛んで行っても怒られないんだっけ? やだもう、忘れてたわ」
と独り言を言うと、腕の大きな翼を広げ、ばっさばっさと空の向こうへ去って行った。後にはその翼から抜け落ちひらひらと宙を舞う美しい青い羽だけが残された。千春はその羽をそっと拾い上げ、
 「ワシ、頭がどうにかなりそうなんじゃが……」
と呟いた。ゾメはそれを聞いて
 「あら、おばあちゃまったら。まだボケるには早いわよ」
と言い、千春の肩をポンと叩いた。その刹那、二人の姿はその場から消え、後にはただ、何らおかしなことのない、青空を映す凪いだ海のような平穏な世界の日常が残されるのみだった──

緑青の跡

 この空間にナジコが落下してから、どのくらい経過したかを彼女はとうに認識できなくなっていた。地上でアバターの研究を行った結果、複合改変義体である「たまなつ」を世に送り出した彼女だったが、ある時ふとした拍子に時空の裏側に落下してしまい、それから実に現実時間でいうところの█年以上の時が経過していた。
 「……」
ナジコは一言も発することなく、ただただ階段を上り続けていた。彼女はここがどこなのか、知識としては理解している。それは俗に「The Backrooms」と呼ばれる異常空間であった。地上では出口があるともないとも言われ、人の命を脅かすエンティティの存在もまたあるともないとも言われているが、彼女は残念ながら両方”ない”ことを身をもって証明していた。短かった緑の髪は今や地を這うほどに長く伸びている。それは彼女が生きている証拠であり、危険な何かによって原型を損うことなく現在まで過ごしていることの証左であった。しかし同時にそれは、それほどの時間を費やしてもなお出口というものに辿り着けていないことを示すものでもある。

 はじめに彼女が落ちたのは「Level0」と呼ばれる空間だった。黄色い壁と湿っぽいカーペット、そして耳にも目にも障る蛍光灯の音と光だけが無限に広がる空間だ。本当に、そこにはそれ以外に何もなかった。幸いと言うべきか、彼女は現在まで時空の裏側で過ごしている時間全体に比べればLevel0からの脱出にはそれほど長い時間を費やさずに済んだ。非常口を発見した時はまさに高揚のピークであったが、それが絶望から絶望に繋がるだけの扉だったことをそのとき彼女はまだ気づいていなかった。非常口の先は「Level1」と呼ばれ、俗に生存可能領域と言われている空間だった。そこはコンクリートでできた立体駐車場のような空間で、Level0よりは静かな上に、ランダムに現れる木箱の中には人間が摂取できるものが入っていることもあるのだが、ただそれだけだった。結局のところ、ここにも明確に出口と言える場所はない。それどころか、Level0に戻る道さえ存在していなかった。

 彼女はLevel1でかなり長い時間を過ごしたが、次第に気が付いたことがあった。木箱から物資など回収しなくとも、何も摂取しなくとも、彼女は死ななかった。否、死ねなかったのである。ここではいくら長い時間飲まず食わずでいても、死ぬことがなかったのだ。それに気が付き始めた頃には彼女はとっくに正気を失っていたし、できればどこかで野垂れ死んでおきたかった。彼女にはわざわざ生きて外に出る理由などもはやないからだ。表側の世界で彼女は行方不明になっているであろうが、実はナジコはラボに自らの意識、記憶、人格、肉体全てのバックアップを残してあり、こういった場合にはバックアップが基底現実における「ナジコ」として活動を継続するようにしてある。だからもう、表側の世界ではとっくにナジコが普段通りの暮らしをしているのである。それを見届けてから、という気持ちも初めはないではなかったが、今やそんなことはどうでもいい。ただただ、この不要な意識の連続を断ち切りたい。この空間から自分を抹消して楽になりたい、彼女はそれだけを考えて歩き続けていた。

 だが無情にも、この空間はそれを許さなかった。高所から落下しようとも、頭を打ち付けようとも、痛み以外のものは得られない。気を失ってもしばらくすると目が覚める。ここには「死」すら存在していないというのか。できればもう、考えることをやめてしまいたかったのだが、気は狂えども意識を失うことがないため、彼女は歩き続けるよりほかなかった。Level1からも「ハブ」と呼ばれる空間に繋がる通路が稀にあり、その度にハブを通じて彼女はいくつかのLevelを通過したが、結局のところ何もない場所を歩き続けることには変わりなかった。実際には何もないわけではないが、どのみち誰と遭遇することもなく、徒歩で他の空間に向かって行くだけの道筋に存在するのは単なる壁と障害物でしかなく、何の意味もない。

 途方もない時間の先で、彼女はそれまでとは文字通り次元の全く違うある場所に迷い込んでいた。どのようにして侵入したかはわからない。突然地面がなくなったのかも知れないし、ハブの扉に吸い込まれたのかも知れないし、他の何らかの道の先がここだったのかもしれない。もはやそんなことを彼女はいちいち知覚していないはずだった。しかし、
 「ハッ……!」
このとき彼女は、にわかに正気を取り戻した。それは、希望が見えたからではない。何も考えずに迷い込んでいた空間が、今までのどこよりも異常だったからだ。そこには螺旋階段があった。だが、色がない。いや、厳密にはこの空間は「終わり」の色をしていた。それが彼女の脳には知覚できないため色がないように見えていた。そして、ここにはただただ、1個の螺旋階段があるのみなのだ。彼女は正気になった瞬間には螺旋階段の上に立っていた。そして、一段ずつ登ること29段、そこで階段は一周する。だがこの29段は永久に続いていく。上にも下にも、ただただ終わりのない終わりが広がっている。それを理解した時、彼女はひとしきり声にならない声で蚊の鳴くような叫びをあげた後、再び正気を失いただただ階段を上り続け始めたのだった。

 それから█年が経った。この空間に時間の概念が適用されるのであれば、の話だが。階段を上り続けていたあるとき、何か彼女は視覚に異常をきたしていることに気がついた。29段登って一つ小さな踊り場を通過しようとしたときのことだ。何か、終わりの色をしていない何かが彼女の視界に入っていた。だが、気に留めるでもなく歩いていると、知らないうちに彼女はそれにぶつかっていた。
 「痛いじゃない。何か言うことはないの?」
声がした。声だ。いや、声ではない。声であるはずがない。今までに幻聴ならば耳が壊れるほど聞き飽きた。その一つに違いない。無意識にそう判断した彼女だったが、体が前に進まない。そこには物理的に何かが立ちはだかっている。そう、物理的にだ。
 「えい」
その声と同時に、何かふわふわとした感触の物に顔を撫でられた。すると彼女はまたにわかに正気に戻り、
 「あぁっ!!」
と声を上げた。目の前には、自分の身長よりもなお高い、青空を切り取ったような美しいブルーの羽根とドレスを纏った何者かが立っていた。
 「初めましてだったかしら?」
その何者かは、短い髪の女性の姿をしていた。ナジコはひどく混乱し、頭を両手でかきむしって再び正気を失いそうになっていたが
 「まあまあ、落ち着いて話をしましょうよ。あなたがそんなだと面白くないじゃない」
女性はそう言うと人間でいう腕の部分を覆う大きな羽を顔に押し当ててきた。
 「うぅ……」
ナジコはそれでまた正気に引き戻された。羽の感触は心地よいはずなのだが、ひどい気分であった。
 「貴女は誰なの。ここはどこ? 私は……わたくしは……何故、死ねないの?」
ナジコは尋ねた。それを聞いて女性は穏やかな笑みを浮かべ、
 「私はミルヌーヌ。あなた達の言うところの上位存在ね。それもとびきりのよ? だからこんなところに来てるんだけど……ここはね、『終わり』なのよ。永遠の命を持つような存在はみんないずれ必ず、ここに辿り着く。だけどここには何もないから、誰も出られない。どこにも行けない。かわいそうよね。私もね、あなたと一緒なのよ。私の『本体』は当然、こんなつまらないところにはいないのだけど、端末の私は結局一度はここに辿り着いてしまうのよね。ふふ。それで、あなたが死ねないのはまあ、そうね、本当に偶然なんだけど、見えてしまったのよね。あなたが最初に『落ちていく』ところが。そのとき、そのうちまた会えるような気がしちゃったの。ごめんなさいね。私がそう思ったら『私に遭う運命』を持ってしまうものなのよ。そこから『逆算』したら、あなたが死ななくならないとつじつまが合わなくなった、というだけの話。私が自分の意思で何かしたわけじゃないのよ。確かこういうの、『罪な女』っていうんだったかしら? 面白いわよね」
と言った。ナジコはさっきまで正気を失いかけていたことを抜きにしても、ミルヌーヌの話には何一つ納得できる要素を感じられなかった。
 「……いいわ、もうなんでもいい。いいのよね? 貴女にここで出会ったんだから、つじつまとやらは合ったんでしょう? じゃあもう、終わらせてくれて……」
だが、そこまで言ってナジコの脳裏に、一人の少女の姿がよぎった。長い緑の髪に、猫の耳と尻尾を持つ少女の姿だった。
 「たまなつちゃん……」
そうつぶやくとナジコの目からは堰を切ったように涙があふれ始めた。
 「あらあら。そう。向こうに心残りがあるようね。かわいそうに」
ミルヌーヌはそう言うと憐憫のまなざしをナジコに向けてきた。だが、実はナジコは単にたまなつのことを思い出して悲しくなったから涙を流しているわけではなかった。もう一つ思い出したのだ。ラボにいた頃、その存在が仮説として提唱されていた上位存在のことを。それはこの世の理を超えているというよりは、それを全宇宙規模で改変し得る存在だと言われていた。それをナジコは”想定することに意味がある”思考実験の産物の一種程度にしか考えていなかったのだが、唐突に理解した。たった今目の前にいるのが”それ”なのだ。しかもミルヌーヌは「本体」と「端末」の存在をほのめかした。無数に存在しているのだ。このように会話し、意志を持つ「宇宙」が。空が落ちてくることを人は杞憂と呼ぶが、自分がその「落ちてくる宙」と会話している以上、もはやそれは杞憂などではない。このままでは、自分と縁を持つものがその「宇宙」の意思に翻弄されうる未来は容易に想像できた。自分がここでどうなろうとも、それだけは耐えられない。これは、それ故に流れた涙だった。
 「いや……なんでもないわ……でも……一つ教えて。貴女はいずれここから出られるのよね?」
愚問であった。ナジコは「出られない」と答えることに一縷の望みをかけていたのだが、そう尋ねるとミルヌーヌは無情にもニコニコしながら
 「もちろん、出られるわよ。『私は』ね。いつでも出られるから、あなたとお話したらすぐ出ていくつもりだけど」
と答えた。それを聞いたナジコは、ある一つの決断を迫られていた。
 「それなら、ここを出た後、貴女に……」
そこまで言ってナジコは言葉を詰まらせた。今彼女は、たまなつを守るために「空が落ちてこないように」何らかの交渉を持ちかけなければならない。だが、どうあがいてもそれは不可能な話であった。もはや彼女は一時的に正気を保っているだけのヒトの形をした塵のようなものでしかなく、ミルヌーヌという巨大な天秤に捧げるものは何一つ持ち合わせていなかったからだ。だがミルヌーヌはそっとナジコの頭を撫でて、
 「わかるわよ。何かあるんでしょう、私にやってほしいことが。いいわよ。何でも言ってみて。せっかくここまで頑張ったんだから、それくらいはしてあげないとね。ここで私と出会うことになった『幸運な』あなたへ、私からのプレゼントよ」
と言った。ナジコはしばし沈黙した後、無表情で
 「じゃあ、とびきり、大きなお願いを、するわ。いいんでしょう。何でも」
と言った。
 「もちろん、いいわよ」
とミルヌーヌは微笑んだ。何か思惑があってのことだろうか。だがいずれにせよ、ここで言わなければもはや望みは何も残されない。そして、
 「じゃあ、お願いよ。たまなつちゃんが存在している、時空を……時空そのものをよ。守ってちょうだい。永久に。たまなつちゃんが、いつまでも平凡に、何者にも、脅かされないで、ただ……幸せに暮らせるように、して。あなたの『本体』だって手が出せないように……できるんでしょ。何でもって言ったんだから」
ナジコはそう言うと跪いて、ミルヌーヌの脚を両手でぎゅっと掴み、うなだれた。ミルヌーヌは楽しそうに笑った後、
 「ちょっとだけ驚いたわ。あなた面白いこと言うわね。でもそれは叛逆よ。私という、『全て』に対してのね。何でもとは言ったけど念の為聞いておくわ。あなたはその対価を持ち合わせているの?」
と尋ねてきた。するとナジコはにやりと不気味な笑みを浮かべて顔を上げ、
 「それはもちろん、私自身と、気まぐれに、そんな矮小な人間の願いを叶えると言った……貴女よ」
と答えた。するとミルヌーヌはひとしきりまた嬉しそうに笑った後、
 「あなた本当にラッキーね。私はただ一言『イヤよ』って言えば終わりなんだけど、そんなの面白くないものね。約束は守るわ。私が約束を守らなくなったら全てが混沌に包まれちゃうもの。物理的にね。今、宇宙がそうなっていないことが私からの指切りげんまんだと思ってちょうだい。あ、直接指切りしてあげてもいいんだけど、ほら、今は羽が邪魔で面倒だから、いいわよね」
ミルヌーヌは心底楽しそうにそう話したが、ナジコが返事をすることはなかった。この「契約」が成立した瞬間には、ナジコは彼女の脚にすがりついたまま死んでいた。「前金」の支払いが完了したのだ。
 「あらあら、もう少しお話できればよかったけど……まあ、いいわ。じゃ、始めましょうね。ここから全てを……」
ミルヌーヌはそう言うと、屈んでナジコの頭をまた羽で撫でた。次の瞬間には、そこには誰の姿もなくなっていた。終わりの色しか存在しないはずのその空間に彩られた青空は既に消え失せ、唯一残ったものは、終わりにこびりつく緑青となった一人の人間の影のみだった──

誕生日の謝辞2025

 おはこんハロチャオです(気さくなあいさつ)
Najikoです。

 今年も主にAmazon経由でまた山のように誕生日プレゼントをいただいてしまいました。昨年と同じ理由でこちらでひとつずつ噛みしめながら感謝の意を表させていただきたいと思います。レッツゴー!

 まずベティさんからフライングで二つ届いたのですが……

 こちらも当日届きました。ありがとうございます。どれも消耗品で、ちょうど不便していたものたちでした。電池は届いてから「消費電力が少ない機器に」と書いてあったのでチョイスをミスったかと思いましたが、今使ってる充電池と同じ容量だったので何も問題ありませんでした。Quest2のコントローラーのための電池なのですが、消費電力は多くないですよね、コントローラー。あと古いIDEのハードディスクをSATAで接続するやつもいただいたのですが、ハードディスク側が古すぎて故障してしまったのか認識はしませんでした。何か他の機会に役立てられればと思います……

 あとベティさんからはboothの方でもギフトをいただきました。本当にありがとうございました。今年も皿にエサ入れられすぎて驚愕してる猫みたいな顔をしています。いやマジで。

 ティズさんからは幻想ナラトグラフの拡張ブックと片耳ヘッドセットをいただきました。ありがとうございます。片耳ヘッドセットは運転中discordで通話するのには欠かせないんですけど、急に静かに壊れることがあるのでとても助かります。拡張ブックは今後のセッションで使うので楽しみですね。キャラの追加も多いのですが新スポットや追加ルールも面白そうです。読んでおきます。

 こちら2つはるーとんさんからいただきました。ありがとうございます。ピーナッツはなんぼあってもいい品物の一つなのですが、今回助かったのはこの蛇口。なんとですね、うちの水道の蛇口、老朽化して折れちゃったんですよ。なので多分今回一番助かったと思います。今うちには水道に新しい蛇口がついています。蛇口って、こんなにないと困る代物だったんですね(あたりまえ体操)。交換も簡単でした。

 teruさんからは時間差でポップコーンの種とピーナッツが送られてきました。ありがとうございました。これでピーナッツは2kgになりました。当分困らないと思います。ポップコーンの種もですね、これはあればあるだけポップコーン作り放題ですからね……以前リクルスさんにいただいたポップコーンメーカーが大活躍しています。ありがたすぎます。

 はっかさんからは牛刀が送られてきました。ありがとうございました。たまなつバースのカリンちゃんは包丁で傷がつかないどころかを素手でぐにゃぐにゃにしてしまうので、食材を切るのに使わせていただきたいと思います。そしてなんとこれね、ダマスカス模様が刻まれています……美しいです。で、なんで牛刀なんて欲しいものリストに入れてたかと言うとですね、こちらをご覧ください。

 はい、上が今家で使ってる包丁なんですけども、これ、元々は下の新品の牛刀と同じくらいの刃渡りだったんですよ。何年使ってたらこんなペティナイフみたいになっちゃうんでしょうかね……ともあれ大助かりです。大事に使わせていただきます。

 猫餅さんとtenkoさんからは皮つきピーナッツが送られてきました。これ健康にいいんですよね。そしてこれでピーナッツ2種類合わせて3kg以上になりました。一年分かな? 一年分かも……本当にありがとうございます。太っちゃうかも。

 ktさんからは車のシガーソケットを3つに増やすやつをいただきました。これマジで重宝するんですよね。ありがとうございます。今車にFMトランスミッターとドラレコとネズミ捕りレーダーを積んでるんですけど、ソケットが足りなかったのでこれで常時3つ使用することができます。しかもUSBポートがたくさんついています。これで充電にも困りません。結構充電したくなるんですよ、片耳ヘッドセットとか、スマホとか……ありがたい限りです。

 そして、しらたまちゃんから送られてきた楽しい何か……これは一体なんでしょうか?

 そう、キャットタワーです。うちにはキャットタワー今までなかったので、猫が高いところで遊んだりできなかったんですよね。しらたまちゃんお墨付きなので、うちの猫も楽しんでくれると思います。ありがとうございます。簡単組み立てでした。

 こちらはくるはむさんからいただいたポップコーンの種と、フライパンのフタです。ポップコーンの種もこれで2kgになり作り放題に。ありがとうございます。そしてくるはむさんはフライパンも送って下さったらしいのですが入荷未定になりフタだけ届くというアクシデントが。いやでもですね、全然アクシデントではなく……うちで既に使ってるフライパン、フタだけがない状態だったのでむしろこれでOKなのです。煮物とかする時に本当に助かります。

 そして、あんにゅいさんからミードをいただきました。ありがとうございます。アルコールは10%と、ストレートで行くと普通にストゼロとかより強い(ワインよりはちょっと弱い。表示はワイン)のですが、アルコールの苦みや雑味はなく、さわやかな飲み口ではちみつの甘みが香るとてもお上品な一品でした。わたくしは酔うためだけに安酒飲みがちなんですけどね、それに比べてこういったお酒を嗜むのはとても良い体験ですよ……素敵な時間をありがとうございました。

 そして、これからまさに記事を投稿しようというタイミングで、外に雪かきに出たところ徳川家康公から印籠と猫の水を供給するやつが届いていました。ありがとうございます。たまなつちゃんはコップで水飲むと思いますが、うちの猫は多分気に入ってくれると思います。いやホント、新鮮な水の供給は大事ですからね。印籠はそうですね……人様にお見せする際には目に入るか入らぬか確認を取ってから提示するよう心掛けたいと思います。うーん、しかしよくできてますね……こういうの眺めてるだけで楽しいから好きですよ。しかも家康公直々に賜った代物ですからもう間違いありません。

 それとSteamの方でふじよしさんからElinをいただきました。ありがとうございます。実は先月ティズさんからエルデンリングもギフトでいただいており、ELDEN RINGからELINということで、字面的に何か感じるものがありますね(?)ふじよしさんからは去年無印ダークソウルもいただいています。未履修だったソウルシリーズの本家に触れる機会ができたのが何より嬉しかったです。あんな面白いと思わないじゃないですか。そして、PattinsonさんからはCHIVALRY2もいただいています。機を逸してしまっていますがマルチやりましょう……ありがとうございます。楽しみにしてます。

 いやホントマジで……皆さんには頭が上がりません。なんか今年のほしいもを振り返ると本当に生活に困ってる感じ丸出しになってしまってたなと思うのですが実際に困っているので掛け値なしに大助かりです。今年だけでなく、今までも実にたくさんの方からたくさんいただき物をしているわたくしですが、十分なお返しが全くできていないのが現状ですので、一つ一ついただいたものは大事に使わせていただきながらいずれ必ず、こう……具体的な形のある感謝でお返しをしたいと思います。それまでどうか……首を長くしてお待ちいただければと思います。重ねて感謝申し上げます。それでは、またVRCでお会いしたときなどに御礼申し上げられればと思います。2025年もよろしくお願いいたします(?)

ダメ、たぶん。

 Najikoです。書きたいときに書きたいだけ書いてあとでほったからかしにしている、そんなブログです。

 皆さん、酒、好きですか。わたくしは好きです。好きだけど、今飲んでません。今年の9月末くらいまでは毎日のように飲んでたんですけどね。どうして今は飲んでないのかって? うん、それなんですけどね……

 実は特に直接的な理由はないんですよね。別に、病気が見つかったとか、健康診断で異常な数値が確認されたとか、体調が悪くなったとか、酒でトラブルを起こしたとか……ないんですよ。何も。強いて言えば酒買ってるようなお金もないですけど……

 じゃあ飽きてやめたのかと言われると、そんなこともありません。飽きるわけないんですよ。酒なんて。タバコや大麻より遥かに依存性高いんですからね。けどあるとき、ネットで見た記事に「酒に強くて二日酔いしないような人も少量の酒で酔っぱらう人も肝臓には同じだけのダメージが入ってる」という話が書いてあり、まあそれが厳密にホンマなのかどうかはともかくとしてかなりショッキングだったんですよね。わたくしは中途半端に酒に強く、二日酔いというものを体験したことがありません。もちろん度数が高いものを短時間に飲めば急性症状は起きますけど、頻尿と強い眠気がせいぜいです。脱水にさえ気をつければ吐き戻したりはしません(胃粘膜が直にダメージを受けて体調を崩したことはあります)。つまり、「適量」なら毎日飲んだところで何の影響もないわけです。次の日が6時起きだろうとなんだろうとです。

お酒は楽しく飲みましょう

 が、しかし。酒はもちろん味もね、いいんですけどその……何が楽しいって酔って気分が良くなることが一番楽しいわけですよ。どうせ安酒しか買えないから味の選択肢なんてほとんどないし。ところが「一般的には1日にこのくらいが健康に影響がない限度だよ」って言われている量は純アルコール量にして20gと少ない(500mlの缶ビール1本分くらい)ので、この量では一気にあおったところで全く酔わないんです……すると、量が増えます。例えばストゼロ500mlの9%では純アルコール量では45gほどあるので既に倍以上になります。しかし、これでもちまちま飲んでいるとシラフと変わらない状態です。さすがにこれを2本行くと寝てしまいますが、それは肝臓が「はいそんな短時間にこの量は処理不能で―すw」って思い始めて飽和しているからに過ぎません。そんなの健康的なわけがないですよね。

 ホホホ、ここで皆さんに質問です。「酒は百薬の長」という話、ホントだと思いますか? 昔はよく「毎日少量飲んでる人の方が全く飲んでない人より健康」というデータがこの格言の引き合いに出されていたことがありました。しかしですね、実はこの有名なデータ、「病気などで一滴も酒が飲めなくなってしまった人が飲酒量0の群に含まれてて実は間違ってるんじゃない?」ということが指摘されました。それに基づくと、(すべての場合においてではないですが)結局酒飲まない方が健康なんです。あたりまえ体操だった……

 ではどうしましょうか、まあせいぜい酔って気分が良くなる可能性があるくらいのギリギリの量を飲むのがいいんでしょうか。例えば500ml9%をハイペースであおれば短時間は酩酊できるでしょう。しかし、低確率短時間の酩酊を得るために酒代と健康寿命をpayするのはあまりにもコスパが悪すぎるのではないかという結論に至ったわけです。ただでさえVRCやら6時起きやら夜勤やらで睡眠時間短い気味なんですからこれ以上死に向かってダッシュしていく必要はありません。お酒やめますか、たまなつちゃんやめますか。と聞かれたら酒をやめるに決まっています。

ヤッタネ

 ちなみに、禁酒して1か月経つと線維化した肝細胞が再生し、脂肪肝も改善して体調がよくなる、と言われているようですが特に実感はありません。元々悪い状態じゃなかったことを喜ぶべきなのか怪しいところです。なお、体重も特に減ってません。まあ酒やめた分コーラとか飲みたくなっちゃうもんね。人間って、愚かだ。

 それで、じゃあもう一生酒飲まないのかと言われるとそんなこともなくて、外に遊びに行ったときとか、クリスマスとか、正月とか、そのくらいは別にね……いいんでしょうけど、そんなことは年に何回かしかないのでそれ以外はまあ上記の理由で飲む必要ねーんじゃないの、という感じですね……あるいはお金貯めて高い酒でも買ったらいいのかも知れませんけど高い酒買うお金があったらゲームかパソコンに投資するので結局それはないですね。

 本当は、酒飲みながらVRで年越しがしたかったけど……大晦日夜勤だからな……(一生言ってる)
だから今日、今年最後の飲酒をして、年明けの三が日に飲酒して、次は夏まで(何らかのおめでたいことや外出の用事がなければ)断酒ですね。はい……それではまた来年……

そうさねから始まるRPG

 Najikoです。ねんまつでございますね。

ダクソ始めてました

 SteamのオータムセールがあったときにDARK SOULS3が3000円くらいで売っていました。買いました。というのも、その前にVRChatで「Rhapsody」という当時はソウルライクなワールドと言う触れ込みで大々的に宣伝していた壮大な謎解きアクションアドベンチャーワールドを攻略していたのですが、わたくしときたらソウルシリーズ及びソウルライクゲーは未履修だったんですよね。それで、まあクリアするのはムリでも雰囲気くらいは味わっておきたいなぁ、と思ったわけです。

 よく「ソウルライクというと高難度ゲー理不尽ゲーの代名詞のように扱われがちだが本家はしっかりと楽しめるようバランスを考えてデザインされている」という話が定期的にTwitter(自称X)に上がってくるのを何回も見てきましたが、わたくしはその度に「そうは言っても結局ムズいもんはムズいんじゃろ」と思っていました。アクションが絡むゲーム全てで常軌を逸した操作の下手さを発揮するわたくしは「攻略できる難易度」が一般人のそれを大きく下回っているため、エセソウルライクも本家ソウルも結局クリアできないことには変わりないと思っていたわけですね。

 ところが、わたくしは自分で買った本家ダークソウル3とフレンドからギフトでいただいた無印ダークソウルのリマスター版を両方、一周はクリアすることができました。パリィなんて全くと言っていいほどできないし、複雑な操作ができないので奇跡、呪術、魔術の類もほとんど使いこなせないし、見てからモーションを判断して回避するような反射神経も動体視力も学習能力も微塵も持ち合わせていないこのわたくしが。なんとDLCも最後まで攻略できました。どうしてでしょうか。

実は「思いやり」の代名詞?

 多分、初見で何の情報も見ないで遊んでたらとっくに投げてると思うのですがこれだけ有名タイトルですから攻略サイトには先人の知見が山ほど集まっています。そこにはわたくしのように常軌を逸したヘタクソな人間が行うといいこともしっかりと書いてあるわけです。とてもありがたいですよね。

 ダークソウルシリーズは成長がステータスビルド型のゲームです。上げたい能力はその都度自分で選ぶというわけです。この時点でもう初見の人は途中でセーブを消してやり直す羽目になる可能性があることは想像に難くありません。というのも、大雑把に「積極的に振った方がいいステータス」「1ポイントたりとも振る価値がないステータス」「必要に応じて既定のポイントまで振ることが推奨されるステータスが混在しているからです。初見の人間にはどれがそうなのかわかりません。

 例えば攻撃力が上がりそうな「筋力」は振れば振るほど火力が上がってよいような気がするのですが、筋力を上げても「筋力補正」が高い武器をメインに据える場合以外恩恵が薄く、装備したい装備の要求ステータスを満たす以上の筋力を振ってしまうとその分が無駄になる、といったことがあります。また初代には「耐久値」というステータスがあるのですが実際には「体力」に振っても耐久は少し上昇する上にそもそも「生命力」に振った方が効果的なため1ポイントも振る価値がない、というものだったりします。じゃあ「体力」「持久力」「生命力」といったステータスは無限に振ったらいいのかと言われると「40以降伸びが悪くなる」などの要素もあります。

 はっきり言ってそんなこと初見でわかるわけがないし、試行錯誤してもわたくしはそのからくりを解明しきれないと思います。そもそも試行錯誤している間にわけもわからず死にまくってゲームをやめてしまうでしょう。そこでわたくしは最初からしっかり攻略サイトを見て、自分でも扱えそうな武器に目星をつけて「筋力や技量はその要求値以上には振らない」というスタイルを取りました。するとその分を序盤から効率的に生命力、体力、持久力に振ることができ、生存能力を上げることができるからです。

 そう、普通のゲームであれば攻撃力に全然ステータスを振らないなんてことをしていると後々火力不足で敵が倒せなくなること請け合いですが、実はダークソウルに関してはそうとも言い切れない「抜け道」的なビルドがあるのです。初代では「属性戦士」、3では「粗製戦士」と呼ばれるビルドです。この属性とか粗製と言うのは武器の派生強化のことです。ダークソウルは普通に強化値を重ねていくほかに武器になんらかの特性を付与する「派生」があり、一部属性武器や「粗製」に派生させた武器は一定の攻撃力を得る代わりに能力補正が一切なくなるという特徴を持っています。これを逆手に取ったのが上記のようなビルドで、本来火力を上げるためにはたくさんポイントを割かなければいけない筋力に振らなくても一定の攻撃力を得つつHPやスタミナをレベルの割に高くすることができるわけですね。

 普通にアクションの腕に自信がある人はそんなにHPに振らなくても筋力や技量にガンガンポイントを割いて好きな武器で好きなだけ火力を出してハラハラドキドキする戦闘を繰り広げればいいわけですが、アクションが無理だとそうもいきません。いくら火力を上げたところで一撃食らって死んでいては攻略はできませんので……しかし上記のようなビルドを行うことで多少敵の攻撃をバシバシ食らっても持ち直しつつ戦い続けることができるようになるわけです。

 さらに、アクションが苦手な人でも多種多様な装備の中にはちゃんと選択肢が用意されています。モーションが非常に優秀な直剣、一撃離脱でわかりやすくダメージを稼げてリーチも長い特大剣、手軽に遠距離攻撃手段にできるボウガン、パリィができない代わりに攻撃から身を守ることに重きを置いた大盾など、できることだけ頑張ればクリアに結び付くような選択肢があるというのはとてもありがたいことです。もちろん、周回を重ねて難易度が大きく上昇してくればそれだけ操作にも高い精度が求められますし、対人戦をしようと言うならなおさらでしょうがこのゲームは据え置きゲームですから「クリアしてエンディングを見る」という明確な出口があり、そこまでの道のりは色々用意されている。こういうところが本家の「きちんと考えられている」部分なのではないでしょうか。

背中で語る王道ダークファンタジー

 そんなありがたアクションな本家ダークソウルですが、ゲーム内容もまた非常に面白いです。おそらく今日日これが「王道のダークファンタジー」という位置づけになっていると思うのですが、やってみると胸焼けするような長く膨大な情報量のシナリオはお出しされてこないことがわかります。近年(といってもシリーズ最後の3でも既に2016年の作品であり、実際にはここ十数年にわたる話ではあるのですが)据え置きゲームの大ボリューム化は著しく、「ムービーゲー」と揶揄されるほど事あるごとに映画のような情報量を流し込んで来るゲームも多かったですが、ダークソウルはそうではありませんでした。ゲームやってる最中に流れるムービーなんていうのはエリア移動の際やボスの登場シーン、NPCとの会話イベントのごく一部を除けばほとんどありません。

 じゃあ淡泊な内容なのかと言われると、設定と世界観は信じられんくらい壮大で独特で、きちんと回収すればNPC関連のイベントの数も多いのですがまああとにかく押しつけがましくないんですよね。しかしそれゆえなんとなく進めていると「何でこいつと戦わなきゃいけなかったんだっけ……」とか「そもそもこいつなんでここにおるんや……」みたいになることもあるんですけど、それも考察などを見れば理解できる内容であったり、よく見るとアイテムの説明文から伺い知れる情報があったりと、盛り込んでいるものは山ほどある一方でプレイヤーの体験を邪魔しない形で提供されているのがこのシリーズの特徴かなと思います。

 わたくし、元々全身鎧の騎士が好きなんですよね。FGOの狂ランスロットとかみたいの……カッコいいじゃないですか。なんか、戦隊ヒーローみたいですよね、素顔が見えないプレートアーマーの騎士。それで、Twitterで昔深淵歩きアルトリウスのイラストが流れてきたのを見て「そうか、ダークソウルはこんなカッコイイ騎士が出てくることで有名なタイトルなんだ。いいなぁ」と思っていたんですよね。

生前のアルトリウス氏

 ですからね、アルトリウスと戦えたのもよかったし、ダークソウルにはカッコイイ鎧がいっぱい出てくるのでとても嬉しかった。

こちらは3の騎士の初期装備なのですが……

実は無印の「上級騎士」装備と一緒なんですね。これはこれでいいんですけど、3で見たときは「なんかずんぐりむっくりしてんなぁ」と思っていたところ……最序盤からロスリック騎士というどう見ても自分よりもデカくてシュッとしててカッコイイ騎士が出てきたもんですから装備落とすまで粘って一式そろえました。

ほらカッコイイ。まあ、敵よりだいぶ小柄なのがアレなんですけど……今見ると上級騎士装備も結構いいなと思ったりはします。

 あとわたくしは無印に登場する太陽の戦士ソラールがとても好きでしてね……この人、装備はすげーカッコいいわけじゃないし、なんか手描きのマークつけてる変わった人なんですけど、めちゃくちゃいい人なんですよね。ロードランの地で結局「俺の太陽」は見つけられなかった彼ですが生存ルートではラスボス前に白サインを残しており一緒に戦ってくれます。ほら、もたもたしてるわたくしに代わってとどめさした挙句「やったな! え、どうかしたか……?」みたいな感じでこっち見てるのチャーミングだと思いませんか。大体NPCがロクな運命を辿らないダークソウルですが、彼はこう、本人が最後に登場した場面では意気消沈してどこかに行ってしまったきりなんですけど「最後に霊体として助けに来てくれる」というその事実だけで「まだ信念を捨てずに生きてるんだぞ」ということを示唆してくるのが、なんというか……繰り返しになりますけど「押しつけがましくない」良さがあるんですよね。とてもよい。

好きすぎてたまなつちゃんにコスプレさせる始末。パーカーに太陽のシンボル描いただけじゃなくてちゃんと剣と盾をモデリングしています。

太陽霊にもなれます。どうしてこんなことに力を入れちゃうんでしょうか。いや、元々それが楽しくてやってんですよね、VRChatってさ……

終わりがあるのが終わり

 そんな感じで大満足だったソウルシリーズでした。2? あ、エルデンリングやらなきゃな……まあそれはともかくとして、やっぱ据え置きゲームって良くも悪くも一定のゴールがあるのがやっぱいいよな、と思うんですよね。ソシャゲを見てくださいよ、金と時間を無尽蔵にかけないと他のプレイヤーに一生埋め合わせられない差をつけられてしまう上、ゲーム内のコンテンツにすら置いて行かれてしまうんですよ……金と時間を無限に持っていかれるのは現実だけで充分です……

 まあ、そんな感じです。VRChatはゴールとかないゲームですけどそれはいいのかと言われるとまあVRChatはゲームと言うか「生活」なのでって話なんですよね……VRChat内のゲーム、というのもありますし先日までドハマりしていたWorld of the soulの話もあるのですが、それはまた別の機会にさせていただくこととしましょう……それではみなさん、良い年末年始を。わたくしは大晦日夜勤なので、Quest2を持っていってQuest対応ワールドでそっと年越ししてるかも知れません……

たま☆なつの話

 Najikoです。更新頻度がまちまちです。

 旧Twitterの時代から毎日のようにポストし続けている「〇〇するたまなつちゃん」構文。わたくしはこれを小説版たま☆なつとして扱っています。

 もはや多すぎて、わたくし自身も内容を把握しきれてないしポスト以外に文面を保存していないのでアーカイブを追うことも難しいです。一応Xで「”たまなつちゃん”」と検索するとたくさん出てきます。

 漫画版たま☆なつやイラストに比べればごま塩程度にしか認知されていない小説版たま☆なつですがわたくしにとってはこれがたまなつちゃんに関する最も重要なコンテンツだと思っています。理由は単純で、最も簡単に多くの情報量を世に送り出せるからです。

 わたくしの脳内のたまなつちゃんの一挙手一投足は内容が膨大すぎて、全てを漫画版にすることは到底できません。小説版のエピソードはおそらく1日1つは投稿しているとして、2022年から丸2年半以上投稿しているため総数は900を超えています。いや多いな……そんなに?? すみません、自分でもつい驚いてしまいました。そんなにあるのかと。しかし漫画版はどうでしょうか。わたくしが怠惰だということもありますが、まだエピソード数では30に満たないのです。たったの30分の1未満です。それにもっと言えば、小説版でもわたくしが抱えているというか、発生させ続けているたまなつちゃんの幻覚の中で「140字に収められたエピソード」の一部に過ぎないのです。

 そもそも漫画版を制作しようと思ったのは「せっかくこれだけの量のエピソードがあるんだから、漫画になったら自分が嬉しいな」と思ったからです。それが去年の11月からスタートして、随分と多くの人に見てもらえたと思います。先日も書きましたがたま☆なつ創刊号合同に多くの方が参加してくださり、現地で完売できたのもひとえに多くの方にたまなつちゃんを認知していただけたからにほかなりません。

 でもまだまだ足りないのです。わたくしが幻覚を見続けている限り、たま☆なつが終わることはありません。

薬はやってません

 長編のお話にすることも考えないではないですが、長編を漫画にするのは大変だし、かといって文で出すと現状は誰の目にも入らないと思うので目下の目標はたまなつちゃんを「長編小説として出しても読んでもらえるくらい興味を引く存在」に育て上げることかもしれません。

 実を言うと、毎日ポストしている小説版も当初に比べると随分とインプレッション数が増えており、いいね数が数十にも上ることもあります。ただわたくしは、小説版のインプレッション数がほとんどないことを逆手に取って「漫画版のネタのメモ」として投稿しているところもあるので、別に小説版は伸びなくてもいいんですけどね。仮に伸びたとしても、今までに「ほとんど誰も見向きもしていないエピソード」が数百に及ぶ以上は、漫画版のネタに困ることはないでしょうけども……

強すぎるブチギレカリンちゃん

 わたくしはたまなつちゃんの存在する世界を便宜上「たまなつバース」と呼んでいます。たまなつバースにはたまなつちゃんのように「キメラ」であるアバターもいるとは思うのですが、現状描かれている感じではあまなつちゃんとしらたまちゃんという異種族の間に生まれたことになっているたまなつちゃんは明確に異端です。他の登場人物が無改変のアバター姿をしているのがそれを際立たせています。

 登場人物のフィジカルというか戦闘能力を強くしすぎているのはまあ、なんだろうな、一応それなりの理由があるんですけど、それ以上にギャグ時空が最も永遠に近いからなのだと思います。現実に近い「強度」で描かれた世界はそれだけでいずれ「死」を迎える可能性が示唆されていると言えますが、ギャグ時空であればそのような凡庸な「死」とは無縁です。ですがエントロピーが極大のカオスな世界ではお話が成り立たないので、「多分このくらいの制約はある」という仮初の枠の中に箱庭を作ります。それに時折たまなつちゃんやカリンちゃんが変な方向から穴を開けたりするのがたまなつバースのお話なんだと思います。知らんけど。

 でもね、時間がない……わたくしはヘンリー・ダーガーのように労働時間以外の全ての時間部屋に籠って何十年も作品の制作に費やしたりはできないのでこればかりは仕方ないんですけど、一日のどこかでぬるっと生じる小説版と違って漫画版たま☆なつをお出しするには多くの時間を消費するため、「今日はソシャゲのイベント進めるか」なんて思ったらもう進みませんし、ひどいときはログインする時間すら惜しまねばなりません。いやログインくらいちょっとしたらええやんと思うかも知れませんが、わたくしの脳はタスクを理路整然と並べられるようにはできていないので「これをやろう」と思ったら他のことはもうできないのです。致命的ですね。

 しかしわたくしはやりたいときにやりたいようにたまなつちゃんのコンテンツをお出しできればまあいいかな、と思っています。それが多くの人の目に触れたら嬉しいですが、触れなくても「自分がやりたいから」やっているというところに変わりはないので……そういうわけなので、これからもたまなつちゃんをよろしくお願いします。VRCにも毎日いますからね。呼ばれたら行きます……ということで、あちらでまたお会いしましょう。ああ、でも時間がない……Vketが終わってしまうから……

カードは暴力

 お久しぶりです。Najikoです。

 11月にはVライフ!5巡目にてたま☆なつ創刊号合同を無事頒布することができました。参加者の皆さん並びにほとんどすべての編集を投げてしまった上にスペースを間借りさせてくださったるーとんさんには本当に頭が上がりません。まだ下げ続けてます。ありがとうございました。お手に取って下さった皆さんもありがとうございます。電子版と受注生産版もあるので現地に行けなかった方も気になりましたらチェックしてみてください。

↓こちらは受注生産版。

https://najiko.booth.pm/items/6281470

↓こちらは電子版です。

https://najiko.booth.pm/items/6344117

 そんなわたくしは先日久々に学生時代のリア友と街に遊びに行きました。今実を言うとわたくしはここ10年くらいで、というか下手すると人生で最も経済的に貧しい状態にあり(※職を失ったりはしてないです。ずっと同じところで正規で働いてます)遊びに行けるようなご身分ではないのですがまあなんとか身銭を切って……という感じです。夏以来街とかどこも行ってないしね。

 リア友はカードゲーム仲間なので、昔から遊戯王とかデュエマとかまあ、色々やってはいます。やってはいるんですが身内で一番ホットなのは「カードファイト!!ヴァンガード」です。これももう今や十数年の歴史のあるカードゲームなのですが、実はわたくしは現在ほとんど触っていません。

 理由はいくつかあるんですが、このゲーム実は不定期に2回スタン落ちを経験しており、わたくしが社会人やってる間に学生の頃組んでたデッキや集めたカードが現行のルールで使えなくなってしまっているんですね。それに加えて元々再録が少なく汎用カードの値が高い(しかも同名カードは4枚まで、デッキ枚数は総数54枚のため出費がかさむ)、スタン落ちする度に扱うショップが減って街とネット以外での入手性が悪くなった、そもそも試合をする相手がおらず街に行く頻度的に1年に1回やるかどうか怪しい、といった状況だったため離れるのも当然ではあるのですが……

 それはそれとして、せっかく1年に1回でもこうして集まって遊ぶ機会があるのであればなんとか試合になるようなデッキを持っておくのは悪くない選択肢です。遊戯王ならマスターデュエルがあるので紙のカード持ってなくてもなんとかなるんですけどね……さて、まあ先日遊びに行った時点で1個はデッキを所持していたのですが、それも2年以上前に組んだようなデッキだったため新しいデッキがもう1個くらいは欲しくなりました。2つあれば一人で練習試合ができますからね。やっぱ手持ちのデッキは2つは欲しいです。

 デッキを組むのに講じることができる手段はいくつかあります。

・パックを剝いてカードを入手してデッキを組む
いわゆるフルスクラッチです。ヴァンガードは「国家」単位で組み合わせることができるカードが限られており、その上カテゴリ同士でのシナジーがないカードは汎用カード以外入らないため一人でパックを買い集めるほど使わないカードだけ山のように堆積していくのに加えパック自体も高いので3人、4人でパックのカードを余すことなく分け合って使えるような環境でなければパックを買ってデッキを組むのはお勧めできません。凄まじい出費になります。しかも、汎用カードは再録されていない限りほぼ別口での入手になるため1つのパックだけではデッキが組めないことが多いです。

・全部シングルで買う
取り扱いが少ないこともあり、現地ではまず揃いません。しかもすべてのカードをまともなシングル価格で買うことになるため、パックを剥いた場合に無駄が出ること以上に財布へのダメージが大きくなります。パックを剥いた場合は使わない高価なカードを売却したり、欲しいカードが高価だった場合シングルで買うより安く手に入ることもありますし、どちらかというと複数人でパックをある程度剥いて出なかったカードだけシングルで買う方が一般的ですね。

・構築済みデッキを改造する
一見無難なやり方です。構築済みデッキには試合で使えるカードが最低限入っているので、強力なエースカードなどを買い足して別のデッキに作り変えればOKというわけです。しかし、バニラの「トリガーユニット」を効果付きのものにかえたり、そもそもエースカードを同国家の別カテゴリにしたりするとごそっとカードが入れ替わることもザラなので、「ルール上最低限の体裁を保ちつつ少しずつデッキを改造できる」という以上のメリットはあまりありません。ただまあ、改造しながらデッキを使うことで手になじませられるので初心者におススメのやり方です。とはいえ、ヴァンガードの構築済みデッキは最近はよくできているようで5000円くらいするセットを買えばそのまま十分戦えそうではあります。

・カードショップで売っているデッキを買う
この「デッキ」は公式の商品ではなく、誰かがデッキごとカードショップに売却してそのまま売りに出されているようなものを指します。これが一番速いし安いです。誰かが使用していた実績がある上に、あんまり変なデッキだと売れないので必要以上に安価で売られていない限り中身がしっかりしている場合がほとんど。店員に言えば中身も確認させてもらえますし、「レアなわけではないがシングルで探すと手に入らないカード」も採用されていればしっかり入っています。値段も何故かシングルで全部揃えるよりも遥かに安価で、しかもスリーブに最初から入っていることも多く試合で使う目的で買うならコスパ最強です。

 そんなわけでわたくしは当然ショップで売っている誰かが使っていたデッキを購入することにしました。しかし闇雲に購入してはいけません。まあ、バカ高い値段で売られているデッキは当然そのまま大会に出られるくらい強いのですがそんな高いのは買えないので、あくまでもコスパを重視して構築済みでありながら比較的安価で売られているものを狙います。その際も選ぶ基準は色々です。カードのイラストがかわいいかどうか……だけで選びたい気持ちは山々なのですが試合で使う以上ある程度は勝てる見込みがあり、扱いが難しくなく、将来強化される可能性があるものが理想的です。

 学生の頃ヴァンガードやってたときは本当にこう、見た目だけでデッキを組んでは扱いにくかったり、デッキ自体が弱かったり、一度きり出て二度と強化されなかったりなどといったことがザラにありました。もう二度と、あんな悲劇は繰り返させない。そしてわたくしときたら、とにかく回すのが難しいデッキは覚えるのが大変だし、使うと疲れるのであんまり使いたくないんですよね。ひどいわがままです。要するに手札からカードを出して殴るデッキがいいということですね。ドラゴンがたくさん出てくるドラゴンエンパイアという国家はそういうデッキが多いのですが、実際わたくしはドラゴンエンパイア使ってるときが一番勝率が高かったです。

 ボードゲームやカードゲームでは何手も先にどうなるか考えながら戦う必要があります。あるいは、カードゲームでは非公開情報や不確定要素が多いため「現状の手札から導き出せる最善手は何か」を考えて臨む必要があります。ヴァンガードの場合、遊戯王ほどは色々な場所を右往左往してカードをこねくり回すソリティアのようなことはしないのですが、コストの管理や攻防を繰り広げるカードの持つパワーの数値調整、防御に必要な手札リソースの管理などが必要になります。そのためデッキによっては無暗にカードを手札から出さない方が良かったり、後々コストにするカードをキープしておいたり、効果の発動条件に気を遣ったりなど考えることが多くなります。

 考えることが多いということはワンミスで全てパァになる可能性もあるということです。これは事実かどうかはさておき、カードゲームを巡る有名な寓話として「かつてMtGの大会で、完璧なプレイングを心がけている限りほとんど無敵のパーミッションデッキを使って勝ち上がっているプレイヤーがいた。優勝は必至かと思われたが、非常に神経を使うデッキを使っていたそのプレイヤーは途中、非常に単調な動きしかしないバーンデッキに対して連戦の疲労から集中が切れ、些細なプレイングミスをした結果あっさり敗北してしまった」というものがあります。この寓話はまあ、文字通りそういうお話です。考えることが多いデッキというのはたとえ非常に強力であっても疲れるのです。カードゲームにはランダムな要素があるため、刻々と変化する盤面に対して手持ちのカードから最適解を導き出すのは脳のリソースを大変消費します。そもそもプロセッサが弱いわたくしのような人間はエラー落ちするだけです。

 ですから、まあ見た感じ動きが単調そうで、安価で、でも十分にパワーがあり、しかしピーキーな博打ではなく(NEW!)、将来的に強化も見込めるようなデッキはないか、アニメも視聴している友人によく相談したところ
「このデッキはドラゴンエンパイアだし、使用者がアニメに出てるし、比較的最近のカードだし、高いパワーが出る」
と数え役満のデッキが安価で売っていました。キミに決めた!そのデッキがこちら。

 はい。こちらは「アルグリーヴラ」というあんまし聞きなれない響きのカードを軸にしたデッキなのですが、何やらこのデッキ、盤面に並べるカードにはほぼ例外なく「過充填」という名称能力がついています。

 これがそのアルグリーヴラ本人です。カードテキストを見ている限り、何らかの治安部隊の頭目のようです。カッコイイですね。そして、「過充填」はアルグリーヴラ本人にはついていないのですが、それはどういう能力なのかと言うと「アルグリーヴラの能力の対象に選ばれた場合に」という条件で発動する能力を指しています。アルグリーヴラはコストを払えば毎ターン自分の場の3枚を対象に能力を発動でき、ファイト中一度限り下に書いてある「DivineSkill」によってさらに2枚を対象にできます。これによりアルグリーヴラ本人と選ばれたカードのパワーが爆上がりすることで耐えがたい暴力を加えるというのがこのデッキのコンセプトです。とてもわかりやすいですね。だから気に入った。特にDivineSkillは問答無用で1ダメージ与える能力であるため詰めに向いており「一度しか使えない」性質にマッチしています。使った時点で勝負を決めに行ける可能性が高いため、雑に使ってしまっても裏目に出にくいわけです。いいことずくめですね。

 まあ、買ったはいいけどもう夕方だったのですぐ飲みに行ってしまい、結局デッキ使ってないんですけどね。次回集まる機会がいつになるかわかりませんけど、それまでに練習しておくことにします……

 最近はVket巡りもそこそこにWORLD OF SOULSに行ったり本家ダークソウルをちまちまプレイしたりしていますが、その話はまたどこかで……VRChatでたまなつちゃんと握手!(?)

太陽万歳!