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相対正気度調整弁

 どうも、月刊NajikoのライターNajikoです。ゴーストライターではございません。

 最近行っているTRPGの醍醐味、ロールプレイ。わたくしにとってそれはどういうものなのか。またそもそも、自分にとってキャラクターとは何なのか……を考える記事になるかどうかはわかりませんが、テキストベースのセッションでは語りつくせないこぼれ話でも書いていきたいと思います。

 先日もまたクトゥルフ神話RPGのセッションのプレイヤーをやったんですけどこれまた大変楽しめました。具体的にどんなだったかというと、わたくしは終始とぼけ倒した挙句最後の特殊戦闘で急に数ラウンドに渡って出目が最悪になり、こんなおとぼけキャラクターのわたくしをかばう味方たちをボロクソに消耗させた上に、満を持して命がけで神話生物を召喚(シナリオ想定外)。見事召喚と従属をやってのけたまではよかったのですが出目の悪さには抗えず召喚してもしなくても似たような結果に終わるというエンターテインメント性抜群の立ち回りを見せました(?)

 まあ、最後はNPCの味方も含めロストを出さずに生還できたのでよかったのですが本当に今回ばかりはもうダメかと思いました。よしんば自分のキャラが生き残ったとしても、懇意にしてくれたNPCや他のプレイヤーが代わりにロストしてしまったらショックですからね。

 そんなわたくしが今回使ったキャラはこちら。

赤森 珠子(あかもり たまこ)

 例によって画像生成AIでお出ししたイラストを使用しています。セッションを行うCCFOLIAというサイトではメインチャットでチャットを打つと設定したキャラクターの画像が表示される仕様になっており、透過にも対応しているためセッション中は往年のRPGよろしくテキストの横にこのイラストが表示されるわけです。実際に使ってみると、とても見栄えが良いです。

 このキャラは前回別のセッションでも使用しました。というか今回が継続探索限定の指定があったため彼女を続投させたのですが、このキャラは初登場させたセッションですでに結構なおとぼけキャラクターでした。看護師(実際は医学研究助手)を名乗っているくせにDEXがなんと4しかないので初手の導入から「今日はビーカーを3つも割っちゃった」とぼやくとんでもない女です。でもまあ、導入からとぼけ倒そうと思っていたわけではありません。彼女の初登場セッションでは他2人のプレイヤーが模範的で真面目にロールプレイしていたので「じゃあわたくしがちょっとふざけた方が楽しくなりそうだな」と思ったわけです。トリックスターを買って出るのはVRC無言勢の性なのか。いや、別にそういうわけじゃあないんですが。自分より目立って面白い人が参加していたらわたくしはスッと身を引いて、他のセッションでお行儀よくしていた時のように品行方正なロールプレイを始めるかも知れません。まあ、どっちの場合でも探索においては同じだけの試行をしているんですけどね。

 それはそれとして、別にわたくしは本当はふざけたいのに人に譲って我慢するわけではありませんし、自分がふざけられそうな場合においても、シナリオをぶっ壊したりパーティ全体の行動指針を大幅に狂わせるようなふざけ方は(わたくしの中では)しないつもりでいます。なぜなら、わたくしは大きな流れの中で楽しくゲームをしたいからです。ですから、他のプレイヤーがどのような振る舞いをしてもわたくしはいいと思います。ただあまりヤバそうだったら抵抗をしますし、あまり淡々としすぎていたら自分が変な提案をしたりする。他人の行動を変える、というよりは全体の中で自分の振る舞いを変えることで物語の成り行きを観測していく。そうすると、自分の振る舞いの影響を受けた周囲のプレイヤーやNPCが良くも悪くもより活き活きと、解像度の高い行動を見せてくれる。それが楽しくて仕方ないのです。

 わたくしはネゴシエーターであると同時にアドボケーターでもありたいのです。相対的な視点から、全体の流れをより面白くする調整弁の役割を、キャラクターにセリフを言わせることによって実現したい。自分もやりたいことを楽しみながら、キャラクターとしての振る舞いもストーリーも楽しんでいく。ロールプレイでは「このキャラならこう言うだろう」と考えて演じることが肝要ですが、プレイヤーとしてはそのキャラクターを超越的な視点から見ているわけですから、同時に「このキャラクターがここでこんなこと言ったら面白いかもな」ということも考えることができます。そのバランスを取りながら、キャラからキャラへ自分の言いたいこと、またキャラの言いたいことを代弁していくわけですね。そしてTRPGの場合、その結果がうまくいかなかったとしてももちろんそれはそれで面白いのです。何故って、思った通りに行かない方が現実味がありますから……そこはダイスの出目次第でもあります。

 あと今回はせっかくなのでキャラの表情差分を作ってみました。

 これらの差分も入力したチャットごとに違う絵を表示できるので、より感情豊かなロールプレイが可能になります。VRChatでキャラの表情を変えながら話すのと一緒ですね。

 これらの表情差分は左上の絵を元にimg2imgを行い、promptの中の表情を指定する部分を変えることで色々な表情を描いてくれます。ただし、あくまでinpaintではなく全体にimg2imgをかけているので細かい部分は変わってしまいます。服とか、髪型とか微妙に違いますよね。色合いとかも。ただ構図はほぼ一緒なので、左上の元絵から切り貼りして馴染ませればもっと統一感を出すことはできます。今回は急ごしらえなのでそこまでしてませんが、ナース帽のマークだけは切り貼りして同じにしています。マークがそうできる以上、他の部分もやろうと思えばできます。

 ちなみに、AIにばっかり描かせちゃいますがわたくしも自分で絵を描こうと思ったことはあります。絵を描ける、ということに憧れ、そのようになろうと……あるいは、絵を描いている人同士で仲良くするために絵を描いていた時期がありました。しかし、わたくしは絵描きの適性に関してかなり乏しく、練習はしたものの結局描きたい物を描きたいように描けるだけの力は身についていません。それでもなお、もしこのキャラのイラストうちの1枚でも自分で描こうと思ったら丸一日かかってしまうでしょう。そして当然こんなに上手い絵にはなりません。じゃあまあ、自分で描けないにせよもしこのクォリティのイラストを誰かに依頼したら……6種類もの表情差分をオーダーしたら一体いくらかかるでしょうか。少なくともセッション開始の1時間前にオーダーして文句も言わず全部仕上げてくれる絵師はこの世にそう多くはないでしょう。AIくんは快く全部やってくれます。しかも、タダで。

 けどわたくしはたとえ結果的にヘタクソでも絵を練習してよかったと思っています。全然練習していなかったらペンタブを使うこともなかったし、ペイントソフトの簡単な機能に触れることもなかったでしょう。それらの経験は今VRCではテクスチャの作成や改変に役立っていますし、こうして出力した絵の修整を行う際にも役に立っています。わたくしはAIくんほど上手に絵は描けませんが、AIくんに協力することはできるのです。今はAIくんが理解できない部分にわたくしが意図を加えることで、ある程度思い通りの作品を作ることができます。道具は身体の延長、というわけです。

 今回はこんなところですかね。週末にもまたセッションを控えているので非常に楽しみです。それではVRCでもお会いしましょう。怱々。

家の中で完結する物語

 お陰様でなんとかサイトが復旧したのでマンスリーNajikoのお時間です。

 先日1月23日はわたくしの誕生日でした。昨年はティズさんに盛大な誕生日パーティーを開催していただき、インスタンスには実に40人近い方が押し寄せ賑やかな誕生日を過ごすことができました。1年が過ぎてもなお鮮明に思い出せる人生の一大イベントです。今年は誕生日の集まりこそ特に設けなかったものの、Amazonの欲しいものリストに入れていたものは今年も色々な方から続々送られてきましたし、VRCでは誕生日を祝うワールドに招待され、今年も充実した誕生日を送ることができました。本当にありがとうございます。

今年はクラゲさんに特にお世話になりました

 お誕生会ワールドは星飛雄馬がぼっちクリスマス会をぶち壊した部屋の再現ワールドだったのでその後わたくしが好きなワールドに移動したりして縦横無尽に遊び倒しました。

 わたくしのおうちにいらっしゃいしたり……

マーダーに来たり……

ホラワにも来ました。

 それはそれとして、最近discordでTRPGを体験する機会があり、クラゲさんをキーパーとした卓が度々繰り広げられています。実を言うと、TRPGはわたくしには懐かしい存在です。大学時代、わたくしは「TRPG研究会」と銘打ったサークルの部長でした。しかし、この会は単なる友人の集まりでサークル名も名ばかりで、実際にはTRPGはせいぜい数回しか行っておらずカードゲームばかりしていました。にもかかわらず、わたくしは友人から今でも「ゲームマスター」と呼ばれています。これはTRPGのゲームマスターと実は関係がなく、わたくしが友人と知り合ったばかりの頃復帰した遊戯王のデッキが辛うじて持っているカードの寄せ集めで「どんなカードも駆使して戦おうとする様が”ゲームマスターの爺ちゃん”(武藤双六)みたいだから」という理由でした。今ではそんな変なカードで戦ってないので名実ともにゲームマスターでもなんでもありません。

 そんなわたくしですが、キーパーのクラゲさんとタイマンで行うクトゥルフ神話TRPGのセッションに招待されました。わたくしはその前に行った別のシナリオで使ったキャラを続投。なお、シナリオ名は伏せますが以下ネタバレがあるので注意してください。

 AIが生成したこの死んだ目をしたサラリーマンの画像を使ったキャラの名前は那次奈治男。ブラック企業に勤める営業マンです。事前に、「今回のシナリオは訳あって彼と同居している「猫のような気まぐれな少女」をめぐる物語なのでその少女の名前と簡単な設定を考えておいてください」と言われました。なるほど。猫のような少女?

猫のような少女

 身近にいた……猫のような少女……けど、まあクトゥルフ神話系のシナリオだからな……「たまなつちゃん」としてそのままNPCにしたらどんな目に遭うかわかりません。とはいえせっかく同居してる設定があるわけですから、わたくしとしてはお話の中でくらいたまなつちゃんと同居したい気持ちもないではない。さーてどうすっかなーと数日考えた結果……

仁勢田 真夏(14)

 はい、こちら「仁勢田 真夏(にせた まなつ)」ちゃんです。AIには今回猫耳ではなく猫耳ヘッドホンを付けた少女を描いてもらいました。(あとで気づいたのですが卓に出した時クラゲさんが背景を透過させたついでに頭の丸っこい飾りに加筆して猫の鈴にしてくれていました。かわいい)まあね、舞台が一応現代日本なので猫の耳と尻尾が生えた本物たまなつちゃんよりは自然に出せるキャラクターです。でも見た目ほぼたまなつちゃん。苗字を保々田にするか迷ったくらいです。

 実際のシナリオでは開幕から行方が分からなくなった彼女を探すことになるのですが、「にせ」とはいえ大事な大事なかわいい猫のような少女。そりゃもう焦ります。正直な所、わたくしにはうぬぼれがありました。これの前にやった1回目のセッションでは推奨技能をお行儀よく振ってしっかりとRPをして攻略に貢献することができたので、今回もやるべきことをしっかりやれば自ずと道が開けるはずだと思っていたのです。なにせプレイヤーは一人。であれば一人で解決できないような問題は飛んでこないはず。推奨技能は今回もバッチリ振れていますから何の問題もないはずでした。しかし、そんなわたくしの驕りとは裏腹に、開幕から頭をひねって様々な場所で情報収集を行うも真夏ちゃんの情報はほとんど手に入りませんでした。長時間に渡るシナリオではないはずなのですが1時間以上あちこちで目星を振り、人に話しかけてRP(無言勢なのでチャットで)をし、次はどこに行けばいいのか考えあぐねても先が見通せない。このまま全然見つからなかったら、真夏ちゃんはロストしてしまうかも知れない。その焦りは大事な家族が帰ってこないかも知れないと焦る奈治男の気持ちとぴったりと重なります。挙句、ようやくシナリオが進展しだしたときにはキーになる猫に説得でダイスを振ろうとする始末。人間焦るとそんなもんですが、そこまでに集めたわずかな情報は決して無駄ではなく、そこから無事にシナリオは進んで行き、最終的には真夏ちゃんと再会することができました。しかも、サプライズで誕生パーティを開いてもらうという、わたくしにとっても素晴らしい誕生日プレゼントとなるエンディングを迎えることができました。

 これは実は開幕から一定の状況に進むまでは何をしても核心に迫る情報は得られないことがシナリオ上で決まっている、という仕掛けのお話でした。つまり、わたくしがお行儀よく頭をひねって頑張れば頑張るほどそれに比して芳しくない成果に落胆する、というキャラクターの心情と同じ辛さを体験することができるような仕組みになっていたのです。途中で心が折れそうになるというか、「何か見落としてるんじゃないか」とか「RPがまずかったのか」とかいろいろ考えちゃうところですが、そういったことも含めて体験として本当にうまくできているな、と思いました。何より、だからこそ物語が進展して丸く収まった時の安心感や達成感もひとしお、というわけですね。そもそもわたくし、なんか不穏な感じだったけど最終的になんてことなく丸く収まったよ、よかったね! というお話が大好きなんです。真夏ちゃんが無事に帰ってきて本当によかった。

 そんな感じでもう誕生日からは1週間も経ってしまいましたが今年も間違いなくフレンドの皆さんのおかげで1年生きててよかった、と思えるような素晴らしい誕生日を迎えることができました。また1年かけて、出来る限りお世話になっている皆さんに何かお返ししていけたらいいなと思っています。繰り返しになりますが本当にありがとうございました。では、1歳年を取ったわたくしとVRCとかでお会いしましょう。かしこ。

ワンルームとは言ったけど

 おひさしNajikoです。別に久しくもない。

 この前、OneRoomMakerの企画に参加しました。
https://vr-lifemagazine.com/oneroommaker/

 この企画は要するに、
「アセットを配るのでそれを使って気軽にワールドを作ってみよう!」
というものです。とてもありがたいですね。

 大体、ワールドのアップロードはアバターをアップロードするのには慣れているユーザーにとってもなかなか敷居が高いものです。ワールドでは、ギミックやライティングなどについてアバターとは全く違う知識を要求される上、アバターほどはあれこれ詳しく解説された情報が手に入らなかったりします。おまけに今やワールドギミックは全てUdonで制御されており、ピックアップやテレポート、ミラーの設置といった基本的なことですらどういったアセットを使えば可能なのか初心者にはわかりません。

 そんなわけで、「これを置けばいい」というセットを自由に編集してワールドが作れるのはとても画期的ですし、OneRoomMakerは、ワールドを初めてアップロードする人にもいい経験になるクリエイティブ満載なイベントです。

 それでわたくしも参加してみようと思ったわけですが、まあなんか思いついたら作ろう、と思っていたんですね。けどこれといって思いつかないし、いつでもいいやとほったらかしにしていたら、イベントとしての提出期限が12月10日であることが判明(というか最初から説明されていたはずですが、イベント後もワールドアセットの使用は自由なので提出期限などもないと勝手に思い込んでいました)。それが12月8日の出来事です。もうおしめぇだ。

 いや、諦めるのはまだ早い。1からじゃ間に合いませんが、今回の企画はアセットが用意されているのですから部屋1個置いてポイっとアップロードするだけでもワールド的には完成と言えます。わたくしにはワールド製作の経験もあるにはあるので、勝手がわからなくて詰むリスクも低い。いける!!

 そして着手したのが9日の夕方。遅すぎる。本来、この企画に参加されている方の多くは部屋を作り替えて拡張したり、つなげたりして広い建物を作っていますがもうここにきてそんなことしてたら間に合おうはずもありません。ワールドは物を増やすとすぐ負荷が上がるので、メッシュベイカーで1つに統合したりメッシュコライダーをCubeに置き換えたりライトベイクをしたり……と工数も跳ね上がります。

 とりあえず、部屋は1個。けど1個ポン置きしても狭い部屋のワールドになるだけです。じゃあどうしようかな……あ、そうだ。部屋の外に部屋よりデカいものを置けばオッケーです。よし、あとは部屋の中に最低限のものを置いて軽量なホームワールドに向いた作りにしよう。はい、完成!

 というわけで、完成したワールドについて書いていきましょう。なんか自分のワールドの解説を自分でするの、言い放ったギャグの説明を自分でするみたいでちょっと苦しいですけどまあ、このワールドに訪れる人もこのブログ読んでる人もほとんどいないからいいでしょう。アーカイブです、アーカイブ。

 このリリなつちゃん(エヴァのリリスみたいな改変をしたあまなつちゃん)が手に持ってるのが部屋です。リリなつちゃんは100倍のスケールがあります。

 部屋の中ではわたくしが横になっています。外のリリなつちゃんはこっちを見てるので、わたくしは死角に入ってひっそりと休んでいます。外からの視線を避けた結果、ベランダからの光も当たらない。限界サラリーマンの帰宅後みたいなひどい光景です。後ろに置いているのは2年半分の写真からちょこちょこかいつまんで60枚チョイスしたアルバムです。

 この世の終わりみたいな顔してますね。リリスが出てくるときはこの世の終わりなので、まあ終わりなんだと思います。見つめられたくないですよね、この世の終わりに。

 ベランダに行くとちゃんとこの世の終わりがこっちを見ています。かわいいね。この世の終わりと言っても今回はガフの部屋を開けるようなやんちゃなことはしていませんが、外には雨が降っています。

 この部屋で唯一綺麗に飾ってあるのがこのたまなつちゃんのAIイラストです。たまなつちゃん本人と並べてもよく似ていますね。部屋にはアルバムの他にはペンと動画プレイヤーとミラーしか置いてませんがそこで寝っ転がってるNajiko的にはたまなつちゃんの絵は大事に飾っときたかったんですね。まあ自分でAIに生成させた絵なんですけど。それと、部屋の角にあるラジカセからは陰鬱な部屋の雰囲気にそぐわないゴキゲンなシティポップが流れています。曲だけは明るくしようとして結局流しっぱなしで渋い顔で寝ているNajikoとのギャップが陰鬱さに拍車をかけています。深く恋に落ちた心情をポップに歌い上げる歌詞もここでは誰に届くこともありません。たまなつちゃんにもね。

 フリー音源サイトで探した曲ですが、いい曲なので貼っておきます。
Please me, my honey / 蛯名めぐみ feat. Flehmann

 ちなみにラジカセをインタラクトするとBGMはオンオフできます。ミラー横に雨音をオンオフするボタンもあるので雨だけ聞きたい、曲だけ聞きたい、あるいは動画を見るときは両方切ることもできます。意外と親切設計。

 ミラーと雨音のオンオフはヨドコロちゃんハプティクスコントローラーを使用しています。QVペンとiwasyncの動画プレイヤーも、もはやいつでもどこでも見るお馴染みのオブジェクトですね。VCC対応ワールドでもUdon1.x系で動作するのでとても助かります。

 最後に、部屋の入り口にはポスターとワールドのポータルが。これは応募規約なので設置必須です。場所も動かしてません。10日には間に合ったので、このワールドもクレジットされることになります。え、この製作者が寝てるだけの個人部屋ワールド見て回られるんですか?

 そんな感じです。素敵な企画をありがとうございました。ちょうどホームワールドをVCC対応ワールドに更新しようか迷ってたところですが、このワールドにはしないかな。

 けどこの経験によりまたワールド製作への知見が広がったので、とても助かりました。アセットも自由に使用できるので他にもお手軽にワールドを作ることもできてイベント後も大助かりですね。なお提出期限は10日でしたがその後の更新は自由なのでこのワールドも提出後に更新してるところがあり、Quest対応もしています。Quest対応する際にはシェーダーのUnlitWFが非常に役立ちます。このシェーダー、Quest向けアバターにこそ使用できませんがQuestで表示できるように調整されており、UnlitWF Mobile系がワールドオブジェクトに使用できます。両面描写可能、トゥーンシェード、Unlit、透過も備えた万能シェーダーで、Quest向けワールドを作る際に対応シェーダーがどれかわからなかったり描写が上手くいかなかったりで困る箇所がまとめてカバーできます。ぶっちゃけStandard liteにしておきたいところとか水面描写が必要な所以外は全部これでいいんじゃないかと思います。というかUnityデフォルトのUnlitがQuest向けワールドで表示できない意味が未だに分かりません。あとライトベイクはしてないし全然わかりません。いつもきったねぇライトマップしかできないのでそれならしないほうがいいくらいの気持ちです。

 というわけで、Najiko’sOneRoom、遊びに来てもらえるたりブクマしてもらえるとワンチャンラボ抜けする可能性があるので助かります。
ありがとうございました。

逆説のポケモンSV

注意

この記事にはポケモンバイオレット・スカーレットのシナリオのネタバレが含まれます。というか全部ネタバレです。まだ攻略中の方はご注意ください。

「逆だったかもしれねェ」

 いやー、ポケモンは今回もシナリオ最高でしたね。
スカーレットでは古代から来たコライドン、バイオレットでは未来から来たミライドンをめぐり、それぞれシナリオが展開していく……そしてパルデアの大穴には博士が作ったタイムマシンによって送られてきた古代種、あるいは未来のポケモンと目されるポケモンたちが生息しています。しかし……

 あるときわたくしはTwitterである説を目撃しました。
「未来と古代のポケモン、逆なんじゃないか?」

ゑ……そんなまさか。だって、かれらはどう見ても……「ミライ」と「コライ」のポケモンではないのか? しかし、この前提をひっくり返すと、色々と見えてくるものがあることに気づきました。

 かれらは未来にせよ古代にせよ、何ポケモンなのかと問われるとそう、「パラドックスポケモン」です。
まずそもそもパラドックスってどんなもんじゃ? という話からしてみましょう。
 ある人が言いました。「私は噓つきです」と。はい、じゃあこの人は嘘つきですね。そう推論すると、結論は「この人は正直」ということになります。あれ……おかしいですね。じゃあ、この人は嘘つきだという嘘をついている、つまり正直者だと推論すると「この人は嘘つき」ということになります。でも正直者だとしたら「私は嘘つきです」という嘘をついていることが前提に反していておかしいですよね。妥当な推論から真逆の結果が得られるうえに、どっちに転んでも矛盾が発生してループが発生してしまいます。これがパラドックスです。
 さらに「タイムパラドックス」はより一般になじみ深いのではないでしょうか。「過去にさかのぼって親を殺したらどうなるか」はい。親殺しのパラドックスです。親を殺せば自分は生まれませんから、親を殺す人がいなくなります。親を殺す人がいなくなれば自分が生まれるのでやっぱり親が殺されてしまいます。これもまた無限ループが発生してしまいますね。

怪しい「古代」のポケモン

 それを踏まえた上で、今度は実際にパラドックスポケモンに目を向けてみましょう。まずははい、こちら。

 チヲハウハネです。かわいい。このポケモン、ウルガモスの太古の姿……と似ているとされていますが紹介されているのはそう、例の怪しいブックですね。しかし見てください、この立派な翅。これが本当に太古のウルガモスだとすると、この翅はなんなんだ? という疑問が生じます。
 始祖鳥のポケモンであるアーケオスは、ぎこちない飛び方ですが空を飛んでいます。それと比べ、太古の姿とはいえ、これほど大きな翅を獲得したこのポケモンが飛べないというのは一体どういうことなのでしょうか。進化の過程で翅が発生し始めたのであればまだ大きくないから飛べない、ということはあり得るかも知れませんがこの翅は明らかにメラルバからの完全変態により獲得した翅です。
 しかし、現代の鳥類には進化の過程で羽が退化して飛行ができなくなったものがいます。ダチョウなどですね。ではもしかしたら……そう、逆なんじゃないだろうか。チヲハウハネは古代ではなく未来のウルガモスの姿なのでは? そうであれば、現在のウルガモスが飛行するために持っている大きな翅はその名残を残しつつも退化し、未来では飛行ができなくなっている、ということは十分考えられます。代わりに脚が発達していますし。
 現実に、絹の材料となる繭の糸を取るため養蚕されているカイコガは人間に飼い慣らされるうちに、翅を動かす筋肉が退化し、翅はあり羽ばたくことはできても飛翔することがほぼできなくなっています。なので形質の変化としての妥当性はあると言えるでしょう。

 次はこのポケモンを見てみましょう。

 トドロクツキです。ランクマにこいつが来てたら大変なことになっていましたがシーズン1では使えないようです。そんなことよりこの巨大な翼。これがボーマンダの古代の姿だとすると、ボーマンダについて知っている人ならすぐそれもまたおかしいことだと気づきます。ボーマンダはタツベイが空を飛ぶことを夢見続けた結果ようやく現在持っている大きさの翼を獲得して飛行できるようになったポケモンです。その古代の姿がこれほど巨大な翼を持ち縦横無尽に飛行しているならばタツベイの進化の過程は一体なんだったのか、現代に至るまでになぜ翼が退化してしまったのか、という疑問が生じます。しかし、これもトドロクツキがボーマンダの未来の姿であると仮定すれば辻褄が合います。翼はより飛行に適する方向に進化した。ただそれだけの話です。さらに、図鑑の説明にもある「ある地方で起こる現象」。これはおそらくメガシンカを指しています。実際にこの翼の形はメガボーマンダのそれによく似ています。そして、メガシンカが無理やりにポケモンを次の段階に「進化」させる、正当な進化の「前借り」のようなものであるということは……メガボーマンダは未来のボーマンダの姿なのではないでしょうか。そしてトドロクツキはその姿に一致しています。

 最後にこちら。

 スカーレットの看板ポケモン、コライドンです。名前に「古来」とあるものの図鑑の説明を見る限りその生態は一切わかっていません。ポケモンは化石の復元技術もあるほど古生代の研究が盛んなはずですが、モトトカゲのルーツとなる生き物の生態が一切推測すらできていないというのは何か不自然ではないでしょうか。ですがこれも上に挙げた他2種同様に実は未来のポケモンであれば説明がつきます。だって、未来のポケモンですから古生代を調査してもそのデータは得られないはずです。タイヤ部分を転がして走らないのもモトトカゲの持つタイヤが未来では退化し、代わりに四肢が発達したからと考えることができます。また、コライドンはモトトカゲにない飛翔能力を獲得しています。それに、ポケモンの進化は基本的に大型化する方向に向かっていきます。古代のコライドンがタイヤ部分以外の優れた形質の大部分を失い小型化してしまったとは考えにくいです。ヒスイ地方のキング・クィーンポケモンのような存在を考慮に入れたとしても、コライドンは複数体存在していることが明らかで、土地の影響を受けたことも示唆されていません。もしコライドンが単にモトトカゲの特殊個体であれば、テラスタルエネルギーが豊富に存在する現代にも同じようなポケモンがいるはずでしょう。

過去と未来のタイムパラドックス

 しかし、逆なのであれば「テツノ」シリーズのポケモンは過去のポケモン、ということになります。あんなメカが実は過去のポケモンだなどと、そっちはさすがに根拠がないように思えるかも知れませんがそんなことはありません。「テツノ」シリーズのポケモンはなぜか例の「古い文献」に目撃証言が載っていることが図鑑に書かれています。フトゥーが作ったタイムマシンは現代にポケモンを送ってきているはずですが、何かアクシデントが起きていない限りは現代よりも過去に「テツノ」シリーズのポケモンが送られては話がおかしなことになります。
 では最初から「テツノ」シリーズのポケモンが過去の存在だったとしてそれはどこから発生したのか。誰がこのシリーズを作ったのか。ここでパラドックスの話が関係してくることになります。

 「テツノ」シリーズのポケモンを製作したのはシナリオの最後に過去に飛んだフトゥーAIなのではないでしょうか。
いやいや、フトゥーAIが飛んだのは「未来」でしょと思われるかもしれませんが、実はバイオレットでは最初からタイムマシンが過去に繋がっていたとしたら? 過去に目撃例のあるポケモンが過去から送られてくるのは自然なことです。そして、その過去から送られてきたポケモンを研究し、そのデータを持ったフトゥーAIこそが過去に飛んで「テツノ」ポケモンを製作した張本人だとしたら……一見辻褄が合いますがここで問題が発生します。

 「テツノ」シリーズのポケモンはどこから発生した?
いやいやいや、今フトゥーAIって言ったじゃないですか、と思われるでしょうがやっぱりそれはおかしい。なぜなら、フトゥーAIは過去からテツノポケモンが送られてこなければそのデータを得られず、例え過去に飛んでも「テツノ」シリーズを製作することができません。しかし実際には過去から「テツノ」シリーズは送られてきており、これがフトゥーAIによって製作されたものであればフトゥーAIは「過去に飛んだ自分がルーツのポケモンを見て初めてそのデータを獲得しまた過去に飛んでそのポケモンを製作する」ということになります。これは、wikipediaからの引用になりますが「あるタイムトラベラーが、教科書に書かれた数学の証明をコピーし、その証明を最初に発表した数学者に会うために時間を遡る。このコピーを見た数学者は教科書のコピーを自身の研究として発表する。この場合には証明の起源が存在しない。」という例と同様の情報を含む因果のループのパラドックスに該当します。はい、パラドックスポケモンいっちょうあがり!

 では今度はスカーレットの方です。オーリムが実は最初からタイムマシンを未来と接続しているとしたら。未来からポケモンを送ってきているのはオーリムAIということになるのでしょうか。しかしこれには必然性がないように見えます。むしろ、楽園防衛プログラムを止めて欲しいと望んだオーリムAIが過去に未来のポケモンを送るはずがありません。が、どうでしょうか。そうしなければ歴史が成立しないのだとすれば。そこには必然性が生まれます。楽園防衛プログラムを止めなければいけない理由とは、パルデアの大穴からパラドックスポケモンが外に出て生態系を破壊してしまうからだとオーリムAIもフトゥーAIも言っていました。では、未来種のポケモンが「未来から送られてきたポケモンが大穴の外に出て生態系を破壊した末に成立した生態系で存在しているポケモン」だとしたら。未来に行ったオーリムAIは「過去にポケモンを送らなければ自分が今到達している未来が存在し得ない」という状況に陥り、過去のエリアゼロにパスを繋いでポケモンを送らざるを得なくなります。が、しかし。楽園防衛プログラムはプレイヤーの手によって停止させられました。ここでは親殺しのパラドックスが起こります。
 「楽園防衛プログラムが停止するとオーリムAIのいる未来と未来のポケモンは存在できないが、オーリムAIが過去にポケモンを送らなければ楽園防衛プログラム停止イベントが発生しない」ということです。はい、パラドックスポケモンいっちょうあがり!

最後に

 まあ、実際のところポケモンはORASの時点でマルチバースを採用しているので、そもそもマルチバースが許容されるのであればタイムパラドックスは発生しないのですが……にしても「パラドックスポケモン」をタイムトラベルもののシナリオに絡めて来るからには、これくらいの何らかの要素が隠されていても不思議ではないでしょう。今後もしかしたらそのあたりの補完が追加シナリオなどとして実装されるかもしれません。楽しみですね。じゃあわたくしは、色違いのパラドックスポケモンでも探しに行くのでこの辺で……

まずそう。

ポケモンと人生とVR

 おはこんハロチャオです。Najikoです。
マンスリーNajikoのお時間ですが、12月になってしまいました。

 最近はポケモンばっかやってました。なんでかっていうと皆進めるのが早い!! わたくしもシナリオをクリアするのはそこそこ早かったと思うのですが気づくと周りが図鑑完成し始めてあっという間にドベに。そんなことある?
 けどあるんですね、そんなことが……わたくしはエンディング見た時点で捕まえた数がわずか60くらいだったので、道中の地道さを欠いたツケが回ってきた形となります。小学生の頃からまるで成長してないぞ。
 図鑑を完成させると「ひかるおまおり」がもらえるのですが、これの威力がすごいんですね。何がそんなに、というと、そうです、色違いのポケモン。初代は白黒なのでそもそも色の概念がありませんでしたが、カラーの金銀から導入された色違いのポケモンは8192分の1というバカアホ低い確率でしか登場しないキッズの憧れでした。それが世代を経るにつれて出現率を上げる方法が実装されたり、最近は素の出現率が倍の4096分の1になっています。そこにひかるおまもりを持っているとなんと出現率が3倍! すごいですね。これだけで1365分の1まで跳ね上がります。まあこれ、跳ね上がったところで0.07%なんですけど。けどここから更に色々すると最高で512分の1まで確率が上げられるので約0.2%くらいにはなるんですね。そしてポケモンSVではポケモンは全てシンボルエンカウントなのでぐるぐる回ってればあっという間に出現するポケモンが更新され、やがて色違いのポケモンもひょっこり出てくるという寸法です。ほれ、このように……

 便利な世の中ね。ちなみに右下に置いたたまなつちゃんはわざわざblenderでラスクちゃんの服着せてUnityに取り込んでVRM化した配信用たまなつちゃんです。普通にボーン入れ子着せ替えしてるVRC用アバターはVRMに変換すると不正なファイルになってしまうのでblenderでボーンを統合しなきゃダメなんですね。なんでこんなことできるようになっちゃったんですかねわたくし。いいことだけど。

 あとずーっとAIに絵を描かせたりしているわたくしですが……

 Stablediffusion1.4のモデルで描かせていたときはimg2imgしても平均的にせいぜいこんなたまなつちゃんが限度でした。元のモデルはキャラクターをそんなに学習していませんでしたから、まあ今にして思えば致し方ないことなのですがみんなこぞって2次元絵を描かせようとしている中、AIにたまなつちゃんのファンアートを描いてほしいなという願いは次第に高まっていきます。そして、実現が難しいからこそ楽しんで取り組む長い目標となったわけです。が、しかし。

 二次元のイラストに特化したwaifudiffusion1.3のモデルを導入した途端このくらいは描いてくれるようになってしまいました。もうこれは文句なしにたまなつちゃんのイラストです。この間わすか1ヵ月と少し。そしてさらに……

 さらに1か月ほど。モデルそのものに学習を加えもはやtxtのみからこのレベルの絵を山のように出力してくれるようになってしまいました。早いって。わたくしまだそこまでしろって言ってないって。言ったような気もするけどできると思ってないじゃんそんなこと。いやー、なんかもう……未来行っちゃってるなぁと思います。

 まあそんなことばっかやってるので最近VRCにあまり入れていません。スクワットくらいはしないと生活習慣病み病みマンになって早死にしてしまうのですがそもそもVRCやってないならこんなことしてないで早く寝るのが一番健康にいいと思います。けどなんかもう、いいよな、と思うところがあるんですよね。どうせ結婚もしないし、この国で生まれてから今まで景気が上向いたことはなく、かといってそこそこ健康で五体満足なため社会への怨み辛みのキレも悪く、中途半端に既得権益や家柄、あるいは能力の高さ、または涙ぐましい努力の結果によって富を得ている人間を指をくわえて眺めながらぼんやり生きて、20年後には貯えもロクにないまま天涯孤独。さらにその先は体が壊れるまで働くか、既に将来出るかどうかもわからない年金で細々と暮らし、苦しみもがいて孤独死するのが関の山。もしそのとき猫を飼っていたらじきに遺体を食い荒らされることでしょう。大好きな猫に食われるなんて、いい人生です。何のために生まれて、何をして生きるのか。答えられないなんてそんなのは当たり前です。だって、別に頼んで生まれてきたわけじゃないし。生老病死ってそういうことじゃないですか。結局のところ、反抗しても隷属してもいい方向には転がらない社会に適当に飼い慣らされて、未来につながるものも残さず淘汰されていく。少なくとも言えるのは「ここがサバンナじゃなくてよかったな」と、ただそれだけです。

 けどだからこそ、今ある繋がりを大事にして生きていきたいな、とも思うわけです。どうせ刹那的な生き方しかできないんですから、それらが一切消失したときこそが「死」にほかならないということです。わたくしがいくらたまなつちゃんを愛でてもたまなつちゃんはわたくしを看取ってはくれませんので。けどまあ……それが可能な未来は来てほしいような気もしていますけどね。自我を持ったたまなつちゃん。夢があっていいじゃないですか。そのときはわたくしも本当に「娘ができたよ」と言えるかもしれません。あと、意識をクラウドにアップロードして永遠に生きる、とか。長生きすれば、多少そういった楽しみも増えることでしょう。

 あと先月は学園型コミュニティのVRC学園に参加してきたりもしました。アバターがたまなつちゃんなのでわたくしとしては「娘を入学させてきた」くらいの気分ではありますけど、こういう現実と非現実が絶妙にミックスした体験はいつになっても新鮮なVRの魅力だよな、と思います。そしてもちろん、人とのつながりはこういうところから生まれるものですから、VR人口が今よりずっと膨れ上がった将来は、こういう催しが常にどこかで一般的に開かれているような未来があるかもわかりません。clusterとかの方がそういうことやりそうですけど。clusterか……あ、ちょうどVRMたまなつちゃんがいますね。バッチリです。

 まあ、そんな感じです。もうこんな時間ですが、わたくしはなんらかの色違いポケモンでも探して寝ようと思います。

 今作で一番好きなポケモンのⅠ種、サケブシッポです。かわいい。なお、わたくしはバイオレットなので自力で探しても出現しません。そんにゃー。
 では、みんなもポケモンゲットじゃぞ。ピ……

ローファーが好きなだけではない話

 Najikoです。マンスリーNajikoのお時間ですね。

前書き

 今回わたくしは新しく靴と衣装を製作しました。それがこちら。

https://booth.pm/ja/items/4211927

ど頭から宣伝していくスタイルです。

ミントちゃんは黒セーラーよね

 これを見ると「あー、セーラー服作ったんやなー」と思われると思いますが、今回もセーラー服から作ったのではなくローファーを作ったからそれに合うセーラー服を作りました。まあ、そう……ローファーといえばセーラー服ですよね。

 ストラップシューズを作ったらローファーも作らないと、なんか片手落ちのような気がしました。前回わたくしが作ったストラップシューズはすごく平べったかったですが、ローファーはもう少しふっくらしています。そう、ストラップシューズがクワガタならローファーはカブトムシ。両方揃ってこそ、癖の森の王者になれるというものです(?)

 けど前回の記事で「ローファーは非常にいいものがある」みたいなこと言ってたのに結局自分で作ったNajiko。なんでやねんという話ですが、これを見ればさらに混乱すること請け合いです。

これが例の良いローファーです。はい。非常に良いです。疑う余地はありません。わたくしが作ったやつみたく無駄にポリゴン数を割いてもいません。けど、つま先が尖ってます。
え、つま先は尖ってるもの? うん……そうなんですけど……つま先は丸っこい方が嬉しいじゃろ?

こちらはわたくしが作った方。はいドン。つま先が丸っこいですね。嬉しい!!!!

なんでじゃろな……おおよそ人類の99.99%以上は理解できないのではないかと思いますがわたくしにもわかりません。こっちの方が踏んだ時の面積が広いからかな。その辺の話はまあいいです。今回はもっと役に立つ話があります。

役に立つ話

 ローファーを魅力的に仕上げたいと思ったら、前回わたくしが作ったストラップシューズのように一様に凹凸のないエナメル質ではなく、革の質感を出す必要があります。ところが、これはmatcapだけでは実現できません。じゃあ超ハイポリゴンで革の細かい凹凸まで作り込んだモデルをノーマルマップにベイクするか? と言われるとそんな高度なモデリングはできないしやってられません。わたくしZbrushとか持ってないし。残る手段はテクスチャ作りになります。

 「物体に質感を与える」にはよく「サブスタンスペインター使うといいよ」という話を聞きます。実際、サブスタを使えばかなり幅広いテクスチャ作りが可能……らしいのですが、Zbrush同様サブスタもわたくしは持ってません。持ってないというか、Adobeとサブスク契約してないわけですね。じゃあ契約しよう、というのも悪くはないのですがboothでせっかく作ったもの売ってるのにAdobeに毎月お金払ってたらあっちゅう間に大赤字になってしまいます。いや別に、儲けを重視してるわけじゃないんですけどね。でもいずれにせよそんなにしょっちゅうモデリングしまくってないし……ちと痛い出費です。

 かくなる上は、自力で革のテクスチャを貼るしかありません。そこで必要になるのはタイリングされた革のテクスチャパターンです。これは調達するのが実はけっこう難しい。自分で革を撮影するか? CGで作るか? いや……あとは、素材サイトで買うとか……困りました。どれもパッとしません。
「あー、こんな時リテイク無限でタイリングされたテクスチャをお出ししてくれる頼れるアシスタントがいたらなー」
と思っていると……あ、いた!!!!!
そう、最新お絵描きAIのStablediffusionくんです。

a green hair girl with cat ears eating ramen noodles(img2imgの出力結果を合成済)

なにもStablediffusionくんはラーメンを食べる猫耳の少女を描くためのツールではありません。
指定さえすればパターンテクスチャやmatcapまで作ってくれます。早速お願いしてみましょう。

なお、Stablediffusionの導入と使い方はこちらを参考にしてください。

https://gigazine.net/news/20220907-automatic1111-stable-diffusion-webui/

画像をタイリングしてくれる機能があるのでそれをオンにしつつ、適当に「leather texture」などと指定していくらか試してみます。

いいのが出てきました。これは512×512で出力されていますが、テクスチャは2048×2048なのでこれを16個並べて背景とし、そこに展開したUVを並べていきます。すると……

このつるっとした靴が

こうして革の模様がついたものになりました。

これをさらにUnityに放り込んだら今度はmatcapとノーマルマップを設定していきます。ノーマルマップは、先ほど作成したテクスチャを元に
http://cpetry.github.io/NormalMap-Online/
こちらのサイトで作成しています。

せっかくなのでmatcapもAIに作ってもらいましょう。今度はタイリングはせずに「leather matcap, sphere」などと伝えると……

はい。なかなかいいのが出てきました。余白があるので真ん中の球体だけトリミングしてもいいのですが、今回はこのままの方がなんかいい感じになったのでそのまま使っています。そしてテクスチャ、ノーマルマップ、matcapをUnity上でマテリアルに組み込んでいくと……

ジャン。縫い目もノーマルマップでうまい具合に凹凸が出ています。これだと解像度が低くてちょっとわかりづらいですね。VRCで直接見てみましょう。すると……

完成!!

Adobeにめちゃめちゃお金払わなくてもぱっと見なかなか良い質感のものができました。わたくしにはこのくらいで十分です。フレンドと「Stablediffusionがあればサブスタ要らずだねアッハッハ」などと適当なことを言っていましたが案外やってみるもんですね。

なお、セーラー服の方も……

このように単色で塗られたあっさりしたスカートが

靴同様布のパターンテクスチャを出力し、ノーマルマップを設定することでしっかりと布地の質感を得ることができました。ちょっと粗いですけど、遠目に見れば「ああ、布だな」という感じがするのでいいと思います。

さらにStablediffusionは、

こんなのとか

こんなのも出力してくれるので

こことか

ここに貼り付けてワンポイントも作れます。万能。

実は靴底もAIが描いてくれています。フフフ。

あと書き

ワァーサイコー!!!

まあ、そんな感じです。できれば、わたくしが作った靴がこういう趣味の方のもとに届いてくれると嬉しいです。供給も増えるし。セーラー服も無難にかわいくできたので、「フツーの半袖のセーラー服着たいなー」という方も是非(結局宣伝)

ではわたくしは夜勤に行くのでこの辺で。

アトリエ監獄リゾートの一日

前書き

 お久しぶりです。Najikoです。
ごめん。PCVRには行けません。わたくしは今、コロナにかかってホテル療養しています。5Gでも飛んでいれば家のPCにVD経由で飛べたかもしれないんですが飛んでないのでQuest2でインするのが精一杯です。というか寝てろという話なんですが。

 でもしょうがないじゃないですか。わたくしが滞在し始めたのが9月2日、あまなつちゃんの誕生2周年記念イベントが9月4日なんですから。

閉鎖空間の楽しい一日

 まあそれはいいとして、こうして記事を書くのだって本当はもう少し早くしたかったんですけど、実際には体調が悪くてそこまではできなかったんですね。大体、発症したのが8月31日だったのですが療養開始時点で3日経っています。どうでしょうか、普通の風邪と診断されたときやインフルエンザにかかったとき、発症から丸3日経ったらさすがにおおむねよくなってないでしょうか。けど新型コロナはそうではなかったようです。発症初日と2日目はのどの痛みがあったものの身体は元気でした。ところが療養開始の3日目になって体がフワフワし始めて具合が悪くなり熱が出ました。5日目に熱は下がったものの倦怠感とフワフワする感じが取れず、この記事を書いている7日目にようやく立ったり座ったりしても具合が悪くならずに済むようになりました。まあ、株によって症状も違うのかも知れませんが初期のコロナが味覚の異常で有名だったのに対して最近の株はのどの痛みからくる、というのは身を以て体感した感じですね。味覚おかしくならなくてよかったです。鼻が詰まってるので結局微妙な感じではありますが。

 場所はリゾートホテルなのでぶっちゃけ部屋はいいです。間取りは一般的なビジネスホテルくらいだと思いますがベッドは(使わないけど)2つあるし、アメニティも充実しています。わざわざ通常の営業を止めて療養者を受け入れているんですからありがたい限りですね。わたくしは這ってでも必要な電子機器をかばんに詰め込んできたので部屋に引きこもっていてもさして苦になりません。ノートPCは家のデスクトップにリモート接続できるし、Quest2はスマホとテザリングすれば不安定なwifiに頼らずともVRCに入れます。ああ、そういえばなんかテレビの有料チャンネルもタダで見せてくれるようですね……ハハ、アダルトもありますよ。まあ、わたくしは一日中テレビつけてないですけど……とても静かです。音楽とかも流してないし。具合さえ悪くなければいい暮らしです。具合さえ悪くなければ。

 お食事は3食お弁当屋さんのお弁当です。味はいいですよ。仕出し屋のお弁当とか、美味しいですよね。けどお弁当って揚物とご飯の量やたら多いですよね。病人の食事ではないです。でも美味しいですよ。美味しいんですけどね……うん……それで、パンくいてーとか思ってたら今朝初めてサンドイッチが出ました。言ってみるもんですね。言ってないけど。

コメくいたくない

 一日はまず7時に検温しろという放送でたたき起こされるところから始まります。検温してまた昼まで寝ようと思うと今度は8時に飯を取りに行けという放送でたたき起こされます。ご飯は1時間の間のみ取りにいけるので渋々取りに行って食べるとお腹いっぱいですぐには横になれないですから、うだうだしてるうちに昼近くなります。昼近くなってうとうとしていると今度は昼飯を取りにいけという放送でたたき起こされます。渋々昼飯を取りに行って食べます。そのあとも4時に検温、6時に晩飯のアナウンスがあるので日中は爆睡できません。夜早く寝ろってことですね。そりゃそうです。

労災羅生門TV

 しかしまあ、せっかくの仕事しなくていい機会ですよ。こんなことでもなければ仕事から逃れられない社会がまず異常だよな、とは思うのですが、わたくしはその仕事の関係上どうしても感染リスクを避けられない状況で勤務した結果運悪くかかった感じです。ならばわたくしが保健所に守られても卑怯とは言うまいな。Najikoの行方は、マジで全然、誰も知らない。(職場に連絡済)
 というかまあ、職場も大変なのはわかるんですけど「無症状なら来てもらうかも」って言われましたからね。無症状じゃないから行ってないですけどね。録音して労基に提出したら「コラー!」って怒られるんでしょうかね、うちの上司。怒られてくれ。サブチャンネルでその様子が見たいので。

アトリエAI

 今ワンピースが無料公開してるらしくて、ジャンプ+で見たらこれが1000話以上あるんですね。これ読んでりゃ療養期間終わるじゃろ、と思って2日目にアラバスタ編まで読んだら「今の期間の無料公開はここまで」となり、早くも詰んで数日。他にやることも……あるけど(ソシャゲの無限に存在するコンテンツが)それは置いといて、自宅のPCに繋げるからといってお絵描きAIのStablediffusionで遊んでいました。

「パンダのミリタリーパッチ」とか

「渋谷」とか

非実在ねんどろいどとか。

ホントにもう「ここまでするかおい」って感じのものをお出ししてくれます。というかねんどろいどの理解力高すぎるでしょ。どういう数のデータを取り込んでどうモンタージュする仕組みを作ったらこんなの出せるんですか。全く意味が分かりません。未来に生きちゃってます。

あと、Stablediffusionは二次元イラストのデータをよく学んでいるので、呪文の中にそのデータにピンポイントでぶち当たるワードを入れることでこんな風にイラストを描いてくれたりもします。というのはTwitterなどで話題になったのでよく知られていると思います。大体出回っている情報を見るとよく、特定の監督の名前や制作会社の名前を入れると綺麗なのが出る、と言われており実際にそうなのですが、アニメ絵の人物イラストでそれをやると特定の作家や団体のパクリじゃん! みたいになってなんかイヤですよね。まあ、呪文を公開しなければなりゃしないとは思いますが……一方で、そういったワードを入れなくてもアニメ絵を描いてくれるパターンもあります。

https://zenn.dev/platina/scraps/f684691a707627

このサイトが参考になりました。上のイラストもその系統の呪文で描いています。結局のところ、どの辺のデータが多いワードを含めるか、というのが結果に影響してくるわけですからアニメ絵のデータが山のように出てくるワードを入れればアニメ絵になる、という仕組みなわけです。ねんどろいどがあれだけリアルに出るのは「Nendoroid」というワードが無数に存在する純粋なねんどろいどのデータに直撃するからであって、その理屈に則れば会社名などがそれにあたるのも当然ではあります。でも会社名とか入れなくても特定の作品群にぶつかるのがわかってるなら本質的には同じじゃないかとは思うんですがなんでもないです。

あと画像から画像を出力もしてくれるので、

こののんきなたまなつちゃんの写真を渡してアニメイラストを描く呪文を入力すると……

こんな風にイラストにしてくれたりするわけです。自分のアバターのファンイラストが欲しい――――!!!! という方は試してみてはいかがでしょうか。コツとしては、なるべく顔アップにすること(全身像は細部がダメになります)、Strengthという値を上げすぎないことです。この場合は0.45ですが……

こののんきなラスクちゃん、Strengthを0.8くらいまで上げて描いてもらうと……

ほい。どちら様でいらっしゃいますか……?

そんな感じです。

最後に一言

 いつもの文脈になりますが、こうして療養してる間もフレンドの皆さんに色々声をかけていただいたりしてとても心の支えになっています。というか多分VRCやってなかったら本当に退屈な療養期間を過ごしていたとでしょう。残りの日数はわずかですが、またPCVRで元気な姿を見せられるようにゆっくり休みたいと思います。いつも本当にありがとうございます。

ラーメン食べたい。

唐揚げだけ食べたいから巨乳は嫌い

 Najikoです。
今日は貧乳好きで身内に知られるわたくしのボインに対する感情の話です。
いきなりこういうこと言い出すのがわたくしってやつなんだ。

 これはどういうことなのかというと、まあこのわたくしのツイートを見ていただけると概要が把握できるかもしれないしできないかも知れません。

余計わからなくなった? では解説しましょう。

 まず前提として、巨乳は魅力的なものです。わたくしが巨乳を忌避し、貧乳をよしとするのは巨乳そのものがイヤだからではないのです。じゃあいいじゃん、と思われるかも知れませんが、そこで上のツイートの話が出てきます。

 唐揚げ、好きですか。好きですよね。わたくしは好きです。でもわたくしはレモンかけないでほしい派です。しかし、レモンが嫌いなわけではありません。例えばレモネードだけ提供されるような場面なら喜ぶでしょう。でも唐揚げ食べてるときに勝手にかかってきてほしくはない。唐揚げは唐揚げだけでいい。これが女性キャラとおっぱいの関係にそのまま当てはまる、ということです。

 昨今、と言わずとも大昔から、物語のヒロインといえば見目麗しい姿をしているものです。物語の華ですから、それはいいでしょう。ゲームをしててもアニメを観てても、女性キャラが出てくる。当然のことです。しかし、そのキャラが必要以上にでっかい乳をだぶらんだぶらんさせていたら、どうなるでしょうか。「それ今見せなきゃダメ!?」と思うわけです。

 例えばですよ。エロゲのヒロインがめちゃくちゃ巨乳だったら。いいじゃないですか。何の問題もないです。わたくしは別にエロゲやらないですけど、もしやったとして「このヒロイン巨乳だから好きになれませんでした」とは言いません。むしろよかった、と思うでしょう。だってエロゲのヒロインは巨乳をお出しするのにふさわしい場で乳ビジビリティを提供してくれているのですから。これは極めて重要なポイントです。

 念の為言っておくとわたくしは別に巨乳キャラを糾弾して表現の自由を侵害するような思想は一切持っていません。別に蓋然性がない巨乳があったっていい。ただでっかく描きたいから描かれたヒロインがいたっていいです。これはあくまでも「わたくしがそれを嫌がる理由」です。それを踏まえた上で言いますが、「それ今見せなきゃダメ!?」となって、それ1回で済めばまだいいですよ。けど、おっぱいはずっと胸にくっついてるのでそのキャラが視界に入るたびになんか変な気分になりますよね。そんな思春期の中学生じゃあるまいしと思うかもしれませんけど、もしわたくしが巨乳になんの興味もなかったらついてようがついていまいがどうでもいいわけです。しかし、ここで嫌がる理由は「そういう気分じゃないタイミングで強制的に性的な魅力のあるものをお出しされ続けている」という一点に尽きます。魅力的なんですよ。でも今見たいわけじゃあないんだよなぁ……と。わたくしは唐揚げが食べたいんですよ。レモンは今いらないんです。

拒絶反応

 VRCでも同じようなことが言えます。というか、VRCの方が問題は深刻でしょう。アバターには人が入っていて、その場でコミュニケ―ションを取っているのです。楽しく雑談しているとき、仮に現実なら一歩外に出ることすらできないような巨大な性の爆弾が目に入ってきたらどうでしょうか。いやまあ、「いいじゃん、楽しいじゃん」と言われればどっちかというと多くの人(主に男性ですが)はそうだと思うのですが、それはから揚げにレモンがかかっててもおいしく食べられる人の視点です。唐揚げだけ食べたい人は渋い顔をする。相容れない理由が見えてきましたね。

 自分で使う場合も同様です。人が使っているよりは多少気にならないかも知れませんが、逆に言えば「なんでもないタイミングでそういう魅力を振りまきたいわけでもない」ので結局は同じことです。自分の胸見た時に変な気分になるのもイヤですし。

 じゃあ、貧乳は良いのか。いいじゃありませんか。だって、(ほとんど)何もないんですから、変な気分にならなくて済みます。おしまい。と、言いたいところなのですがそうやって消極的な理由で貧乳を選択し続けた結果、「貧乳そのものに価値を感じるようになった」というのが今のわたくしです。

 とはいえ、性的な魅力を感じるわけではありません。一般的な貧乳フリークの中には「貧乳の方が興奮する」という人もいるでしょう。でもわたくしはそうではないのです。ただ、ボディラインに美しさは感じます。美しいけどエッチじゃない。どこから見ても「可愛い」だけを感じられる。そこがわたくしが思う貧乳の魅力です。

All I need is “Kawaii”.

 賢明な読者の皆様はお気づきと思いますが、じゃあ貧乳なら他の部分がどうなっててもいいのかというとそうではありません。例えば「貧乳だけどほぼ全裸」とかっていうキャラだったら結局巨乳を見せつけてるのと意味的に変わりがないのでご遠慮願いたいです。そりゃそうですね。

「お姉さん」にしては控えめな方だと思いませんか。

 ただ世の中には、0か1しかないわけではありません。「普乳」というものもあるわけです。わたくしはよくVRC内で胸がちょっとでもあるとナイフで削ろうとしますがあれはまあその、プロレスみたいなものです。年齢や体格に見合った成長度合いの胸がついててもそこはそれほど気になりません。それはまあ、見せつけるためについてるわけじゃないですからね。もっと言えば実際にはサイズ的にデカかったとしても着やせしていたりボディラインが隠れてしまっているのであればわざわざひん剥いて切除しようという過激な思想は本来持ち合わせていないのです。怖いじゃろ、そんなヤツいたら。

 幽狐さんなんかは身長こそ低いですけど「お姉さん」ですから、このくらい胸ないと逆に心配になりますよね。だからそこはいいのです。前開けてるわけでもないですし……それはそれとして貧乳のお姉さんは好きですが、「普乳」が嫌いなわけではないです。普通なものは普通です。

このkawaiiは肢体の美しさなくしては成立しないでしょう

 しかし実際には要素は複雑に絡み合い、渾然一体としています。「女性キャラ」という要素にはkawaiiもドスケベも両方貼り付けることができる。しかも、それらは両立しシナジーを形成しているように見えるわけです。唐揚げとレモン。その組み合わせなくして生まれない味わいは確かにあります。料理としての完成度は認めざるを得ないでしょう。しかしそれでも……わたくしは、唐揚げだけ食べたいんですよね。たまーに、本当にたまには「今日はちょこっとだけレモンかけてみようかな」と思うこともありますし、「お、これは最初からレモン仕立ての唐揚げだ。おいしそうだな」と思うこともあります。あるけど。ほとんどの場合は勝手にレモン汁をかけないでほしいから、今日も巨乳に狂気の刃を突き立てる。そんなわたくしなのです。

 余談というか、純粋に疑問なんですけど、女性から見た「男性向けの巨乳キャラ」ってどんな風に見えるんでしょうね。「えー、男ってこういうの好きなんですねー。知らんけど」ってなるんでしょうか。あんまり偏見みたいな話になるのもよくないですが、VRCの中で使われている、人気のある女性型アバターには女性のクリエイターの方が作ったものが数多く存在します。それらのアバターは大体胸がないか、あってもことさら強調されていないんですよね。具体例を挙げるのは避けますが、まあ、分かる人ならいくつも出てくるはずです。そんなことをぼんやりした根拠に、「Kawaiiはエロと結びつけなくても片手落ちってわけじゃないんだぜ……」と溜飲を下げるなどしています。塩とタレだけで勝負する唐揚げ店、わたくしは好きですよ。それは間違いなく、美味なので。

追記

 念のため書いておきますが、この記事には「だから配慮してほしい」とか「だから巨乳のキャラは排除すべき」といった意図は全くありません。単なる個人的な好みの話なので、誰でも好きなように乳を盛り、規約やモラルに反しないように巨乳を楽しんだらいいと思います。わたくしは自分の唐揚げは自分で守りますので、悪しからず。

猫、人、わたくし

 Najikoです。しばらく日記書かないとか言ってなかった?

 でも書けるうちにたくさん書いておくのはいいと思うんですよね。いい。そして今日の話はとびきり暗い話です。初っ端からイヤな宣言すぎますが、大体ここで長々と書くとあんまり明るい話になりません。そんなことはTwitterにでも流せばいい気もしますが、Twitterに流すには長すぎるし、なんか残った方がいいですからね。墓碑(エピタフ)です。

 2年前のことです。飼い猫が1匹死にました。2020年9月15日の朝のことです。わたくしはVRCを始めて4か月くらいのことだったと思います。実は、その猫はその年の2月くらいに死因とは全然無関係に背中に傷ができ、検査と治療のためにわたくしも少しお金を貯めていたのですが傷に大した異常がなくそのままよくなったので、その時に貯めたお金で5月にQuestが買えたというわけだったんですよね。

下の猫が亡くなった猫です。彼の名は「ワッカ」といいます。最近ちょっと流行りましたけど、そのワッカから取っています。彼が生まれたのは2004年くらいで、当時母がFFXを遊んでいたのでそこから取ったのです。まあFFXの発売は2001年なんですけどね。ちなみに、2022年7月現在も健在な彼の姉にあたる黒猫(この写真には写ってません)の名前は「ルールー」です。つまりはそういうことですね。

 彼の死因は脳の何らかの疾患でした。8月ごろから歩き方がおかしくなり動物病院に通院したところ、最初は内耳の疾患を疑い点耳薬を使用するなどしていました。しかし、症状は徐々に悪化していきました。大きい病院で診てもらわねばならない、ということになり別の病院でも診てもらいますが脳以外には体のどこにも異常が見当たらず、件の症状以外には(恐らくは脳の疾患が原因で)いつの間にか目が見えなくなっていること以外には異常が見つかりませんでした。脳の検査には莫大な費用が掛かる上1か月ほど待たされるという話で、その時点で状況は既に絶望的。抗炎症剤を注射することで一時的に症状が緩和することもありましたが、それも効かなくなる頃には症状はみるみる悪化し、最後には立ち上がることもできなくなりました。ペースト状になった餌に薬を混ぜたり、飲めなくなった水をスポイトで与えるなど様々な手を施しましたが、脳の検査を予約していた9月15日当日の朝、弱りきった彼にわたくしがスポイトで飲ませた水が(恐らく)誤嚥を起こしたらしく、彼はわたくしの腕の中で死にました。体が伸びきって硬直する瞬間の感触を今でも覚えています。

 彼はわたくしを愛していました。大人しく人懐こい猫でしたが臆病で、家の人間以外には決して寄り付かない猫でした。家には母もいるのですが、母よりわたくしのところにいつも寄ってきており、座れば膝に入ってくるし、寝れば添い寝してくれる。無害であどけなく、素直で可愛らしい彼のことをわたくしも愛していました。

 当たり前の話ですが、猫は人間のような基準で人間を区別しません。彼はわたくしがどんなにダメな人間でも、関係なくわたくしを愛してくれた数少ない存在でした。人間は怖い。わたくしはVRCでは割と人懐っこく振る舞っているように見えるかも知れませんが、実際にはかなり人見知りです。人と仲良くなることはできる。人の話を聞くこともできる。人を愛することもできる。けれど、愛されることには一切自信がない。わたくしはいつも他人にとって無害であろうと努め、リアルで特定の誰かに愛されようと努めたこともありますが、結局のところ上手くはいきませんでした。そういうとき、「ここがイヤだった」とか、不思議と教えてもらえないもので、わたくしは人格全部をぼんやりと否定されたような感覚で徐々に個人に対する”期待”を失っていきました。いいんです。友達がいないわけじゃないし、できないわけでもない。人間関係、それで十分じゃないでしょうか。友達のことはわたくしも好きですし、心から信用している人ばかりです。でもまあ、何かの拍子に”友達”のラインを越えようとしたらまた足を踏み外すことになるでしょうから、そこには期待をしない。こう書くと随分と被害者面していますが、実際のところわたくしがなんかやらかしている可能性も十分あります。それも、気づいていないうちに。だから場合により教えてほしいと思ったのですが。足を踏み外したときは誰も教えてくれないので、「あれかな」「いや、これかな」とアイスピックで自分の怪しいところをどんどん削っていき、気づくと何も残らない。なら、もういいでしょう。削りカスは集めて箱にしまい、人には二度と見せないのです。

 そんなヒネて非モテを拗らせたわたくしのことも、猫は無関係に愛してくれました。どうしてか彼はわたくしにだけよく懐いた。それはわたくしの小さな誇りでした。人間がわたくしを好きでなくても、彼は唯一わたくしに愛情を以て接してくれる。だからまあ、別によかった。しかし、彼は死にました。子供のころから一緒に過ごした彼はわたくしよりずっと早く歳を取ってしまった。ありふれた話です。もうあの愛は二度と戻らない。今は、老いさらばえた彼の姉をほかの猫と一緒に愛でています。

 贅沢な話です。今年の1月には、記事にも書いた通りわたくしはとてもたくさんの人から誕生日をお祝いしていただきました。本当にありがたいことに、干芋に入れていたものもすっかり贈られてきました。どこからどう見たって「誰も愛してくれない」だとか「誰もわかってくれない」などとは口が裂けても言えません。いつも書いている通り大きな恩を受け続けています。だからそうは言わないし、思ってもいません。それでも、なんとなく心に開いた虚を塗り固められはしないかとぼんやりと眺め続けている。けれど、そこからは心が少しずつ漏れ出ていくばかりで埋まることはないのです。

 こんなこと書いてるからモテないんだぞ、などと言われたらそれはそう、としか言いようがないですが、いいじゃありませんか。Twitterに書くよりはよっぽどここの方がアングラです。どうせ何人も見てないんですから。だからついでに書くと、正直言って伴侶がいる人は少し羨ましいです。彼、彼女らはわたくしが失ったものを手にしている。あるいはそのものである。わたくしといえば実際にはすっかり諦めているし、なぁに、わたくしはその分VRCに夢中になってるからいいんだよ、などと思ってはいるものの、実際にはカップルでVRCやってる人、夫婦でやってる人、またなによりVRC内でお砂糖関係の人もいるわけです。VRCやってても伴侶がいる人はいるんですね。それだけは羨ましいです。リアルに目を向けても、こう言っちゃなんですけど、こんなわたくしから見ても「えっ……」と思うようなちょっとアレな人にパートナーがいたりする。めちゃくちゃ失礼な物言いですけどね。でもいるもんはいるんですから仕方ないじゃないですか。わたくしはなるべく人の嫌がることだとか、強い言葉は使わないようにしてるのに、こんな粗野で品がない振る舞いをしてる人にはパートナーがいるのか……みたいなことは稀にあります。ないですか? ありますよね。なかったらすみません。

 けどダメです、そんな思いに囚われたっていいことはありません。嫉妬と羨望でなく、感謝と報恩を。そうすればたとえ全く報われなかったとしても、将来孤独死して葬式に誰も来なかったとしても、お釈迦様はちょっといいところに連れて行ってくれるかも知れません。もう将来の楽しみなんてそんなことくらいしかないですよね。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。

  飼い猫と同じように愛でることができ、猫のようであり、半分人の形もしている愛らしい存在。そう、たまなつちゃんです。たまなつちゃんはわたくしがアバターとして運用しなければ生きているように振る舞うことができませんが、わたくしが愛情を以て改変に勤しむほど、Kawaiiを返してくれます。たまなつちゃんはNajikoではありませんが、彼女はわたくしが削って箱に詰めた自分自身の一部ではあるかも知れません。心に開いた虚をじっと見つめていると時折顔を覗かせる、癒しの幻像。やっぱり、最初のインパクトが強かったんでしょう。愛されることは何事にも代えがたい喜びなのです。先日「無言勢を人間扱いしない人」の存在について、遠ざけるべき存在のように書きましたが結局のところわたくしは「無言であることによって得られるメリット」は享受しているのです。そうでなくわたくしが普通にしゃべっていたら、たまなつちゃんは単なる1アバターとしてしか認識していなかったと思います。けれど無言だからこそかわいがってもらえる「ボーナス愛」を一身に受け、わたくしの愛情も際限なく受け取ってくれる、たまなつちゃんはそんなよき友人のような気がしています。だからわたくしがたまなつちゃんのことばっかり言っていても、大目に見て下さい。もうちょっとだけ「夏」の中にいたいのです。

 さ、もういいですか……いいですね。次の記事はもうちょっと楽しい話にしたいと思います。せっかくの日記ですからね。例えば、北海道の観光名所(知ってるところだけ)とか。VRC関係ないし日記でもないですね。はい。それではわたくしはたまなつちゃんを愛でに(または愛でられに)行くので、この辺で……

日記(真)ツー

 こんにちは。Najikoです。
日記なんだから毎日書かなきゃ意味がないですよね。などと言いつつ、最終的に月一の更新ペースすら守れないため、月一ペースを標榜しつつ連日記事を書いて2か月分稼いだりする。Najikoってそういう奴なんだ。

 最近publicインスタンスによく行っています。理由はなんでしょうね、よくわかんないですけど、暇つぶしにはすごくいいですよ。

 見かけは面白いけどこの「凪」を出すこんちゃんはあんまり無暗に使うとその辺の人が困惑します。視界ジャックや爆音アバターのような実害はないですが、床が水になったらビビりますよね。ちなみに高台に上るとそこから下が(上から見ると)水没します。

 まあわたくしは無言なので、publicインスタンスに行ったときはこうやって面白アバターを繰り出してプレイ歴の浅いユーザーをビックリさせるのが主な楽しみです。かつて自分がビジターだった頃は、publicインスタンスで色々な人から親切にしていただきました。本当はtrustedユーザーになってから長い今、あの時と同じように初心者の方に親切にできれば一番なのですが、声が出せない以上案内したりはなかなか難しい。積極的に絡んでいくのもいいですが、ぶっちゃけたことを言えば、不都合なことではありますが本来誰もが無言勢とのコミュニケ―ションにかかるコストを惜しまないわけではありません。知らん初心者に負担をかけるのは悪いので、派手なノンバーバルコミュニケーションだけ取ってさっさと去っていく。パフォーマンスを行うほど手の込んだアバターは持ってないので、ちょろっとお披露目して「おー」と言われればそれでおしまい。これもまた楽しみ方の一つだと思います。

 わたくしは出会いと環境に恵まれた結果、箱入り無言勢として育ってきたと思います。無言勢はマイノリティではありますがめちゃくちゃに少ないわけでもないので、公の催しではそれなりに配慮されていることが多く、集会などのイベントに参加した際に虐げられたりした経験はありません。また、さっきも書いたし以前の記事にも書いたようにわたくしは初心者の頃は手厚い補助と案内を受け、無言勢であってもこの世界で楽しく過ごしてもよい、という教えを受けました。それを信じ、裏切られることなく、フレンドと出会っていきましたし、初めの頃フレンドになったかしさんから「別に会話が大変だとは思ってない」と言ってもらったことは今でも忘れられません。

 しかし、世の中には一定数、(ネタも含めて)無言勢を人間扱いしていないプレイヤーが存在するようです。VRC上でそのような扱いを直接受けた経験はあまりないですが、「無言勢なんて猫と一緒」とか「無言勢に人権はない」とか「無言勢を〇〇して××したい(暴力的な文言)」など、Twitterでは時折目に入ることがあります。もちろん、全部真に受ける必要はないかも知れませんが、やむなく無言勢としてやってるこちらとしては生存権を脅かす恐ろしい存在であることには違いありません。

 恐ろしい一方、わたくしはその是非を問うことはできません。別にそういう考えがあってもいいでしょうし、何より無言であることで発生するコミュニケーションコストを相手に負担させているのは事実です。あとは受け手がそれを負担に感じるか、そうでないか、というだけなのです。箱入り無言勢のわたくしがうっかりそのような人とコミュニケーションをとることになった時はそれはショックだと思います。面と向かってそんなこと言われたら悲しいし、腹も立つでしょう。けれど別に、戦う必要はない。そんなところからは離れればいいだけです。わざわざ無言勢をターゲットに追いかけまわしていじめるようなプレイヤーはそういないでしょうから、こちらが離れればそれで済む話です。目や耳に障るならブロックしてしまえばいいのです。向こうも無言勢を疎ましく思っているのなら接触することがなくなるのでウィンウィンでしょう。

 わたくしが所属しているアイドルグループ(SummerSweet!と茄子坂46)のように、グループで活動している人々の中にも無言勢は少なからずいます。そして受け入れられている。しかも、集会などの催しで無言勢が迫害されることはないのです。わたくしとしてはそれで十分だと思います。わたくしがすべきことは、無言勢を人間扱いしない人々を糾弾して「非人道的だ」とか「了見が狭い」などと言うことではありません。世の中に、無言勢にもっと広く配慮してほしいと訴えることでもありません。考え方、接し方は人それぞれだと理解した上で、自分の身は自分で守ること、そして現状自分を受け入れてくれている人々に感謝するのを忘れないことだと思います。もっと恩に報いたいですね。

 ならいいじゃん別に、という話ですが、publicで遊ぶとどんな人に会うかわからないので、心構えとしてはなんかあった方がいいですよね。最初に書いた通り、わたくしは話し込もうとすることがないのでほとんどリスクはないですが。ちなみに、一応アバターにペンを仕込むなどコミュニケーションが可能になる工夫はしています。それでもやはり直に会話するより面倒なのは否めません。けど、無言勢も楽しいですよ。身振り手振りをめいっぱい使って意思表示をすると、みんな喜んでくれます。自分以外の無言勢にもそうしている方は多いし、それぞれ独特のムーブを身につけているので見ていて楽しいです。

 そうそう、publicといえば、適当にうろついているといつの間にか某ストアに自分のアバターが登録されており、ツールを持っている人間にはそこからぶっこ抜かれるという話が有名ですよね。これは防ぎようがないし、対策としてはBluePrintIDをたまに変えておくくらいしかできません。そのストアのDiscordに入って削除依頼を出せば削除してくれるという話もありますが、そんなとこのDiscordに入りたくないですし、削除申請が通る保障もありませんし、当然登録されてからIDを変えたり削除されるまでの間にDLされたらもうおしまいです。ツールでアバターにパスコードを仕込んだりFXレイヤーを難読化するなどの処理を施したとしても、それは不正にクローンされた場合には役立ちますが結局fbxファイルを直接抜かれたら意味がありません。販売品が不正に取得されることでアバター作者の不利益になるのはもちろんのこととして、何より自分が手塩にかけて改変したアバターを(たとえfbxだけでも)勝手に持って行かれるのは心情的に許しがたいですよね。VRC側にセキュリティの強化を求めたとしても、無敵のセキュリティは存在しないのでいずれ必ず同じように突破されぶっこ抜かれるのは見えていますし、であればそんな不毛なところに莫大なコストをかけることはしないでしょう。更に、アバターの権利者が著作権法違反を申告したとしても、あっちは海外のサイトですから海外の法律で戦わねばならず、実質的に摘発が不可能なのが実情です。完全にやったもん勝ちの世界ですね。それでいいのか。なんとかなんないんでしょうかね。まあ、ならないんでしょうね……無情すぎるぞ、この世。

 個人の範囲であればpublicワールドではpublicアバターしか使わないようにすれば防ぎようもあるのですが、アイドルグループとして活動しているとfriends+でインスタンスを開き数十人の来場者が集まることもよくあります。時折、その中に迷惑ユーザーがいてキックされたりなどということもないではないので、ここでは問題がやや深刻になります。アバターごとのアイドルグループですからそのアバターを使って活動しますし、グループのメンバーしか所持できないことになっているテクスチャなどが流出してしまう可能性もあるわけですから困ったものです。けどやはり現状対策のしようがありません。マジでなんとかなんないんでしょうか。マジで。

 なんか、直近で書きたいことは書いた気がするので当分日記的な記事は更新されないかも知れません。もっと短い記事で良くない? まあ、そんなこんなで今日はこの辺でお別れです。Najiko先生の次回作にご期待ください。ではできればfriend以上のインスタンスでお会いしましょう。

 やれやれだぜ。